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耽美がうんぬんとかナルシズムがうんぬんとか以前に
三人のどろどろした関係にドキドキしちゃう私はふじょし。
バジルかわいそすw
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【090315】陰裏の豆もはじけ時
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メールが届いていたことに気付いた。
― 最後のわがまま聞いてくださって
― どうもありがとうございます。
― 本当にありがとうございました。
もうすぐ
また桜の季節だ。
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ワイルドの本も宮部みゆきの本もマーヒーの本も
読んだあとにおもしろかった、良かったということしか言うことの出来ない貧弱な語彙を
本気で恥ずかしいと思った。
前半にくらべると後半がちょっと、作者飽きちゃったのかな?と思った以外はとても言葉も思想も発想も豊かな本。
前半の天気の印象と後半の天気の印象がそのまま筋に反映されてて、雰囲気というのはこういうものかと思った。
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さすがワイルドというか、冷酷で鼻持ちならない最悪の美しい男の話。女性蔑視ここに極まれりという内容なんだけど、ここまでくるといっそ気持ちいいというか、自分の中にはこのドリアン的なものがあるというか。。。
「残酷? いったい自分は残酷だったろうか? あれはあくまでもあの娘のせいだ、自分には責任はないはずだ。自分はあの娘を偉大な芸術家と想像し、偉大と考えたからこそ愛情を捧げたのだ。それなのにあいつは俺を失望させた。浅はかで取るに足らぬ女だった」
「たとえ俺があの女の一生を傷つけたにせよ、あの女もまた俺の一瞬間を損ねたのではないか。それに、だいたい女というものは男よりも悲しみに耐えるのに適している。女は感情一本槍で生きる。考えるとしても、自分の感情のことしか考えない。恋びとをつくるにしたところで、ただ泣いたりわめいたりのひと騒ぎをする相手を見つけるためでしかない」
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ドリアンの破滅していく姿に引きずり込まれた。罪に対する罰が下されなかったから取り返しがつかなくなったと悔やむ姿は考えさせられる。
何が罪なのか・・・。
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何だか、モヤモヤする話
いや、面白いんだけど、面白いんだけど。。。モヤモヤ
ワイルド作だからもっと素敵な話を期待したんだけど。。。
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豪華な英国社交界のイメージをこれでもかと盛りつけ、逆説的な思想をずらっと並べて、それだけでも満腹になりそう。
でもその贅沢は、ドリアンの数奇な生き方を浮き彫りにするための背景。本筋はロマンチックのかけらもない。
自分に代わって肖像画が歳をとり、自身は永遠の若さを保つというドリアンの秘密と、そのために重ねていく罪。超のつく美青年ドリアンの暗部が痛いほど鋭くてどきどきする。少しSFぽくもある、社交界ダークヒーロー(?)モノ。
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オチをきいた後で、ものすごく読みたくなった。
内容も結末も分かってたけどやっぱ読んで良かった…かなりおもしろい。
そして何なのこの読破後の憂鬱な気分。まあそれがこの話の魅力なんだけど。
セリフ引用したいのがありすぎて困る。全部してもいんじゃないかと思う。
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この本は展開性を重要視してはいない。
神を棄て、美に溺れ、快楽の骨頂を得る為に、自身を滅ぼしていく。
―芸術家の在るべき姿。
一言一言が美しいのだ。綴られた言葉の一つ一つが厳選された生花の様に、―それは月の蒼い光を帯び、或いは水滴を纏い陽光の下で煌めく。 全てが無機的でありながら煌びやかな七色の光を持つ、宝石の様な"生命体"だ。
之がオスカー・ワイルドの、そして訳の福田さんの「協奏曲」への印象だ。
あらゆる悲劇は美しくあれ―。其れは私が胎内から外界に触れた瞬間に、この二つの眼球を駆使して認識する世界の中で生まれた我が舞台を華やかにする、唯一の意義を齎す、究極の展開だ。
死した知己に悲嘆し絶望に呑まれ、闇を知る自己の姿が、感情が、―安易に味わえない劇的な展開によって、突如として生み出されたそれらが、最も美しいものであると―。
死んだ事実によって其の存在が最も映え、煌々と輝きを帯びて"生"を持つ。―それは何ら不思議なことでは無いではないか。
快楽の逆は倦怠だ。
あらゆる苦痛も快楽になり得る。倦怠に覆われた退屈のみが、最も忌むべき存在だ。
この本は私の中で最高傑作の「絵画」だと認識したのである。―少なくとも、私が今まで出会った本の中では逸脱した芸術品、だ。
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・12/9 ずーーーっと遥か昔に古本屋で買って取っておいた本.確か福岡のBook Offで買ったんじゃないかな.当時NHKだかでやってたQueenの「Bohemian Rhapsody殺人事件」とかいう特集番組で触れられてたと思う.それで読んでみる気になったと思う.変わった小説のような気がする.ただ、こういうのは原文で読まないと本当はだめかもしれない.特に翻訳されると日本人ではありえないような表現の仕方になってると思うけど、英語でそう書いてあるからって、本当にそういう意味で書かれているのか疑わしい表現もあるだろうから.だって、日本語で書いたら不自然だと思われる表現の仕方になってるもの.ワイルドの意図とは違う意味で訳されてはいないだろうか.
