投稿元:
レビューを見る
ダメ親父と子供のロードムービーです。ただその子がロボット。
家事アンドロイドが普及し始めた時代に、19世紀半ばの漫画に出てきそうなリベット止めされた四角い顔に胴、蛇腹ホースでできた手足、胸のフラップを開くと心臓のような部品がドキドキしているというレトロぶり。
そんな子供ロボット・タングと旅をしながら、ダメ親父が父性に目覚めしっかりものに変わって行くとところはお定まりのストーリでなのですが、それにしてもタングが何ともかわいい。叱られると拗ねて壊れたフラップを止めてるガムテープをいじる。「やだ」を連発して言うことを聞かない。興味を引くものを見つけて突然走り出す。まるで3歳の子供です。
筆者の謝辞を読むと、筆者も小さなお子さんを持つお母さんです。きっと子供が大好きな素敵な母親なのでしょう。
「2016年ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた」とありますが、確かに映像化に向いた作品だと思います。
投稿元:
レビューを見る
高能力のアンドロイドが各家庭に浸透している世の中の物語。庭の片隅に「ロボット」が座っていた。
選択も料理も車の運転もできない四角い箱を積み重ねただけのようなロボット。
腹部の蓋を開けるとシリンダーにひびが入り液漏れが発生して修理が必要なようだ。
ベンとロボット「タング」は修理できる人を求めて世界中を旅するロードノベル。
人型の「無機能」ロボットという発想は、日本では受け入れやすい設定だったんじゃないかな。
とりあえず、タングは可愛くて高機能。誰でも模型を作ってみたくなる。
投稿元:
レビューを見る
読み終わるとほっこりあたたかい気持ちになった。
タングは本当に子どもみたいなロボット。タングがいたら、日常がすごく振り回されるだろうけど、子どもとの日常もそうなんだろうなぁ。
投稿元:
レビューを見る
時代は今よりそう遠くない未来、というより家事や運転などマニュアルを理解すればできるような仕事をロボットがある程度収入のある人々に成り代わって行えるようなころ、30代半ばに入っても両親の遺産があるからと職に就かず大人としての自覚がないまま暮らすベンと裕福ではない家庭の四女として育ち、生まれ持った向上心から法廷弁護士としてキャリアを順調に積んでいるエイミー、その二人の行き違いの多いささくれ立った日常に半ば壊れかけた時代遅れのロボット -タング- が家の庭で発見されたところから物語は始まる。
ベンは優しく人のことを放っておけないどこか憎めない人物だが、一日中家にいるのに激務の妻に代わってゴミ出しも碌にこなせない典型的な駄目な夫であり、妻エイミーの頼みも聞けず壊れかけのロボットタングに興味を惹かれ掛かりきりになってしまうことを切っ掛けに、六年間の夫婦生活で不満を溜め込んでいたエイミーに離婚を宣言され家を出て行かれてしまう。
妻に離縁され半ば自棄になったベンはタングの修理のため、もしくは自分の興味が惹かれるまま、修理が出来る人を求めて期限を決めない人探しの旅に一人と一ロボットで出るのであった。
というのが物語の序盤のあらすじなのであるが、このお話の読んでいて心温まり、見るべきところはベンの成長とそれに伴って進化していくタングの可愛らしさであろう。
自分の書いたレビューを読んで若干ドラ◯もんみたいだなと思ったが、ふたりが成長していく過程や、所々に見せるタングの愛らし溢れる言動や知性に夢中になって一気に読み進めてしまった。
東京やミクロネシアでのタングの大はしゃぎぶりや、旅を終えてからやラストで見せるベンの確かな成長ぶりなど必見だ。
ダメなベンに感情移入したり、愛らしいタングを見て癒されたい人には是非読んで欲しい。
投稿元:
レビューを見る
タングとベンのやりとりが微笑ましい。序盤のベンの考え方や主張にはイライラしたし、あまり好感が持てなかったけれど、タングとの旅を通して、だんだんといい人になっていく過程は素敵。タングもどんどん成長していき、やかましい時があるにせよ、なんとも愛すべきキャラクター。ちょっと壊れてしまった時のドラえもんみたい。クライマックスのあと、イギリスに戻ってからのタングとベンとエイミーのやりとりが好き。なんともあったかい気持ちになれる本。
