紙の本
LINEで子どもをバカにする
2020/05/27 00:24
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投稿者:安堵 玲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
言いたいことは書名でいいつくされている。内容はすでに古くなってしまっている。現在の標的はTwitterであろう。
本書の主張は、タワマン罪悪論に対しての筆者が評価しているのと同様、「確かに一理あると感じられたが、所詮「一理」でしかなく、その断定の仕方はいささか乱暴である」といえる。
子どもがLINEを使用している時間とそれ以外の時間、親・教師・社会等と関わっている時間と、どちらが長いのでしょうか。結局は教育力の不足なのではないのか。
本書中、ことばの誤用もある。誰にでも間違うことがあり、子どもならなおさらである。それをどう教育していくのか、さらにいえばLINEをどう利用するか、その主張もほしかった。
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AMAZONレビューでも賛否両論である。タイトルがキャッチーであり、「○○で馬鹿になる」という類いの本の宿命かもしれない。
私は、それほど悪くないと思っている。そもそも社会学者や教育学者が論文として書いているわけではないのであるから、厳密な異味での論理性を求めること自体がナンセンスであろう。
LINEを使っているのは子供たちではあるが、いい年した大人の方が依存している場合がある。なぜか?答えは簡単で、便利だから。。。
キャリアメールを使っていた大人は、1〜2アクションが省略されるだけで、便利であると感じている。MLも作れなくはなかったが、かなり手間もかかり知識がないと無理であった。履歴も一覧で見られるため、前回なんといったかを一々、フォルダを開けなくてもすむ。
この本では悪役にされているスタンプにしても、以前の絵文字が進化しただけであるし、写メの応用版であろう。
ただ、使ったことがある人はわかるが、下手に複数のグループに所属して、頻回にやりとりするようになると、着信だらけになって息つく暇がない。返信は遅れてもよいと言い聞かせるが、自分宛の文章がすぐにスクロールしなければわからないので、一々チェックしないとならない。話の前後がわからないと会話に参加できなくなるため、他人のやりとりを延々と読まされる結果になる。
家族とのやりとりもLINEとなると、大切な連絡があるかもしれないと思うので、一々着信に反応してしまう。正直疲れる。
こんな状態を小学生から続けていたら、生のコミュニケーションはとらなくなるだろうと思う。LINEは記録に残るので、言った言わないが避けられる。相手の都合や機嫌を考えずに自分の伝えたいことを一方的に発信できる。当然、語彙力も育たないのでしゃべらなくなるし、他人の言うことが理解できなくなる。確かに問題である。
ただし、LINEが主犯とは思えない。子供との連絡を親が積極的にLINEを活用している。口で言えばすむことも、LINEに頼る。電話すらしなくなっているため、ごく普通の会話がなくなってきている。勝手にメールしておいて、読んでいない相手が悪いという風潮になりつつある。
多くの若者と接していると、ほぼ全員がLINEを使ってるにもかかわらず、コミュニケーション能力に驚くほど差があることを感じる。また、LINEでトラブルを起こす学生は、生のコミュニケーションも問題であることが多い。考えてみれば当たり前で、AIのように、勝手に文章が作れるわけではないから、予測変換があろうがなかろうが、頭で構成した文章を文字にしないといけない。従って、LINEを使うことで日本語がおかしくなることはなく、むしろきちんと小中学校で国語を学ばせないことが問題と思う。そして家庭では、親が本を読み小難しい話題をネタに夫婦の会話をしないことが問題であろう。
子供は親を映す鏡でもあり、時代を映す鏡でもある。LINEやスマホを与えているのは大人であり、通信会社の商魂が子供を食い物にしているだけである。子供のスマホ依存を悩む親がLINEで子供とやりとりしているという矛盾を当人は気づかない。
私はLINEで子供が馬鹿になるのではなく、LINEで大人が幼稚になると思っている
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エジプトのピラミッド内壁に刻まれた文字の意味は、最近の若者はなっとらんであった。
古事記の序第一段には、昔に比べて今の人たちにはモラルがない、であった。
いつの時代も、前時代の年長者は次世代に一家言あるもの。
さて、随分と一企業を攻撃しているように見えるタイトルではあるが。
ガラケー世代の頃から、コミュニュケーションツールとしての絵文字、顔文字については賛否両論あったわけだが、スマホの登場により、特にLINEのスタンプによるスピーディーなチャット的なやり方が、物事を思考、深慮する力を著しく低下させているとのこと。
LINEによる日本語汎用能力の低下、国策として幼少期からの英語教育環境の促進、タワーマンションの住環境が与える四季感の欠落などなど。
これは、看過できない。
ここで記された問題提起に関しては、同意する。
子どもをあやす道具にスマホを与えている親御さん、これからインターナショナルスクールにお子さんを入れようとしている方、タワーマンションへのお引越しを考えている方々、一読されて損はないと思います。
実際、いるよなー、あー、そういうことかー、都市伝説かと思っていたが、あーとか、はーなど心の中で、大分嘆息漏れる一冊でした。
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子供が成人したとき、
自分は安心して死ねますか?
その問いにしっかりと答えないといけない時代を私達は生きています
「イエス」と答えるために、
今の教育は正しいのか
何のために今の教育をしているのか
子供に過保護な日本で、どうしていくのか
とても考えさせられました