紙の本
書き抜きたくなるような比喩が満載
2023/03/17 17:32
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
「風の歌を聴け」ヮ車窓から流れる景色を
眺めただけのような読書経験なのに対し、
本作ヮ、本当に作品世界に浸りきり、
その景色の一部になってしまうというような
感じです。
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投稿者:Ryu - この投稿者のレビュー一覧を見る
初の長編。
分厚さからも量は多いです。
ストーリー展開が激しく読んでいて飽きない面白さ。
前作2つからの続編として読める。
紙の本
羊は何処へ
2023/07/25 09:13
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投稿者:えんぴつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1982年にこの本を読んだ時、「面白い!」と狂喜した記憶がある。それから40年が過ぎ、ふと思い立って再読してみた。あの時、私は何に狂喜したのだろう。
細かいところは覚えていないが、頭の中に羊がはいる、そして羊に支配されること・・・その発想が新鮮に思えた気がする。村上春樹の長編との初出逢いだった。面白いと思ったが、その後、あっという間に世の中にハルキストが席巻し、私は何だか引いてしまい、ハルキストに背を向けた。
とはいえ、気がつけば、春樹作品は書棚に並ぶ。「猫を棄てる」がいい。
今回再読し、私の中での春樹原点は、「羊をめぐる冒険」なのだと改めて感じた。
1Q84で、月がふたつ出ていた。カフカで、カーネルおじさんがいた・・・。
多くの村上春樹翻訳作品を読んだ。
春樹先輩、蔵書を早稲田の演劇博物館に寄贈したのですね。大学の専攻は演劇でしたね。
羊は春樹先輩の頭の中で、「そうせよ!」と指示しただろうか。
羊・・・を再読してみようと思ったのは、坂本龍一の旅立ちがきっかけだったかもしれない。二人ともちょっと先輩だけれど、同時代を生きてきたある種の仲間意識のような思いがある。
羊が抜けた時、春樹文学はどうなるのだろう。
少し涼しくなったら、早稲田の演劇博物館へ行ってみよう。学生時代はほとんど行ったことがなかったのに・・・。50年前、振り返ったら村上春樹が歩いていたかもしれないあのキャンパス。
羊をさがす・・・。
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『風の歌〜』『1973年〜』の続編。ここから完全にファンタジー。すごい耳を持つ女性と共に、北海道へ。いるかホテル、羊博物館…。主人公の友人『鼠』を探す旅。
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▼春樹氏を語るうえで、この作品を外すことは絶対不可能。▼禁欲的で静粛な活劇は、読者の時間の流れを確実に変えてしまいます。
▼三部作(のちに四部作)の一編という位置づけは、たいした意味を持ちません。とにかく、始まりから終わりまで、完璧な小説。
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村上春樹の作品の中で自分が一番好きな作品。「僕」と「鼠」の三部作の最終章なのだが、切ない最後とストーリー的に大変面白い冒険劇がとても素敵である。大切な何かを思い出させてくれる作品です。
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これぐらいストーリーがなくっちゃ!すごい耳・耳の威力という着想はすてき。現実なんだか夢物語なんだかあいまいな線がこの人の世界なのね。登場人物の動かし方にも一つのパターンが。「羊」が羊であるのは何故だろう。きつねつきとかじゃなく、なして羊を選んだん?ブラックシープって奴かしら?'91
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「青春三部作」最終作。全二作から一転して冒険タッチになっていますが、どんどん引き込まれていくストーリーが秀逸です。
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村上作品の中でも名作の1つ。鼠、秘書、羊男と僕のやり取りは小説にぐいぐいと引き込まれる。最後の山の上の爆発は、何とも言えない寂しさを覚えた。魅力的な耳を持つ女(キキ)は最も魅力的な登場人物の一人。村上作品には本当に素敵な女性が多い。?
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村上さんの独特な世界、さすがだなぁという感じ。
村上さんの書く本を読んでいるといつも、その本の書いている場所に行きたくなったり、食べ物を食べたくなったり、飲み物を飲みたくなったりする。
読んでくうちにだんだんと本の中に入り込んでいった。
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おもしろかった。
そして最後にちょっと泣いてしまった。
僕と鼠の友情の深さに
そしてジェイズバーという場所がまたそれをひきたてていた。
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初めて読んだ村上春樹の本。
「羊三部作」の最終です。
主人公、鼠、素敵な耳のガールフレンド、羊男…
登場人物がみんな魅力的で、悲しい。
透き通るような寂しさで溢れてます。
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もし、村上春樹さんの小説の中でオススメを聞かれたら間違いなくこれを勧めます。
この本は前作からの続きなんですが、この本から読み始めても全く問題ないくらい、面白く読めます。
羊を探して北海道まで旅をする話なんですが、友人の鼠との友情話や羊男など個性的なキャラクターが随所に現れます。
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三部作第三段です。カッコつけ具合がちょうどいいぐらいかなと思いました。相変わらず文章の雰囲気はよいね。一応、「僕」と「鼠」の話に決着がつくわけですが、俺の実力じゃ理解が及ばず…言ってしまえばわかりづらいのよね。しかも長い。必要から長くしてるんだろうけど、俺は長さだけを感じてしまって。まあムラカミさんの話は大体そんな感じですがね。「細長いプラットフォームはそびえ立つ巨大な波にまさにつっこんでいこうとする貧弱なボートだった。」という比喩は、日本だけでなく共感を得た、みたいなことが「日経エンタ!」に書いてありました。
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「古き良き時代の村上春樹」というとなんだか語弊がありそうだけれど、現在とはまた違う村上春樹の魅力の詰まった長編小説。持ち味とも言える構成の巧みさには感服するばかりで、特に第一章の穏やかな描写は何度見ても素晴らしい。三部作(四部作)の三作目にあたる作品ではあるが、単体でも十分に楽しめる。