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家を勘当され、行方知れずとなった。
年を経て、その友との縁談が進む中…
行く末を期待された将軍世子「家治」の急死にまつわる不穏な影。
自分の気持ちなど述べることのなかった主人公は、叔父の怪我をきっかけに市井に飛び込む。
彼女の周りには様々な月がでている。
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謎を膨らませるためにヒロインを使って、後半盛り上がるという珍しい展開。利害関係が読めないところがこの小説の面白いところ。蒼馬と信吾郎が交互に主役になってラストに交錯させるのも面白いかなと妄想してしまう。
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L
武家の子女として育った志津乃が市井の生活などを知って、これまでの志津乃からは想像もつかないような行動に出る!…のかと思ったら、後半全く出番がないので過度な期待は禁物です。結局のところ、全部持っていくのは信五郎。信五郎、黙れたとしてもそんなにショックかね?よくわからないなぁ。蒼馬がなすべきことをしたあとは自分にもわからないって、結構将来は約束されたものがあったんじゃないの〜?悲壮感ただよってたけどさぁ。とヤジをいれたい気持ちに。
家基の死といえば…あれだよ、居眠磐音がすぐ頭に浮かんじゃうから、このテのネタはどうにもね。
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おもしろかった。登場人物がどこかで繋がっていたり、よく考えられている。伏線回収も上手い。残念なのは新助の父の上司とその家族が、その後どうなったのか書かれていない点。その息子がじつは○○だったとかあれば面白かったかも?登場人物がみんな魅力的な個性を持っているので、続編を読んでみたい。
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とても面白かったです。
最初は悲恋の話?と思わされたけど、視点がどんどん変わっていって、核心に近づいていく感じ。
続きが気になって一気に読んでしまった。
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家基暗殺に端を発したきな臭い事件.立原家の志津乃は出奔した蒼馬を探して叔父の医師を手伝う.盗人や岡っ引の親分など上から下まで巻き込んでの謎解き.月に例えながら7人の視点で語られ,少しずつ明らかになっていく真相と,登場人物への共感.とても面白かった.一橋治済の恐ろしさが最後にじわっと効いている.
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事の発端は徳川家基の不審な死。坂木蒼馬は家基を守れなかった後悔のためか出奔し、高階信吾郎は蒼馬を探して斬ろうとする。摺や盗人、家基に毒を盛った医者に家基の落とし胤の童も登場し物語は複雑に。そこには一橋家や田沼意次の思惑も絡まっていて、暗躍する人が多すぎて何が何やら。姉のように慕っている志津乃を守ろうとする平八が健気だった。
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将軍の嗣子・家基の突然の死に絡む坂木蒼馬と高階信吾郎の葛藤を描く物語だが,水沢考安と新介が重要な脇役だ.蒼馬と信吾郎には妙齢の立原志津乃がおり話に色を添えている.田沼意次や池原雲伯という黒幕の扱いも面白い.馬銭子という毒薬が家基暗殺事件の鍵となるが,江戸時代の様子を描写する文章がそこかしこに溢れており,その情景が楽しめた.
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月の名に惹かれて^^
水無月は葵月とも言う。
有明の月は^^
いつも見上げている月に魅せられて、著者の作品を楽しみました。
しがらみだらけの武士の世で、友情絡みながら信念を通す蒼馬。最後に良かったなぁと!
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江戸庶民を舞台にした歴史小説。人ひとりひとりの描写やかかわりが面白く、ほのぼのとした雰囲気の中、テンポよく話が展開している。楽しめた。
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将軍・徳川家治の継嗣である家基が急死。その真相を巡っての群像劇です。
登場人物各々の視点から、様々な事が浮き彫りになる展開で、ともあれ“政”は非情なものだと、思わずにいられません。
信吾郎の闇が哀しいです。
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7つの章に分かれていて、それぞれが登場人物のひとりが主人公として書かれているという感じでした。
急死した家基や田沼意次が出てくるのは面白いと思いますが、事件そのものはちょっと弱いかなと感じました。
信吾郎の場面では涙が出ました。
平八がとても良い感じですね。
平八を主人公にしても良かったかもしれません。