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犯人や犯行動機は分かりやすい。しかし、読み終えて振り返ると、あの文章は何だったのかと思う箇所が多く、釈然としなかった。
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アクリル板 内省せい的 にぎ賑わせた 国選の弁護士 ネグレス育児放棄 蝶 真の欲望は隠される タルコフスキー 瞼の裏 木原坂 K2 カポーティ冷血 粘土細工 侵食 芥川龍之介 地獄変 数字は美しい 奇妙な公式 写真とは模倣であると 芸術とは一種の暴露であるとも 人形師 顧客にとって都合のいい生命 シリコン アイドルの実在を感じているだろう? 遺族に辛辣な言葉を吐いてるし 時に饒舌になる あらゆる狂気を受容するように 人間の暗部もライトに、漫画のようにデフォルメして、多くの人々が納得できることだけを書く。…貴方にはそれがお似合いですよ。 羨望の眼差し 応仁の乱 人が死に過ぎた頃 妻の姿を顧みなくなる 死に瀕して 諸悪の根源 彼は超えてはならない領域に行こうとした ハッピーボーイ 彼の弾くピアノの鬼気迫る旋律 黄色いブロック 吐き気 心療内科 合成 虫唾が走る 遊離 凌駕 メフィストフェレス 憐れみの感情もセックスのスパイス 化物 琥珀色の液体 シアン化合物 青酸カリ 僕は編集者だからゼロからものは作れない タレントのゴーストライター 読解力云々 蛇足 説明
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2人の女性を殺した死刑囚へインタビューを行うライター。本を書くための取材を通して真相に近づいていくのだが…。
帯のキャッチで煽ってたほど衝撃的なラストではなかったが、先を読もうと思わせる構成力は感じた。
イニシャルはもっと深い意味があるのかと思ってサイトを漁ったが、普通の話しか見つからずやや拍子抜け。
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好きな作家の中村文則の作品。
冒頭から怪しい雰囲気が漂っており、ストーリーに引き込まれていく。内容的には、犯罪を犯した写真家の話を聞き取りする場面から始まる。最終的に話を強引に持ってきた感があるが、犯罪者の心情も分からんでもない気がする。たまたま文庫に巡り合えてよかった。
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読了だけなら2時間あればいける。
でもその後にとても時間がかかった。一晩経って、それでももう少し考えて、やっと、これ…かな…!?という答えが出た。そうだとすれば納得ができる。
私の着目部分は献辞。あとは仮名。個人的には亜希子さんも気になるところ。
ミステリとしては中も外も大きな仕掛け。小説としては、様々な狂気。読解に努めようとすると読みにくさも感じるが、しかしそこがよかったと思うの。僕も取り込まれないといいのだが。
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面白かった。
正直に言って全体の流れが最後の方まで解らなかった。
最後の方は読むのを止められなかったw
以前に読んだ作品よりは幾分、俗ぽっい感じがしたが、文章のキレの良さはカッコイイと思う。
人の心の奥の歪みがごく自然に書かれていて、自分の周りの人々が皆そのように歪みを抱えている様に思えてしまう。
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久々に文則作品を読んだ気がする。
最初は「この小説はサスペンスだな」と思い、読み進めていくうちに「いやホラーだわ」と感じたが、終盤で「これは深すぎる愛の物語じゃないか…!!」と心を撃ち抜かれ、でもやっぱり最後まで読んだら安定の文則作品だった。恐ろしい。
相変わらず世界観が独特。でもそれにハマる。怖いものみたさ…的な。ただ今回はすごく純愛性を感じる部分が強かった。好きです。
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なかなか凝った「本」だった。
あまりにも自分勝手な登場人物で読了後 変な気持ちになる。
だが一気に読める。
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この本に於いて、起承転結の結は、どこが始まりだったのだろう…?
自分が今いるところは、伏線の回収部分なのか、それともまだ、転部が続いているのか…。
不可解で曖昧な狂気に満ちた世界は、物語の骨組みという流れすらも、不安定にさせていく。
今にして思えば、それがこの作品世界に取り込まれるということだったのだと思う。
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http://tacbook.hatenablog.com/entry/2016/04/30/224721
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途中からうつらうつらしながら読んでいたら、最後に衝撃の展開を迎えているような気がして読後に色々調べてみたら、特に把握している事実と異なることにはなってなかった
先が気になる展開ではあるので一気に楽しく読めた
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分かりづらい。世間的には評価されていますが、少し前に読んだ「僕は君を殺せない」とほぼ同じ感想と印象。本作の方が人物の内面を幾分か描くことができている分、マシではありますが。
木原坂の持つ狂気。記憶、記録の中に行きているなら、対象の命が失われても(少なくとも自分の中では)生き続けるという解釈。あまりに自己中心的な考え。
なので「芸術のために人を…」というのは正しくない気がしました。木原坂は「殺している」という意識が前述の理由からとても薄い人なのかと思います。他人は自分がその存在を認識しているから「生きている」のであり、それそのものの生命が失われたとして「どうだっていうんだ?」程度の認識しか無いのだと思います。
対する作家(?)の狂気は…復讐のためのそれなので、まあ「普通」という印象。
で、これらの解釈がトンチンカンな気がして仕方ないのですが、だとしたらわざわざ分かりづらい体裁でこれを書き上げる必要があったの?って問い質したいところ。
分かる人だけ分かればいい、という人を選ぶものだとしたら、自分の価値基準からすればそんなアートぶったものは大便以下の無用の長物でしかなくて、そんなつもりで書いているなら読者側が不満を感じたときに返金対応してほしいのです。
それくらい覚悟もって作家やってほしいですね。あとがき読んで、分からない方が悪い(オツムの出来も含めて)みたいな考えなのかな?と思って超イラッとしました。
新しい著作物ほどそうした自己中心感が強くなっている印象で、コイツうぬぼれてんじゃね?って印象を強く感じます。しばらくこの人の書いた本は読むのを控えようと思います。
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一気読みでした。去年の冬、きみと別れ・・・この後に続く文章にゾッとする。全部理解できたとは思えません。また何度も読みたいと思う作品。
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『ただそれが想像か人形かというだけの話で、この世界にいる個体は、誰もが様々に復元されている可能性がある。そうじゃないか?
だって、この世界には、手に入れたくても手に入らないものが多過ぎるのだから。』
本作も面白い!
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登場人物みんな歪んでいる。芥川の地獄変はよく他の作品でもモチーフになっていますが、その状況でも平凡な作品で終わってしまうという悲劇。