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長い長い、『その日のまえに』。
随所で泣けてきて中々読み進められない。
思い出、家族、重なるものがたくさんあって、本のことで泣いてるのか自分のことで泣いてるのかわからなくなる。
この人は他にもそういう作品あるし、色んな要素を凝縮した感じもするけど、やっぱりそれがいい。
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様々な形の「死」と、
それに対する人々の考え方が
生々しく露呈されている。
過去の家族の死に関わった
幼馴染の親族への感情。
大事な娘を失った悲しみ、そして恨みを
誰とも共有できない、向けられない辛さ。
そして自らの死に直面する中で、
恨みを持ち続けた祖父に会おうとする決意。
この作者の「病気で家族が死ぬネタ」は
はっきり言って何度も使いまわされている。
それでも読みたいと思えるのは
自分たちの周りでいつ起きてもおかしくない、
今まで経験していてもおかしくないような
身近で普遍的なテーマだからかもしれない。
そして何より登場人物がみな
「強くない人間」だからというのも
あると思う。
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登場人物ごとの場面変更と炭坑を中心とした物語の進み方など上下巻立ての長編だからこそのゆったりとした進み具合。読み終えてすぐ下巻を読みたくなりました。あとから重松氏の最長編の作品だったと知り、ひとつの物語に長く浸っていられるのも悪くないなと感じました。
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10/04/25読了 重松作品だしと言う先入観というか信頼感は裏切られることなく。微妙な心理描写が心に響く。
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上下ともに,感動しまくりです。なにより,重い。
テーマがたくさん盛り込まれているけれども,「生」という星座で完結するお話なのだと思う。
この物語は,「死」ではなく,「生」の話だと思う。
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ないた。ないた。
おとんもそうだったのかなって泣いた。
かぞくって?とか、おさななじみって?とか考える。
でも、小学四年生の頃に仲良かった友達ってそんなに残るものだっけ?自分にはない思い出だから悔しいだけなのかな。
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エロゲなんかでファンタジーに死ぬことにある意味慣れてる分、ガンという、自分の身にも起こりうる話は身につまされる。
余命半年なんて宣告されたらどうするかな~?やり残してるエロゲを全て終わらせるかな~。なんて考えてしまう僕は生きることに対して傲慢なのだと思う。マジレスすると、一人でも多くの友達に電話して「ありがとう」って言いたいね、僕は。
なるべく間を空けずに下巻を読みたい。
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やがて、胸の痛みはひりつくような懐かしさに変わる。帰りたい。会いたい。帰れないし、会えない。謝りたい。二人に。拳が胸を打つたびに、ずっと閉じこめられていた思いが切れ切れに外に出てくる。二人は、もう忘れてしまっただろうか、あの丘を最初に「カシオペアの丘」と名付けたのは、僕だったのだ。
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『結論を出すためでも、相手を言い負かすためでもない、ふわふわと漂うような言葉のやりとりが、何よりも幸せなんだと、今は心から思う。』
上巻。ふるさと、悪性腫瘍、男女、家柄、様々な境界条件の下に展開される贖罪の物語。贖罪って、一口に言えばサマになるけど、書き表すには非常に難しいテーマだと思う。行き過ぎれば、安っぽくなってしまうし、短過ぎれば、ただ痛いだけになる。此の人のすごいところは、テーマに合わせて等身大の表現(もちろん対象読者層にとって)で描いている所だろう。生死を絡めた心理描写にあたっても、難しい表現は一切使っていない。胸がいっぱいになっている自らの未熟さを実感しつつも、どう収束させるのか期待に胸膨らませる自分がいる。
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図書館で借りてきて読んでみました。
「生きる」ということと、「死ぬ」ということを
改めて考えさせられる作品です。
物語の中でも特に
小学5年生の息子を持つ、余命数ヶ月の俊介と
一人娘を殺された、優しい父親の川原さんのやりとりが
深く心に残りました。
下巻も借りてきて読んでみようと思います。
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三つの時代構成の中で運命に翻弄された仲間達が、様々な死に直面しながら、生きることと許されることに向き合う物語。
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この作家とは、同じ時代を同じキャンパスで過ごしていたらしい。どこかで絶対すれ違ったか、教室で隣の席に座っていた可能性も濃厚。ということで、大変楽しみに読んでみたのだけれど、いまいちメリハリないストーリー展開に、星ひとつ。下巻までは読まずに終了。
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許されたい人、許したい人、生きたかった人、死にたかった人、残された人
自分の余命が3ヶ月と宣告されたことをきっかけに、罪の意識から離別した幼馴染みと向き合う。 生と死について考えさせられる本でした。
毎晩読んでは泣いて、泣いては読んででした。。
「結論を出すためでも、相手を言い負かすためでもない、ふわふわと漂うような言葉のやりとりが、何よりも幸せなんだと、今は心から思う。」
「たとえそれが後悔や自責の念しか生まなくても、向き合わずにいられないのが、俺は、愛なんだと、思う。」
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6月24日~7月1日
丘の上の遊園地は、俺たちの夢だった―。肺の悪性腫瘍を告知された三十九歳の秋、俊介は二度と帰らないと決めていたふるさとへ向かう。そこには、かつて傷つけてしまった友がいる。初恋の人がいる。「王」と呼ばれた祖父がいる。満天の星がまたたくカシオペアの丘で、再会と贖罪の物語が、静かに始まる。
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舞台は北海道。
本や映画やドラマで泣いたことはほとんどないんだけど、下巻は泣くんじゃないかと心配してしまう展開の、ジーンとくる話。