紙の本
はじめての調停
2011/03/14 00:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
海の真ん中に突如現れた島オルキヌスには、神話や物語の中で語られる幻獣たち、オルクが棲んでいる。オルクからの提案で、人類はオルキヌスに調停員を駐留させ、オルクたち種族間の争いなどを仲裁して彼らと付き合っている。
稲朽深弦は新人調停員だが、彼女を指導するはずの調停員、秋永壱里が失踪してしまったため、オルキヌスに置ける自分の地位を確立するため、壱里調停員のパートナーのオルク・オリーブの指導の下、オルクたちの調停を始めることにする。
人類を超える力を持つけれど、生きるために必要とするものがない彼らは、基本的に自分たちの趣味に生きている。そんな自由気ままな存在同士を仲立ちしなければならないので、その仕事には適正が必要になる。深弦のそれは、おおよそ突っ込み能力だ。このため、彼女の調停は、オルクのボケに対するツッコミという形になりやすい。
成り立ちも不明な島に住む高等遊民的生物たちと人間との交流を描くコメディです。
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この王道テイスト溢れる「不思議ファンタジー」っぽい表紙。
内容は、「不思議ファンタジー」には違いありませんでした…別の意味で(ぇ。
ノリは関西です、漫才です、ボケと突っ込みです。
主人公・稲朽深弦が不思議の島「オルキヌス」でこの島に住む「オルカ」
達の問題を解決していくお話…ですが、
むしろ、「オルカ達の独特さに深弦が突っ込んでる話」です。
突っ込みすぎだよ深弦!と突っ込みたくなります。
当然ながら、漫才のツッコミがウザい方にはオススメできません。
漫才が好きならこのノリは慣れれば快感かと…
何せほぼ全員に深弦は突っ込んでいます、深弦本人も突っ込みどころ満載ですが
「突っ込んだら負けよあっぷっぷ!」を深弦が広めたがっている(笑)ので
突っ込んだら負けの方向でと。
自分はツッコミがウザいタイプなので、やや鬱陶しかったですが、
独特の突っ込まれキャラ・セシルさんが魅力的だったのは大好き(笑)。
2巻以降は、挿絵に妙な物体が描かれていたら、これはセシルさんだなと
噴けることでしょう(笑)。
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憧れの職業『見習い』として、憧れの地に。
しかし迎えがくるはずなのに迎えが来ず
自力でたどりついてみたら、驚きの現実が。
帰国する、という選択肢がありえない以上
仕事を始めるのは当然の事。
とはいえ、思いきった選択です。
これができるかどうか…。
相手は人ではないので、こちらのイメージやら
考え方やらを押し付けるのは無意味な事。
分かってはいても、人魚でロックは
確かに微妙な気分です。
強引であろうがなんだろうが、相手が納得して
引いてくれればこっちのもの。
でもこれ、仕事としては結構頭使います。
自分の発言にも責任もたなきゃ、ですし。
フグに対してはあれでしたけど…w
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幻獣たちと交渉する調停官のお話
というと『人類は衰退しました』みたいだが
『BBB』と違ってちゃんとメインに口先調停を描いているのは偉いところ
ぼけつっこみのまったり感にもうひとつ舞台設定が合っていない気はする
文章もうすいとは違うがかるい
雰囲気勝負か
『やってきたよドルイドさん』よりは良い感じ
あと霧散でなく「雲散霧消」