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『翻訳ミステリー大賞シンジケート』の『仄暗い場所で朽ちていった人間の魂について――『冥闇』 http://d.hatena.ne.jp/honyakumystery/20130131/1359591464 』という記事を読んで興味を持った1冊。
ミステリとしての真相はやや肩すかし感があったものの、登場人物の心理描写が良かった。途中経過は一種のイヤミス。
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「ゴーンガール」が話題となった著者の前作です。
一家惨殺事件の唯一の生き残りの女性が主人公。が、性格がかなり悪く手癖も悪くて、感情移入はできません。
しかも、過去のパートの語り手である彼女の兄と母も、生活環境が悪く、その生活ぶりを詳細に語るので、読んでいて落ち込んでしまいます。
殺人クラブというおたくの集団や、兄の友人たちも、みな、悪意のある人ばかりで、辟易させられる点も。
それなのに、それなのに、です。主人公とその兄(犯人として刑務所)が、最後に至る境地が思いのほか爽やかで驚かされます。
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『幼い頃何者かに家族を惨殺されたリビー。24年後、自堕落に生きる彼女のもとにある推理クラブが事件の再捜査を依頼する。彼女は謝礼金目当てに、真相の究明に乗り出すが……』
『ゴーン・ガール』が最高に面白かったので、作者つながりで読み始めました。
『ゴーン〜』でも魅力だった、あのドンヨリとしたイヤな雰囲気はこちらも負けず劣らず。どのページを読んでも、イヤなやつや汚れた場所、みじめなストーリーが詳細に描かれておりますが、なぜかクセになるんですよね、この雰囲気が。きっと文体が客観的で淡々としていて、ブラック・コメディっぽく感じるからだと思います。
過去の真実と現在の捜査が交互に綴られたストーリーで、事件発生に近づくにつれ緊張感が高まります。衝撃的な悲しき真実を、ぜひお楽しみいただきたいと思います。
スリリングな謎解きを求める方、そして砂糖菓子のような甘ったるいメロドラマにウンザリの方にオススメです。
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やっぱり面白いギリアンフリン
主人公リビーがいちいち捻くれてて。
でも話が進むにつれて勇気を出して
思い出したくない過去に遡って真実を見つけていく。
だんだんとリビーが愛おしく感じるように。
出てくるキャラの個性が強くて一気に引き込まれる。
ゴーンガールと同様にこの話も映画化が決まっているらしいから楽しみ
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最後の部分がもう
めっちゃ気になるー!
って止まらない。。
途中までは
ダラダラしててあんまり
面白くなかったのに・・・。
最後の追い込みが凄い!作家さんだなあ。
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うーん、今回の感想は何を書いてもネタバレになりそうなので、ものすごくオブラートに包むと、本当にムナクソ悪くなるような描写が出てくるので、その辺りはサササ〜と読み流し、で、いったい誰が犯人なんだ?と最後まで分からないまま進み、ある人物の生存が発見されたところから、若干B級ホラーな展開が予想され、ラストはそう来たか!という結果になります。しかし、これは続編が書かれてもよさそうな終わり方ですよね。または生存発見された2人のそれまでの凄惨な生活っぷりも妄想満載でアナザーストーリーが描けそうですね。
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幼い頃に家族を惨殺された女性が主人公のサスペンス小説。
「ゴーン・ガール」もそうだったが、主人公が決して善人じゃないのが好きだ。
お金をもらうためなら家族の遺品も売り飛ばすし、真犯人候補にも嫌々会いに行っちゃう。何それ生々しい人間(笑)
真犯人は予想もしてなかった人物だったが、ラストはちょいと盛り上がりに欠けた感が。単に好みではなかっただけかもだが。
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出てくる人物のいやらしさ、醜さ、残酷さに胸が悪くなりつつも、物語に引き込まれて読むのをやめられなかった。読み終わって真相が分かった今では、ラストに救いは感じられたものの、「それってあり?」感がかなり残ってすっきりしない。面白いけど。現在と過去が交互に出てくるところや後を引く嫌な感じが「邪悪な少女たち」にすごく似ている。「ゴーンガール」の方がふっきれてて好きかも。
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hello 4stars! the prot included Ribby's character. but some why? Diandra love Ben, kill Michael and can't shoot Ribby? she loves red (hair) only?
