- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |
紙の本
著者の想定する読者とは
2017/01/10 19:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:k - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊富な資料をもとに、こなれた日本語で書かれた文章はたいへん読みやすく
著者の「芸人」に対する愛(哀)情が感じ取れる
ところが、どうも納得できない点がある
著者が「昔のお笑い芸人について書こうと思ったのは、」
ダウンタウンやさんまの人気の凋落という姿を見ることが怖く、
「その不安を少しでも和らげるため」ということである
著者は自分より一回り以上若い
自分は50代半ばだが、本書に登場する「芸人」のうち、
トニー谷とその芸がかろうじて認識できる世代である
著者自身は本書に登場する「芸人」は伝聞と資料でしか知らない
それくらいの思い入れしかない「芸人」の人気の凋落を描くことで
著者の目的が果たして達成されるのであろうか
本書で紹介された「芸人」は最後まで本芸にこだわった
その本芸と時代とのミスマッチが彼らに「最後」をもたらした
この意味でも冒頭にダウンタウンやさんまを挙げるのは極めて不可解である
また何故これらの「七人」なのかも不明である
エノケンとロッパはしばしば対比的に書かれており、この意味で彼らの選択は理解できる
しかし、他の五名を含める上での主題は一体何なのか
本書を著す上で如何なる読者を想定したのだろうか
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |