投稿元:
レビューを見る
すごい、の一言です。名前通り、コッポラ監督の「地獄の黙示録」の解説本です。これを読んでやっとどんな映画なのかが分かった。それくらい「地獄の黙示録」という難解な映画を、主人公のセリフや、翻訳の仕方まで細かく分かりやすく解説しています。やっぱり立花さんはすごい人。
投稿元:
レビューを見る
本作が完成に至るまでいかに混乱していたのかについて紹介しながら、難解と言われる後半部分においてコンラッド『闇の奥』、フレイザー『金枝篇』、そしてエリオット『荒地』が直接的に引用され、挿入曲であるドアーズの「The End」の歌詞がその内容と関連していることを紐解いた解説書。あの印象深いマーロン・ブランドによるカーツ大佐は、脚本も固まってない段階での即興演技が大半というのは驚かさせられる。また主論ではないが、字幕がオリジナル版と特別完全版でほぼ別物といっていい程差し替えられていることを補足で知って苦笑い。
投稿元:
レビューを見る
2004年(底本02年)刊。◆難易度高いベトナム戦争映画「地獄の黙示録」はフランシス・フォード・コッポラの代表作。また公開本編、特別完全版など複数版あるが、映像の異同、字幕スーパーや誤訳など各々の違いを踏まえ、コッポラの意図を分析する。その際英米文学や宗教等の予備知識の必要性を感得できるが、翻って、そういう基礎知識のない自分には、本作の理解は難しいんだろうなと感じざるを得なかった。◆著者自身、物語の熱という意味で本作を「カラマーゾフの兄弟」に比すべき作品と評するほど。その思い入れを感じさせる書でもある。
「地獄の黙示録」の映画は、多分劇場で見たと思うし、その後もテレビかレンタルで見たと思う。当たり前だが、ここまでの読解は出来ていないのは勿論。
投稿元:
レビューを見る
映画 地獄の黙示録 についての研究本。コンラッドの「闇の奥へ」、エリオットの「荒れ地」を読みたくなった。