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作詞家・コラムニスト・ラジオパーソナリティとして活躍するジェーン・スーのエッセイ集。
キャイキャイしたいわゆるリア充的な女性性を、女性目線で考察した上で歯切れのいい表現で紡いでいて、読後の爽快感がすごい。
女性のあれこれを分析していくうちに、翻って男性のあれこれも自ずと見えてくるところも面白いので、男性も読んだらいいと思います。
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なんとなく、何故かわからんが敬遠していた、読まず嫌いしていたジェーン・スー。
読んでみたら!なんて!共感の嵐。
この本が売れているということは、同じように共感している人がたくさんいるんだな、と思うと、いつも卑屈になってる私と、同じように、生きづらさを感じている人たちがいて、そんな中で、卑屈になるのは、ちょっとかっこ悪いかも、と、思い始めた。
ちゃんとこんな素敵な女友達作れてるかな。
私はここに描かれるおじさん達みたいな、横暴な働き方をしてるんじゃないかな。
とか、自省させられることも多々。
解説で、三浦しをんが言うのとは、ちょっと違う方向な気もするが、三浦しをんと同じように、「あいたたた」と思いながら読んだ。
むかつきながらも、共生できるように、柔軟な人になりたいものです。
基本姿勢の戦う気持ちはそのままでね!
2016.07.22
『女子会には二種類あってだな』のカリブの海賊飲み会、わかる!
『三十路の心得十箇条』
「未婚ならば、早めに結婚すべし。
ハッと気付けば38才になっているので覚悟すべし。
最初の5年で幹を伸ばし、次の5年で枝を剪定すべし。
馬鹿にしていたことを、何かひとつ始めるべし。
保険と貯金を見直すべし。
同世代の異性には細心の注意を払うべし。
愛されるよりも愛すべしまじで。
若者を責めるべからず。
女は自分の中の少女を大切にすべし。しかしフィルタリングは忘れるべからず。
一生付き合っていきたい友達を見つけるべし。」
『ピンクと和解せよ。』わかる。。そうか、可愛さの象徴であるピンクを嫌悪してたんだな《いや、まだ私は和解できてない。まだ、嫌悪感、あるな。。)
『三十代の自由と結婚』わかる!わかりすぎる!怖い!「自己責任のもと好きな時に好きなものが買え、飲みたいときに飲め、ちょっと無理すれば望む旅行に行ける。結果の出る楽しさと手ごたえは、脳と体しっかり覚えてしまう。どんどん肥大化する自己愛は飴玉が歯を溶かすように結婚欲を溶かします」
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アラフォーに限らず、女性のあり方を、鋭くつっこみ。
恋愛から、仕事、通販などなど。たくましいけど、実は温かく悩みながらも進んでいる著者の顔がうかぶよう。男性の中で仕事をすすめる女性の立場から、
しっかし、通勤の行き帰りでなんど噴き出したことか。
いや~楽しめました。
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一番新しく、刺激的な女性論。この表現がちと古いか。
世代的には、もう少し下の人からこの手の新しい感覚(文章のキレ、感覚)が出てくるかと思っていたら、意外と上だった。
それにしても、面白い。文章の構築力が素晴らしい。
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読破できなかったけど、この人の語り口は嫌いじゃない。
いやむしろ好きかな。
文庫版、どこかで見つけたら買ってもいいな。
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粉チーズをストックしたくなったり、「Nissenを絶賛」ににやにやしてみたり、SNS普及後の脳内リベンジって大変なんやなぁと思ってみたり。ピンクと和解は比較的若いうちの方がいいよね。選ぶものの枠が広がる。非難としてのびっくり、つい使ってしまっているな。NGフォルダからTO DOリストへ。食わず嫌いせずやってみて、合わないってわかるならそれもよし。ちょっと合わないところもあったけど、立場が違うから仕方ない。読むのにちょうどいい世代だったのかな。
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『東京タラレバ娘』を友人に薦められたものの、あまりの内容のつらさに一巻すら通読できず撃沈。もう少し優しめから…ということで、手に取った一冊。
いやー、良かった。名言多すぎるし、心に刺さりまくりの共感しまくり。いろいろ勇気付けられました。
以下、印象的だったところ。
・「なんとなく、にもホントは理由があるんだけど、それを説明するのは無粋なのが、女子。」(p.10)
・「私の人生はさながら『(敵を)刺して、(今日を)生きて、(単身)老いていく』といったところでしょうか。」(p.22)
・「私はよく『しっかりした人』と言われますが、それはあいまいな空気を漂わせたままにしておくことが苦手な、自信のなさの裏返しでもあります。」(p.72)
・「『女と言えば、ピンク色』なんて思われてるけど、私は女である前に人間です!」(p.98)
・「豊富な語彙の用法を誤らないよう注意しながら、レトリックには惑わされず、まっすぐな言葉を使える心を持ちたい。」(p.110)
・「『毎日を!一生懸命!楽しく過ごしてまいりました!』としか言えないのが苦しいのですが。」(p.116)
・「キリンジはメロドラマの主人公には決してなれない市井の人々の控えめな日常や感情を、丁寧に丁寧に歌ってくれる。」(p.156)
・「結婚も出産もせず生き長らえていると、生きることはまるで賽の河原で石を積むのと同じように思えてきますね。」(p.164)
・「東京人ではない人が東京を作り、そこで生まれた光はガーッと地方を照らし、誘蛾灯のように地方からまた人を集めてくる。」(p.229)
・「『こんな会社、いざとなったらいつでも辞めてやる!』という無駄な気概を持ち合わせていました。これは、会社を辞めても人生の致命傷になるとは思わなかったからこそできたことです。」(p.266)