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映画も原作も面白かった『ゴーン・ガール』と同じ著者、女性作家のギリアン・フリン。著作が次々に映画化されています。これもシャーリーズ・セロン主演で、アメリカでは既公開。
7歳のときに目の前で母と姉を惨殺されたリビー。彼女の証言によって逮捕された15歳の兄ベンは、四半世紀近くが経過した今も服役中。家族を一斉に亡くしたうえに身内が殺人犯となったリビーは、世間の同情を買い、あちこちから集まる寄付金で暮らしてきました。けれど、お世辞にも美少女とは言えないリビー。そのうちもっと不幸でもっと可愛い被害者が出てきたりして、そうなればリビーが世間から忘れ去られるのも時間の問題。31歳になった彼女は金欠状態、この先どうして暮らしていこうかとヤキモキしています。そこへ舞い込んだ妙な招待。物好きたちが殺人の真相について好き勝手に語り合うクラブらしく、ここではまだまだリビーは人気者。ギャラ目当てに招待を受けたところ、適当な話をするだけでは誰も許してくれぬよう。イライラを募らせるリビーでしたが、ここへ来て初めて自分の証言と向き合うことになります。
原作では不細工な女性が主人公。ブスで性格の悪い女のような印象があり、うだうだ言っている段では、いくら事件の被害者だからってここまで性格が悪いと同情できない!と思うほど。彼女がようやく真相を追い始めるところからは惹きつけられます。映画版の主人公はシャーリーズ・セロン。彼女が美人のままリビーを演じているのか、『モンスター』(2003)のときのようなブスメイクで挑んでいるのかで印象が変わりそう。日本でもぜひ映画を公開してほしいものです。
追記:2016年6月に劇場公開されました。
映画の感想はこちら→http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/f6ec9d5ec190fb38235b2d6392685e67
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人間の弱さと、「なんでこうなるしかなかったんだろう」というやるせなさ。『ゴーンガール』でも思ったけど、事実の不確かさと口コミ、集団の怖さを背筋が寒くなるほど巧みに描くな…
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違う視点から真相が明らかになっていき、最後までドキドキして面白かった。
殺人が2件同時進行したなんて。
実際にあったら解明できるんだろうかなんて
心配してしまった。。。
なんでクリッシーケイツの名前を赤ちゃんの名前の候補にしたのかが謎。
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途中は展開が気になりすぎて、
仕事を早く終わらせて帰宅するほどおもしろかった。
設定も斬新だし。でも最後のオチがう〜ん??納得いかん。
てっきりダイアンおばさんが犯人かと思った。
ギリアン・フリンさんは、
悪趣味な部屋とか場末のやるせない店を書かせたら右に出るものはいないくらい上手い。主人公のリビー・ディもいいキャラしてる。
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7歳のときに母と二人の姉を惨殺されたリビー。彼女の目撃証言によって兄のベンが殺人犯として逮捕される。それからから24年、心身に傷を負い、定職にも就かず、殺人事件の哀れな犠牲者として有志からの寄付金を食いつぶしながら、無気力に生きるリビーのもとへ、有名殺人事件の真相を推理する同好の士である「殺人クラブ」から会への出席依頼が。集まりに参加し、殺人クラブのメンバーが自分の家族に起こった忌まわしい事件に関心を抱いていることを知り、リビーは謝礼金を目当てに、事件の真相を探りはじめる……。
現在のリビーの視点と、事件当日の兄ベンと母パティの視点から物語が交互に語られ、やがて悲劇的な真実が明らかにされる衝撃のダーク・スリラー。「ゴーン・ガール」でブレイクしたギリアン・フリンだけに、キャラクターの心の中にある闇を描き出す手腕は見事。一家惨殺事件の生き残りになってから働きもせず事件後に寄せられた寄付金で暮らし盗癖がありウソつきな主人公リビーや酒と金にだらしなく奥さんのパティにたかることしか出来ないラナーや4人の子供を育て上げるのに精一杯で農場を手放す寸前まで追いつめられているパティやどこにも居場所が見つからず苛立ちを募らせるベンなど問題を抱えウソつきで弱さを抱えたキャラクターの人間性をリアルに描き出す緻密なキャラクター描写、一家惨殺事件の謎解きをする中で浮かび上がってくる若者による悪魔崇拝者や農業危機にさらされ借金に追われる農家の苦しみや借金で生活に行き詰まった人々の救世主気取りで人々の自殺に手を貸す謎の男や噂と偏見に縛られた田舎街の閉塞感、容疑者ベンやパティのへそくりを狙っていたラナーやベンがいたずらしたとされるクリッシー・ケイツや予期せぬ妊娠のため金が必要なディオンドラなどの容疑者が登場して惑わせながら、リビーやベンやパティの視点が交錯していく巧みな語り口で衝撃的だけど家族愛が沁みるオチまで惹き付けられます。