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ー敬愛する作家のエッセイを読むのは楽しい。小説とは違う道筋を通って、その作家の文学に対する思いの深いところに、触れられる気がする。
彼女がポール・オースターについてそう語ったこの一文はそのままこの本にも当てはまるでしょう。
本を抜き取った「本棚」の隙間から発見したのは、小川洋子彼女自身でした。
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1年くらい前に泊まったホテルに単行本が置いてあって読んだけど、読み直すとまた違った感じでした。でも、紹介されている本を読んでみたくなったのは同じ。この1年で読んだ本も取り上げられてたし、一度読んだ本の文庫を買うのは迷ったけど、買って良かったです。
私もこんな風に本を読んで感じたことを表現できたらなぁ。。。
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0109
ラブと小川さんの繋がりが好きです。
村上春樹の中国行きのスロウ・ボート読んでみたい。
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うーん、
本が好きなのはわかる。
楽しんで本を読んでいるのもわかる。
でも、なんだか本の紹介のところだけエッセイ風の地の文から離れて
急に堅苦しくなってしまっている。
文章がちぐはぐで読んでいてもやもやして
これはもう早く読み終えてしまおうと妙な勢いがついて一気に読み終えた。
しかし熱中していたわけではないのでどうしても胸がもやもやする。
米原万里さんの書評を読んだ直後だからつい比べてしまうのだが
どうしても文章が平ら過ぎてこちらに評価している本への愛情が感じづらい。
小説はすごく好きな人なのに、書評はちょっと残念です。
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幼いころ、お風呂で毎日祖父が「ジャンバルジャン物語」なるものを聞かせてくれたことがあった。祖父は大変な読書家で、いつも本を読んでいた印象がある。最近のビジネス書を手にしたかと思えば、『平家物語』をめくっていたりする。そのとき彼は『レ・ミゼラブル』を読んでいて、戯れにその日読んだ分をわたしに物語ってくれたのだ。
最後にわたしは、それが既存の小説であることを知り、子ども用の『ああ無情』を買ってもらったのだが、いま考えるとおじいちゃんの記憶力と物語る能力に驚く。そして、その読書の姿勢はとても丁寧で――わたしが嫌う読み捨てるような読書ではなく――本に対して真摯に向き合い、一冊一冊をいとおしむようなものだったのだと感じる。
小川洋子の読書も同様だ。作者が筆を取るだけでなく、編集を経て紙に印字され、製本と装丁の段階までしてできあがった本そのものを大切に読む、そんな姿勢の読書だ。彼女が小説を書くときと同じように真正面から世界に対峙していて、ひどく美しいとすら思う。
こんなとき、いつも思う。わたしは本当に読書がすきなのだろうか。それとも、ただ文字に触れることが好きなだけなのだろうか。書物の世界を消費する行為を嫌いながら、やはりスピードと量を求める刹那の快楽に溺れているだけなのではないか。別に、これはこれでありなのだ。しかし、わたしは自分の嫌う行為をいつの間にかくりかえしているような気がしてハッとする。書物は、消費されるためにあるわけではない。
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書評なども交えたエッセイ集。
本を読むこと、小説を書くことを大切に思っていることがよく伝わってきた。
平岡篤頼先生の「書き続けなさいよ」という言葉が良かった。
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眠る前とかにちらちら読める短さです。ときどき混ざっている本とは直接関係ないエッセイも不思議な?感じでどきどきしました。
今年こそは、
『アンネの日記』を…。読もう。
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「読書歴を語ることは、私の人生を語ることです。」とあるように、本について小説について語られたエッセイ集。先にある言葉が胸に染み入ります。
本を読むことに関しても、小説を書くことに関しても、とても真摯な姿勢をとられています。だからといって本を奉って重々しいものにしているのでなく、ごく自然に付き合っているんですね。そこに共感します。読書傾向は全く違うのに、紹介されている本を読みたくなってしまうんですよね。
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何度も、パラパラと再読している。小川洋子さんの読んだ本についてのエッセイなど。この本を読んで新しく読みたいと思った本がたくさんある。本のエッセイもいいのですが小川さんの愛犬のエッセイも好き。
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作者を形成した小説の数々や、近況なんかを書き綴ったエッセイ集。
読み終わって印象的なのは
「小説を書いている間中、私につきまとっているのは、死のイメージである」
という作者の姿勢。
この人の文体は「博士の愛した数式」を含め
どこか温かく、繊細(もしくは丁寧)な
イメージがあったので、意外なような、
なんとなく納得なような感じ。
この人の謙遜してるような文章(というか生き方)
がなかなか好き。
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本にまつわるエッセイがメインの一冊。
この本、読んでみたいなぁと思わせるエッセイが多く、おもわずネット書店で何冊か注文してしまった。
「博士の愛した数式」にまつわるエッセイをまとめた章も楽しい。
こころに響く言葉も多く、時間が経ってから、また読み直してみたいと思わせる一冊。
犬エッセイも何点かあり、犬好きの人にも。
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本に関することを中心としたエッセイ集。
書評を読んでいると、小川さんが本当に読書が大好きで、本に愛情をもっていることがひしひしと伝わる。
私は最近こんなに純粋に読書を楽しんだことあったっけと思わず自分自身を振り返ってしまう。
と同時に、小さい頃夢中で読んだ本の記憶が蘇ってきたり。
そして小川さんの“書くこと”に対する真摯な想いも印象的。
自分も好きな作品が出てくると嬉しいし、
読みたくなった本もたくさん。
読書の魅力がつまった素晴らしいエッセイで、
どっぷり本につかりたくなります!
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やっぱり自分の好きな本が論評されてるとうれしい。ナインストーリーズの内容がうろおぼえだったので本棚探しても見つからなかったので買ってしまったし。
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高校入試の国語の問題文で、(題名忘れたけど)ノートの話が出題されました。すごく面白くて試験のことをしばらく忘れて読んだ。受かってから高校の図書室で再会。
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著者がいままでに出会った本の中で、取り立てて印象にのこっているものを紹介している。エッセイが途中に入ることで著者の人となりが更に分かる仕組みだ。全体的に流れているムードは、華やかさとか強烈な個性は必要はない、ただただ日常を積み重ねていくことが大事なのだと感じさせる。なんだか、そんなやんわりした穏やかな気持ちになった。