・「over五十五おじさんたちは、ルールブックとして、十分な価値がある。たとえ、そのルールを今後変えていこうとこちらが画策していたとしても。いまのゲームのやり方を知らなければ、将来それを変えるのは難しい。」(p.272)
・「女子になりたいと願いながら女子連中を下に見て、己の女子性を否定する。私が女子を背負えなかった時代です。その期間は長く、十代半ばから二十年近くあったと思います。」(p.287)
女子を背負えない、というのはもうスタンディングオベーションしたいくらい的確な表現。
かと言って男性になりたいかというとそういう訳でもなく、この女性性の体を捨てることも出来ず、
なぜこうも自分の心と体はちぐはぐなのか、社会とわたしはちぐはぐなのか…という悶々とした思いは、いまも霧散した訳ではないのですが。
かと言ってジェンダー論に踏み込んでいきたい訳でもなく(なぜか分からないが、ジェンダー論を語る人は、不寛容な人だと思えてしまう)。
そんなあいまいな気持ちを抱えたままでも、まぁいろいろ折り合いつけて楽しく生きていきましょうよ、と思える一冊でした。
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冒頭の「海賊女子会」からわかるよ〜わかりすぎるよ〜という感じ。ただ、読み進めるうち内容が硬派になっていくので、最初の勢いとユーモアを維持したテンポで通読したかったかもしれない。
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タラレバ娘で追い込まれた人はこれで中和すればいい。前半は軽めでつい笑ってしまう感じで、後半はちょっと重めになりますが、前半で著者のスタンスが受け入れられれば一気に楽しく読めます。
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うん。うん。うん。うん。
まだ途中までだが。
山手線2駅分で1ネタ読めるくらい。
うんうん。そうそう。そうなんだよね。と薄ら笑いと共に電車を降りる 笑
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女性ならば避けて通れない問題がある。
「カワイイ」などその最たるもの。
「カワイイ」と思われたい、が、叶わず、「ブス」と言われ続けているうちに、コナン君ばりに「ちっきしょ、バーロー!!!」と思うようになる。
そして、「小さくか弱くぅ?守られるなんてまっぴらだ、なめんじゃねえ!」とこじらせてしまう女性も一定数はいる、はずだ。
だから『カワイイはだれのもの?』のエッセイは、そのこじらせ方がまるで自分を鏡で見ているようで、滑稽で、悲しみのスパイスを少々、でもやっぱり面白い。
『ピンクと和解せよ』
これも私なのか。
ピンク、桃色、それが嫌いなわけじゃあないのだ。
しかし、なんというかこの溢れ出る「女の子です(ハート)」「カワイイでしょ?」と言わんばかりのこの色が苦手だったのだ。
ピンクを選ぶなら、赤。朱色。ボルドー。
アンチピンク。ピンク滅すべし!とでも言わんばかりに避けまくっていた。
しかし、心のどこかで、私だって、使いたい、着てみたい......という気持ちがくすぶっていたのも事実だ。
ピンクにも彩度明度がいろいろあるのだ、という当たり前の事実に気づいた時、何もふりふりお姫様ピンクを取り入れなくてもいい、とわかり、そこからはピンクのリハビリが進んだ。
ジェーン・スーさんよ、私も全くもって同じだぜ。
でもやっぱり青みが好きで、レースやリボンは似合わない(これは年齢もあるか)けれど、ピンクと和解したら世界が広がったんだ。
ありがとよ、同志!
己と向き合うのは思春期、就活、幾度も機会はあるけれど、その度に人は理想と現実を混ぜていく。
責任が増え、怒りも悲しみもゴクリと飲み干し、自分で、理想の自分というマネキンを作り出す。
だが私たちは人間だ。
マネキンのように生きつづけれられるはずもない。
「落としどころ」。
それを見つけて「暫定的着地」を目指すのが「小さな女の子」を連れた「大人女子」のちょうどよさなのかもしれない。
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ラジオを聴いて、スーさんの発言のスタンスというか、バランス感覚に興味を持って読んでみた。
40代になっても自分の中にある「小さな女の子」(さみしくて傷ついた気持ちや、嬉しくて飛び上がりたい気持ちを素直に感じている存在)をどのように現実に不時着させるかという問題をぐるぐると巡っている。
「女子」は刺青だとか、「かわいい」と言われると見下されたと思っていたとか、ピンクを身につけるのに抵抗があったとか、FBで子供の写真をみるとざわざわするとか。
30代の心得10カ条はそんなもんかと面白かったけど、読んでるうちに、あまりに赤裸々で居心地の悪くなってきた。
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ラジオでその才能は感じていたけれど、スーさんの分析能力とそれを言葉で的確に表現する力が本当にすごいと、この本を読んでつくづく感心致しました。
特に自分の感情について掘り下げていって根源を明らかにして問題解決に至るなんて、本当はとても苦しく面倒なことだろうに。
只者じゃないよ、やっぱり。
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三浦しをんさんの解説まで含めて面白かった。なんというか、ジェーン・スーさんの分析力が素晴らしい、ピンクと和解できなかった私には腑に落ちることが多かった。ピンクの洋服を着てもいいのだ、雑貨や小物を見て可愛いと感じる「女子性」はあってもいいのだなと読んでいて肩の力が抜けました。そして、私、自覚せずに非難する意味で『驚いた』を使っていたことに気付かされました。びっくりの脱法使用、気を付けようっと。
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アラフォー女性の日常のエッセイ。
とにかく毒舌だけど愛があって共感できる(笑)
私も晩婚で周りに押されて結婚に行き着いたので、結婚観もわかる〜って感じ!
でも著者同様、女子はやっぱり見た目はおばさんになっても心は女子のまま。