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今回は、冷静な、中立な評価はムリ!(って、もともと個人的な読書感想ですが・笑)
なにしろ、ランニングネタだ。
もう池井戸作品はいいや、と思っていたけど、これは読まざるを得ないだろうという感じ。
帯、もくじ、冒頭の数ページを読んだだけで、どこでどう泣こうかの準備が出来てしまった。そして、その通りに、ほとんど予想外の展開も皆無で進んでいったが、泣かせていただきました。
池井戸潤は、銀行や大企業が舞台のものより、こうした弱小中小企業奮闘の物語がいいね。
ランニング関連ネタでは、やや時代遅れになりつつあるが、裸足感覚、フラット走法、ビブラムのファイブフィンガーなんかが実名で出てくる。おそらく『Born to Run』(クリストファー・マクドゥーガル)あたりも読み込んだのだろう、タラウマラ族、ワラーチの話、人は走ることで生き残ってきたという進化論が出てきて、笑いながら読んだ(はっははは、書いてる書いてる、って感じ)。
弱小企業、足袋メーカーのこはぜ屋が挑む敵アトランティス社は、最初は国内のa社かと思ったが外資とのことなのでA社のほうか(最初シューズマイスターを抱えていて、彼が退職するということでa社かと思ったんだけどね)。
そのシューズマイスター村野は、当然、あのM氏だな。M氏関連の記事も読んでるだろし、なんなら本人にもインタビューしたかのような内容がテンコ盛り。こちらも、わっははは、書いてる書いてるって感じで、ニンマリしながら読める箇所多数。
会社が埼玉にあるだけに、新製品を提供する選手が無名のアマチュアランナー(しかも県庁勤め)なら、もうコメディだなと思ったが、そこは自制したか。それでも、箱根駅伝の過去のエース、5区のスターだったとういので、読者それぞれに「あぁ、あの選手っぽいな」とか思い描きながら読めば楽しめる。
そんな、お手軽もお手軽な設定ながら、地道に頑張る人の姿、正真正銘の信頼とは何かということを必死に求め続ける努力を描いた人間賛歌を、マラソンシューズの開発というプロジェクトを通じで、上手く書けてました。
100%水戸黄門的展開で、ネタがマラソンネタじゃなければ、星ふたついったかいかないかの作品です。
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いつも通りの勧善懲悪。三分の一ほど読んだところで、各登場人物のラストの展開などを想像しておいたら、だいたい思った通り。。。だけど、そこに至る過程の面白さがやはり池井戸作品の魅力なんだろうな。
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もはや池井戸潤信者(笑)
今回も発売日にたまたま本屋で出会い即購入。
片田舎のジリ貧中小企業と、怪我して絶望の淵から這い上がろうと葛藤する陸上選手を中心とした再興劇、
池井戸作品の中でも群を抜いてアツい作品です。
アツいのは作品の中身も熱いですがそのページ数も引けを取らず厚い(笑)
とは言いましたが600ページ弱でも読み易かったです。3日ちょっと、1日1時間ペースあれば読めちゃうのでオススメ☆
途中目頭熱くなる展開もありますので涙腺緩めの方はハンカチご持参の上お読みください♪( ´▽`)
やはり大企業と銀行さんはここでも悪役に徹してます。池井戸さんはこの手の企業を悪者にする達人じゃないかと最近思います(笑)ただ中途半端な悪役もいたりと長編故に多少弛れた感は否めません。
あと悲しかったのはこれだけ良い作品なのに誤字があったこと。
せっかくの素敵な作品をたった1単語のミスが泥を塗ってしまってます。
第2版では修正されることを祈ってます。
文句も書きましたが良い本です。
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話の流れは相変わらずの池井戸パターン。
中小企業、挑戦、ライバル会社からの嫌がらせ、いつもタイミング良く表れる協力会社、予期せぬトラブル、逆転など。
だけど読みやすく、安心感がある。
ドラマ化もすぐされそう。ランニングブームだし。
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池井戸潤の小説には、スカッとするエンターテイメント(下町ロケット、半沢直樹シリーズなど)と、胃がキリキリするような苦しさと暗さを持った作品(七つの会議、シャイロック)の二つがあると個人的には思っているが、本書は間違いなく前者に含まれるエンターテイメント作品。
中小企業のおじさん達が、自分の人生とプライドをかけて驕る大企業と戦い、最後には勝利を収めるストーリー。結末は分かっちゃいるのだけれど、登場人物それぞれのバックグラウンドや思いに共感し、気付けば夢中になって読んでしまう。
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零細企業である地下足袋メーカーが山あり谷あり逆境を乗り越えつつ、ランニングシューズ領域で巨大企業を打ち負かしてゆくお話し。後半は涙なく読めない...流石だね池井戸さん。
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いつもの池井戸さんの陸上版。
安定の展開。
それでもやっぱり一つのことにみんなで向かっていく姿とか泥臭く挑戦する姿には毎回嬉しくなってしまう。
自分もこんな風に仕事をしたいなと、池井戸さんの本を読むと毎回思う。
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「陸王」を世に出すために努力するこはぜ屋の面々の頑張りを、ハラハラしながら読み進めました。最後まで、ドキドキでした。下町ロケットほど順風ではないけど、信念を持って諦めない姿に、四面楚歌でも道はあるのだと私自身勇気づけられます。
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【2016年16冊目】
Great! Wonderful!
ノリは完全に「下町ロケット」と同じ、中小零細企業経営者の奮闘を描いている。
おんなじノリなのに毎回新鮮な感じで楽しめる、興奮する、感動する…ほんとにすごいわ!
かなりの長編なのにあっという間に読み終わりました(o^^o)
これ絶対ドラマ化されるやろなー!
主演は誰?今から楽しみ!
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陳腐かもだが人とのつながり、何をやりたいかはとても大切。自分も同じように働きたい
昨日までのパートナーさんへの態度は良くなかったなと気づかせてくれた
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「下町ロケット」のシューズ版といった物語。
読みながらもいろいろ結末が予想できる、ハッピーエンドの物語。
ロケットよりランニングシューズのほうが簡単な構造なのでわかりやすい。
社長の息子・大地の成長の過程が非常に良かった。
「こはぜやで働きたい」という大地に、
「メトロに行け」と言った父。
あの場面はホント良かった。
終わり方がちょっとイマイチでしたね。
こはぜやが大成功した後日談ももっと描いて欲しかったな。
恐らく映像化されるでしょうから、楽しみにします。
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面白い。
相変わらずの、池井戸潤。
中小企業を扱っているところは、下町ロケット、空飛ぶタイヤ、スポーツを扱っているところは、ルーズベルトゲームを思い出させる。
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足袋メーカーがランニングシューズを作るという着眼点が素晴らしい。新技術の描写といい、作者は相当研究されたのだろう。物語も当然面白いが、下町ロケットなどと比較すると、より淡々と描いている印象を受けた。
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老舗の足袋屋が、新規事業で ランニングシューズを作る事になり そのシューズの企画、製造、改良をへて 事業として軌道に乗るまでの話。
池井戸潤らしいスカッとした最後で良かった!
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ストーリーはいつもの池井戸作品通り。
500Pぐらいありますが、読みやすいので、あっという間に読み終わりました。
人と人とのつながり、仕事をする意味、プライドを大切にして困難に立ち向かうというテーマは共通していますね。
ライバルの設定が弱いのと展開の都合が良いので、少し中途半端かな。