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幼児の「わたし」を語り手に、母の死と、父と「あなた」の(再婚を前提とした)同居が語られる。「あなた」が「わたし」に(というよりは周囲の人間すべてに)心から親密な関係を築けないことを傷のついたコンタクトレンズやほぼ見えない裸眼で表象し、「わたし」もコミュニケーション機能の不全に陥っている様を噛んで尖った爪で表す。
たしかにホラーだこりゃ怖い。
どのような話かがつかみきれない序盤からすでに相当怖い。すべての文章に「ひっかかり」を覚えるのだ。語り手の「わたし」は自分の心情を一切語らないのに、「あなたは~思った」と「あなた」の行動・心情を断定的に語る。それだけで「これは絶対に誰も幸せになれないタイプの小説だ」とわかるし、「ひっかかり」があるだけにじっくり読まされてしまう。そしてこの断定的な口調のわけが、最後の"あとはだいたい、おなじ。"で推測され、なんだか自分まで地獄におとされたような気持になったのだった。
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「わたし」の母→傷がある状態で、傷ひとつないぴかぴかの体と心を欲してた(綺麗な部分だけをブログで見せる)
「あなた」→目に傷があろうと気にしない。怪我もしたことがない。
透明マニキュアの膜=ギザギザの傷だらけの爪を覆うもの。
それが傷だらけの目に被せられた事で、傷ひとつないぴかぴかの体になる。
→単なる光でしかなかった平坦なものたちが途端に意味を帯びた世界に見えてくる。
まとめ: 傷だらけなのに良いところばかり見せようとする人たちは、だからこそ、この世界に喜びを見出すことができる
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"純文学も楽しめる私"を作り上げたかったのに、挫折しました。こーゆう意味がわからないもの、やっぱりダメなんだなぁと。一作目が終わると同時に切り上げました。残念。自分に。他の方の感想を読んで出直します。
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「爪と目」こういう作品が芥川賞に求めてる地獄だなあ
「しょう子さんが忘れていること」いや怖いんだけど。37歳の娘の殴りたくなる感いいね
「ちびっこ広場」これは分かりやすいですね