紙の本
習得に重きを置く無駄の無い実用書
2016/08/14 22:00
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちゅん - この投稿者のレビュー一覧を見る
概念や時代背景は脇に置いてくれて、さっさと本題のスキル習得を指南してくれる実用書。
本の中でチュートリアルをしてくれて助かる。
普段ロジカル・シンキングを使っていて、思考法自体に限界を感じたら迷わず買うべし。
ロジカル卒業時には、
ラテラル・シンキングか
システム・シンキングの
習得を目指しては?
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工学系のシステムシンキングの本って、なんか難しいというか、面倒臭くて、あまり読まないのだが、これは分かりやすいらしいとのことで、読んでみた。
で、実際、相当に分かりやすかった。システム思考の背景みたいなのはおいといて、とにかく、ループ図がかけるようになるということについては、これはかなり実践的で、分かりやすいと思う。
わたしは、人にシステム思考を教えることもあって、できるだけ分かりやすい説明をしているつもりだが、わかる人とわからない人にどうしても分かれる気がしていた。(もちろん、わからない人のほうが多い)
で、この本を読むと、なるほど、そこのところから話す必要があるのか、と目鱗がたくさん。
システム思考がある程度できるようになると当たり前になっていることがたくさんあって、そこらへんを一つひとつ丁寧に説明してくれる。
というわけで、本の最初のほうは、とても優しい感じで、丁寧に説明を重ねていって、最後のほうでは、ストックフロー図や定量的なシミュレーションまでカバーする。
もちろん、最後のほうは、やや難しいのだけど、それでも、多く人は最後まで読み通せるんじゃないかな?
システム思考の入門書は、これまで「なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?」を推薦してきて、これからも「なぜあの人・・・」は、最初に読むのにいいと思うが、次によむものは、この「システムシンキング」がいいと思った。
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ゼミの恒例行事になりつつあるレゴ・ワークは、みなさんのなかに、問題と問題をつなぐシステム思考を育てるためのものです。そもそも「システム思考」って何?どう役立つの?という疑問にしっかりと答えてくれる本書。著者の湊先生もレゴワークの資格保持者なんですよ!
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・ループ図の描き方が詳しいのが良い。『なぜあの人の解決策はうまくいくのか』(枝廣淳子・小田理一郎著)と合わせて読むとかなり網羅的にポイントが理解できる。
・うまく描けない際の対処にも言及があって参考になるし、実際これのおかげで描けるように一歩近づいた。
・ループ図は事実を俯瞰してとらえ関係者で対話を誘発するツールとして有用。直線思考から循環思考への飛躍を経験したあとに、関係者の精神性の深化に運動を起こす何かが必要になるのではないか。
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わかりやすい。ロジカル・シンキングとの違いから入り、システム・シンキングの基本的な考え方、因果ループ図の作り方、実践例まで書かれている。
複数の構成要素が相互作用しながら全体としてまとまった機能を果たすもの、がシステム。システムと解釈できるあらゆるところに応用が効く。
システムを適切にコントロールするには、ゴールを認識すること、状態を認識すること、遅れを認識することが大事。
システム・シンキングの3つのポイントは構造、遅れ、フィードバック。
システム・シンキングを用いた問題解決のアプローチは、時間軸分析、ステークホルダー分析、変数抽出、因果分析、仮説構築の流れで行う。途中ブレーンストーミングを用いるのが効果的とあるなど、わかりやすい。因果ループ図に正解は無く、ある人の現象の捉え方を可視化したものに過ぎないという点も合点がいく。一人でやらずに複数人で目線を持ち寄ることが大事ただと理解した。