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読み直したさ:★★★
フロイトの研究を丁寧に追う入門書。索引はない。目次である程度代用可能。
〈感想〉
平易かつ明晰に語られるフロイト思想の流れ。
これを手掛かりにしてフロイトの著作に手を伸ばすのもよし。フロイトについて最低限の理解を得ることができたかな…
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フロイトの思想をていねいに解説している本です。
筑摩書房からは他に、妙木浩之の同じタイトルの本が刊行されていますが、そちらはフロイトの思想の現代的な意義を取り出すという内容になっていたのに対し、本書はフロイト自身の思索の過程をていねいに追いかけて解説しています。
精神分析という営みそのものに懐疑的な読者にとっても、フロイトの思想それ自体を知ることのできる、優れた入門書ではないかと思います。
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人が分からなくなって読んだ。読みにくくはないながらも、内容が多いだけになかなか読み終わらず。面白かった。
フロイトの考えの変遷を、そう考えるに至ったフロイトの経験も交えて紹介している。フロイトは精神症の根底には性的欲望があることを想定しており、それを証明するための弁証をしている。
無意識を提唱したのはフロイトであったが、無意識には普段は抑圧しているものが含まれているという提唱がなされている。
夢分析の章はややしんどかったが、エディプスコンプレックスの章は面白かった。日常で出会う自罰的な人に対して、どこからこの罰意識はくるのだろうかと不思議であったが、フロイトによると、エディプスコンプレックスを克服した結果生じる超自我がこの罪悪感を生み出しているようだった。
どんなに自分で考えた突飛な論でも、皆を納得させられるくらいに組み立てをつくれば世の中に広く残るものになるのだと思うようになった。
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卒論で参考にしたい部分が丁度中盤くらいの章だったので、読み切るのを失念していた。ようやく読み終わりました。
フロイトの著書は私にとっては難解なので、
この本にかなり助けられた気がする。かなり噛み砕いて説明されていると思う(それでも難しいところは難しかったけれども)。
フロイトの思想は私の興味にだいぶ寄り添ってくれることを、この本を通して知ることができた。ほかのフロイト関連書籍も読みつつ、こちらも何度も読みなおしたい。