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『語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング』石黒圭(光文社新書)
より適切な言葉を選び出し使う力・姿勢を身につけてもらうことを目指した本書。
量を増やす、質を高める、ために考えるべきポイントを様々な観点から指摘している。
…のだが、著者の地の文の言葉遣いにそれほど洗練されたものを感じなかったため、若干斜に構えて読んでしまった。
言語の運用能力については母語話者の「本能」(instinct)に基づいて表現として適切かどうかを判断するしかないからしょうがないのだけど、この著者の表現が適切かどうかの判断に「そうかな?」と思うものが多かったり、「穏当だろう」という表現が多かったりで、説得力に欠ける感じがした。
新書という形ではなくて、ふつうに問題集として出せばよかったのではないか、という感じがする。
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語彙力を増やしたくて読んでみた。語彙力が具体的にどんな力を指すのか、各力について分解して書いてあるのはよかったが、実生活でどんなことをすれば実際にそれらの力が付くのかについて踏み込んでくれてもよかったのにと思う。
個人的には「雅語」のアイデアは参考になった。これは文庫本の小説を読んでいるとよく出てくる表現だと思う。小説も積極的に読みたい。また、色々な分野の本を読もうとも思った。
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子育てが始まり語彙が低下しないかと不安になって読んだ本
類義語と対義語で頭の中の語彙の世界に奥行きを
迷い、悩み、ためらう中から出てくる言葉こそが、真の力になるもの
心に届く言葉にするには、文脈に合った等身大の言葉選びをすること。気をてらう必要はない
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語彙力=語彙の量✕語彙の質
◆語彙の量を増やす
1.類義語を考える
2.対義語を考える
3.上位語・下位語を考える
4.語種を考える
5.文字種を考える
6.書き言葉を考える
7.専門語を考える
8.方言を考える
9.新語と古語を考える
10.実物を考える
11.語構成を考える
◆語彙の質を高める
1.誤用を回避する
2.重複と不足を解消する
3.連語の相性に注意する
4.語感のズレを調整する
5.語を適切に置き換える
6.語の社会性を考慮する
7.多義語のあいまいさを管理する
8.異なる立場を想定する
9.語の感性を研ぎ澄ませる
10.相手の気持ちに配慮する
11.心に届く言葉を選択する