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文庫になったので再読しました。
最初に読んだ時と同じ感想です。
三篇あるうち、やっぱり「花」が好きでした。
もしかしたら死ぬかもしれない病気を持った主人公と
別れても思い続ける奥さんの遺品を取りに向かう老人とが
ただドライブをするだけの話。
でも、その中で、ご主人は忘れていた奥さんとの思い出を
次々と思い出すのです。
ささいなことばかり思い出していくご主人が愛しいです。
「花」の由来は最後まで読んでのお楽しみ。
思い切りロマンチックに終わります。
ステキなラブストーリーだと思いました。
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対話に関する短編小説。
今までの作品とは違った作風に挑戦している気がする。
面白い!とはならなかったけど、こういう作品も書けるんだ・・・と思った。
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情報科教員MTのBlog(『対話篇』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/51143061.html
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結局のところ、大切な人の手を捜し求め、握り続けるためだけに、僕たちは
うすのろな時間をどうにか生きてる
金城さんはやっぱりすきだ。
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金城さんというと、映画賞を総なめにした「GO」のイメージが強く、逆に著作は全く読んだことがありませんでしたが…想像とずいぶん印象が違って驚きました。ナイーブというか、メロウというか、優しげなストーリーテラーだったのですね。登場人物に実質的なつながりはなく、「とある大学の法学部」という要素が共通している程度(ほぼ名前しか登場しない一人の人物が共通)。個人的に、ロードムービーの趣き強き「花」が好きです。でも、3篇通じて、ちょっと「死」の扱いには疑問を感じてしまった…。どことなく、本多孝好さんの雰囲気に通じるものを感じた一冊でした。
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作者独特のキャラ設定に、温もりと優しさ、明るさと涼しさが加わり、やっぱりこの作者は素晴らしいと想った。
3つの中編小説が集まったもので、それぞれの話が絶妙な関係性のなか紡がれる。
主人公それぞれが失った恋人についての思い出を軸に、もう一人の登場人物との対話によって話は進んでいく。
緩やかに、時には立ち止まり、あるときは振り向きながら、最後は晴れ渡った空を見渡しているような爽快感がある。
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春樹チルドレンと言われる所以がわかった気がする。 この作品は春樹っぽい空気が流れてる
最後の短編、「花」が好き
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愛する人を思い続ける人々の3つの結末を集めた短編集。それぞれの思いを登場人物に語ることによって読み手に伝えることから「対話」篇というタイトルになっています。愛してしまう人を失ってしまう運命の青年の結末。大切な人を失い復讐に燃える病人。一度別れてしまったもののお互いを想い続ける二人。切なさと真摯に想い続けることの大切さがうまく合わさっている作品(2008.8.15)
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ねぇ 読みたいのはこれでしょ?と金城一紀に言われてるような気がする作品
はい!これこれ、これだよ!私が読みたかったのは、と手に取るように判る作品
吉田修一と金城一紀の違いを考えてたら、やや吉田修一の方が土着感がある...でしょうか? どっちも好きだけど
最後の「花」の中で、ずっと自分が言って欲しかった言葉を老人にかけられた時、あ〜この言葉を待ってたんだと泣くシーンがある
自分が待ち続けた、たった一つの言葉
ねぇ誰か言ってよって、まわりに叫んでみたくなる時がある
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久しぶりに金城一紀を読みたくなった。
本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離してはいけない。
なぜなら、離したとたんに誰よりも遠くへと行ってしまうから―。
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恋愛小説、永遠の円環、花の3つの短編集。
恋愛小説と花は映画化されている。
花は良かったけど、他の二つは普通。
金城作品はほとんど読んだけど、この作品は一枚落ちる。2008/11/8
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ハードカバー時代には手にとっても読む気がしなかった。
文庫になって改めて手に取ってみて、初めて読めるような気がした。
読んでみたら、他の作品へのリンクが多くてびっくりした。
もう少し早く読んでもよかったかな〜という作品。
でも今だから読めたと思うところもある。
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職場の人に借りた本。貸してもらわなかったらずっと読むことのない作家だったと思う。
たぶん若い人向けの話の気もしたけれど、精一杯背伸びして大人ぶってるけど、
大人になりきれない若者のひりっとするようなセンチメンタリズムやひたひたと迫る「死」とかが書かれていて、、。意外とはまりました。
幸せな時に読むより、喪失感がある時に読むと、気持ちに寄り添ってくれる物語の気がした。
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2/3は映画を見て知っていました。花が読みたくて購入。
この人の短いプロフィールと、ちょっといい紙の表紙とが良い味。
3、1、2の順で読んだが、違う順番のほうがよかった気も。それもあってかちょっとした3編の関係性がつかみきれず悔しい気持ち。
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大事な人ができたときの思い出を語る男たち。
あらゆるひとと死に別れる大学生。
憧れのひとのかたき討ちを誓う重病者。
使命とともに生きることに苦悩する弁護士。
それぞれのやるせなさとかなしさは、一生ものの恋ならではでもあるし、一瞬の恋のようでもある。
最後まで一緒にいられるうつくしさが、作品から感じられる。
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3つの中編集。
一作目の恋愛小説と3つ目の花が主人公たちの、
それぞれ失った恋人たちへの想いが伝わってきて、
心打たれました。
対話編のタイトルにマッチしていました。
金城一紀を読むのは「GO」以来で、
どんな感じなのかな、と思ったけど、温かい書きぶりで、
登場人物それぞれがしっかり描かれていて、すごくよかった。
本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離してはいけない。