・12/22 読了.最後は予想通りの結末だったけど、一種独特な文章はワイルドの特徴なんだろう.こういう物語だったのかと知っただけでも価値があった.
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知り合いに薦められて読んだ一冊
オスカー・ワイルド独自の世界観・センスにただただため息
どっぷりはまり
彼自身の言葉で直接読みたくて、英語版に挑戦中
古い単語もあって読みやすくはないけど、やっぱりこっちのほうが
彼の言葉の衝撃の大きさが違う
じっくり時間をかけて読み進めたい(語学力の問題でさっとは無理だけど)
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年末に購入してようやく読了。ワイルドの美意識が炸裂、芸術がある男の一生を崩壊させていくという芸術史上主義のマニフェスト。
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美少年のドリアンが悪徳を重ね堕落していく様が非常におもしろい。また個人的には快楽主義者のヘンリー卿の考え方が非常に好きです。
「幸福な王子」といいこの作品といい、オスカーワイルドの作品はこれからもどんどん読んでいきたい。
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舞台はロンドンのサロンと阿片窟。美貌の青年モデル、ドリアンは快楽主義者ヘンリー卿の感化で、背徳の生活を享楽するが、彼の重ねる罪悪はすべてその肖像に現われ、いつしか醜い姿に変わり果て、耐えかねた彼は肖像にナイフを突き刺す…
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面白かったんだが、私はすごく読むのに苦労するタイプの文章だった。
もうしばらくしてから、もう一回読みたい。
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耽美的な世界を期待していたら肩すかしをくらった。本作でいう「美」は「若さ」と近似のものであり、早熟な少年の魂の遍歴を辿った物語という印象をもった。肖像画がモデルの老と罪悪を引き受けるという突飛な設定であるが、醜く変貌する肖像画を恐怖と快感をもって眺めるドリアンの姿には説得力がある。
ドリアンを実験材料に仕立て上げたヘンリー卿は、機知に富んだ社交的な人物だが鼻持ちならない。彼や貴族たちの議論の場面が冗長で、ドリアン自身の生活が切れ切れにしか描かれず疲れてしまった。
訳は読みやすい。
コラージュ写真のような装画が現代的で美しい(商品写真には採用されていない)。
佐伯彰一解説(p.426)の次の部分に納得した。
「肖像」とは、ドリアンの‘alter ego’(もう一つの自分)であり、さらに敢えていえば、彼の良心に他ならない。(「良心」という言葉を使うのは作者自身だ)ドリアンが、いかに自由放胆な享楽家、感覚追求者をもって任じようとも、ついに内なる「良心」の支配から逃げ出すことは不可能である。追いつめられたドリアンは、最後には、彼の「肖像」に、つまりは自分の心臓にナイフを突き刺してこと切れるのである。自分の分身たる「良心」において一切の帳尻を合わせようとして、ついには良心と刺しちがえることによって生涯を閉じる――これほど「生真面目なモラリスト」的な生き方があるだろうか。