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名ヴァイオリン職人ジャンニのもとに、パガニーニ愛用の名器“大砲(イル・カノーネ)”が持ちこまれる。修理の翌日、美術品ディーラーの撲殺死体が発見された。彼はホテルの金庫に黄金製の箱を預けており、中にはエリーザという女性がパガニーニに宛てた古い手紙があった。これは事件解明の手がかりなのか? 名職人にして名探偵が“悪魔のヴァイオリニスト”をめぐる壮大な歴史の謎に挑む! 解説=青柳いづみこ
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シリーズ2作目!前作は幻のストラディヴァリの謎でしたが、今回はヴァイオリンそのものではなく、悪魔的ヴァイオリニスト・パガニーニの人生の謎が絡んできます。
そして、当時のヨーロッパの有名な王族階級の人々の人生も絡まり、歴史ミステリの要素も満載! もちろん名ヴァイオリン、パガニーニ使用のグァルネリ「大砲=イル・カノーネ」も登場します! そして殺人事件も!
ジャンニとアントニオが殺人事件の謎を追うのと同時に音楽や楽器に関する謎も解けてゆく…という前作のスタイルは変わらないので、安心して楽しめました。
クラシック音楽好き、ヴァイオリン好き、そして西洋史好きの私にはもうドンピシャ♪な内容です。
3作目のアナウンスはありませんでしたが、出たらまた読みたいなあと思います。
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主人公がヴァイオリン職人だけにあり、ヴァイオリンについて、しっかり書かれている。音楽を読んでいるような感覚に陥った。
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ヴァイオリン職人のジャンニがパガニーニ愛用の名器を修理する栄誉に浴した翌日、美術品ディーラーの撲殺死体が発見される。
さらに新進気鋭のヴァイオリニスとが失踪し…。
ヴァイオリンに関する知識がなくても楽しめるシリーズ。
ジャンニ爺さんが元気でがんばっていて楽しい。
読後感がいいのも⚪︎
そして読んだ後シンプルなパスタが食べたくなってくるw
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『ヴァイオリン職人の探求と推理』に続くヴァイオリン職人が主人公のミステリー第2弾。殺人事件の謎解きよりも、作曲家や演奏家の私生活の話などの詳細な解説に興味をそそられる。
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イタリアのミステリにしては癖がなくてスンナリ読めると思ったら、作者はイギリス人でした。音楽に関する蘊蓄も楽しいし、主人公がチャーミング。
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ヴァイオリン職人が探偵役のミステリ、シリーズ2作目。
ヴァイオリンをめぐる事件や、音楽がらみの薀蓄が新鮮でした。
初老のジャンニ・カスティリョーネは、名ヴァイオリン職人。
200年前に活躍した天才ヴァイオリニスト、パガニーニが愛用した名器が修理のために持ち込まれます。
コンサートを前にした若きヴァイオリニストとのふとした出会いに、父親めいた感情を抱くジャンニ。
ジャンニも知るディーラーが事件に逢い、金庫には黄金のヴァイオリンが残されていた。
友人のクレモナ警察の刑事アントニオに協力を依頼されたジャンニは、事情を調べ始めます。
若い友人のアントニオは、ジャンニの薀蓄と推理を頼りにしているんですね。
枯れた雰囲気のジャンニですが、一人暮らしでも料理はてきぱきと。しかも実は知的な美女と、大人の関係に。
さすが、イタリア☆
パガニーニのパトロンだった女公エリーザは、ナポレオンの妹。悪魔のような才能に溢れたパガニーニの、きらびやかだが不安定だった生涯。
心の交流がうかがえる歴史の一こまに思い馳せたり。
渋いようで、味わい深い、なかなかの佳作でした。
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イギリスの作家ポール・アダム、2009年発表の小説。初老のイタリア人ヴァイオリン職人が主人公の歴史ミステリー2作目。前作より物語としての面白さは大きく劣り、ちょっとがっかり。蘊蓄は相変わらず興味深いですが。
今作は18~19世紀に活躍した天才ヴァイオリニスト、パガニーニにまつわる秘宝探しのお話し。音楽家の人生を調べ、消えたお宝の行方を探すわけですが、しょうもない伝記的物語の羅列が多く、正直うんざりします。
何人かの伝記を切り貼りすることでうまいことお宝探しのストーリーを捻出した、ということなのかもしれません。
主人公周辺の魅力的なキャラたちも今作ではあまり生かされていないし、新たに登場した新人ヴァイオリニストをめぐる騒動もまたしょうもない話で・・・。
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シリーズ2作目。相変わらず読みやすい文体で話もヴァイオリンのうんちくも含め面白い。ただ1作目に比べインパクトに欠けるかな。次作が出れば読みたい。
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殺人事件の謎解きだけではなく、パガニーニの人柄や恋愛の一部についても知ることができる。おもしろかったけど、物語の始まりから、最初の殺人事件の発生が唐突でしばらくついて行けなかった。
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ヴァイオリンを始めたのをきっかけに手に取った一冊。
殺人にまつわるミステリ部分より、その周辺のお話である、破天荒なパガニーニの人生のエトセトラや、ロッシーニの妻の話にひかれた。
クラシック界の過去の偉人も人間なんだなと思える。
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前作に続いて、ヴァイオリン職人のジャンニが殺人事件に巻き込まれ・・・またもや名推理。今回は、謎の黄金製のヴァイオリンの箱となくなった黄金のヴァイオリン。これを探す旅が繰り広げられます。展開は少々唐突なところがあるのは否定できないのですが、最後の結末は感動です。文句なしに面白いです。
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読了。ヴァイオリン職人探偵のシリーズ2作目。
読み終わってパガニーニが聴きたくなった。
パガニーニの遺産をめぐる殺人事件に、悩める若き天才ヴァイオリニストがどう絡むのかを気にしながら読む。
パガニーニの生い立ち、恋愛、ロッシーニの妻の話を描きながら話に引き込まれる。
伏線と名前がややこしくて途中誰だかわからなくなるので、たびたびページをめくり返した。
どこまでが史実に基づいているのかわからないけれど、推理小説としても、ヴァイオリンの歴史や知識としても面白く読める。
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図書館で。
若きロシアのヴァイオリニストと有名なヴァイオリンを直す所は覚えているんですが…事件はどんな事件だったか…
エージェントみたいな彼が殺されて…って話だったか。あ、そうだ。贈られた楽譜と黄金だかのヴァイオリンの話だった。
人生を変える影には異性アリってのは…ありがちだけど大抵の場合は真理なんだろうなぁ…(笑)
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ヴァイオリン職人シリーズ二作目。
歴史ミステリな感じもあるシリーズだが、歴史の中でも音楽家や職人に焦点を当てるので、曲や楽譜、周囲の人間に関連した謎が多い。今回はパガニーニに主軸を置いている。
主人公も変わらず職人お爺ちゃんで、前作で相方と化した音楽仲間である警官とのやり取りで安心する。
事件(が起こった原因そうな骨董品の謎)と並行して、若いヴァイオリニストの話も挟まる。母親が毒親過ぎて読んでいるこちらも疲弊するので、正直ノイズだと思っていたのだが、終盤で彼も無駄ではなかったかなと思う。
縁のない世界故、登場人物や音楽家・その周囲の人物を把握することは簡単ではないが、それを知るきっかけにもなる、そんな小説。