投稿元:
レビューを見る
2016年ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた作品だそうな。内容紹介にもありますけど、とにかくタングが可愛い。彼?と共に成長していくベンやエイミーにも共感が持てます。
投稿元:
レビューを見る
これまたジャケ買いです。本をよく読む年下の子がまだ読んでいない、かつ面白いと思える本を探し出すというミッションを勝手に発令中。
最初はどうかな~と思って、なかなかページが進まなかったけれど、読み進めれば進めるほどこの物語にはまってしまいました。
家事や接客などをこなすアンドロイドがあちこちにいる時代。そんな時代は来てほしくないなぁと思いつつ、この物語の世界では、ロボットはすでに古いらしい。そんな時代のある出来事から立ち直れずダメダメになっているベンのもとに、タングというロボットがやってきた。タングを助けるために、タングとともに旅をして、成長していくお話。
タングがとてもかわいいです。
投稿元:
レビューを見る
途中何度もうるうるするお話です。
タングが凄く良い!
図書館で借りたのですが読み返したいので購入決定です。
投稿元:
レビューを見る
正直 馴染めなかった。
4分の1くらい読んだところで『こんな感じのいい話』にしたいんだろうなぁ と 思っていたら 案の定そうなった。
残念ながら この作品に わたしの好きなロボットはいませんでした。
でも 文章は読みやすいです するする読めるよ
投稿元:
レビューを見る
なんで一年半以上も積読状態だったんだろう。
こんな可愛い物語、もっと早く読んでおけば良かったと後悔してしまった。
両親を亡くし、無気力になってしまった男(ベン)の家の庭に、薄汚れたロボット(タング)がやって来た。
妻に捨てられたベンは、寿命が近づくタングを修理してくれる人を探して旅に出る。
大人になりきれない男と未熟なロボットが、旅を通して共に成長していく姿が、なんとも愛おしい。
次作も積んであるので、こんどは早めに読みたいと思う。あぁ、タングが欲しいな~♥
投稿元:
レビューを見る
ダメ男とポンコツロボットの地球半周の旅は、山あり谷あり、暑さありトラブルあり事件ありの珍道中だった。だけどダメ男の価値観が変わり、見栄っ張りの女が丸くなり、ポンコツロボットは唯一無二の特別で大切な存在になる。
とってもあったかい作品だった。ポンコツゆえのタングの言動がなんともかわいくて!
あとがきには、ロボット・イン・ザ・ガーデンの実写映画化の可能性も書かれていて…是非とも、スクリーンでベンとタングに会いたい!
タングの好奇心全開の行動に右往左往するベンの姿が目に浮かぶ。
著者の次回作にも期待!!
投稿元:
レビューを見る
SF。人工知能。冒険。友情。恋愛。
いかにもSFを描きそうな名前の作家さん。森博嗣ファンとしては、「デボラ」に反応してしまう。
ありきたりな「良い話」だとは思うが、自分は大好き。
タングが可愛すぎて…なんとも優しい物語。
SF要素よりは冒険・友情などがメインテーマ。それでも、ロボットと人間との関係性について、考えさせられる内容。
「タングもひとりの自由なロボットなんだから、自分のものを持てるようにしないと」(p.355より)
ロボットを一人の人間と同様に扱う、そんな日は来るのでしょうか?
投稿元:
レビューを見る
タングがかなりかわいい。
タングのグレードアップと共にベンも成長して最後はハッピーエンドを予感させるお話。
投稿元:
レビューを見る
迷いロボットと出会って,共に成長していくタングとベンのロードムービーもの.こうなったらいいなと思うAIのアイデアも盛りだくさん.でも何より頑固な子供らしさとたっぷりの愛情を持ったタングの可愛さが最高です.
投稿元:
レビューを見る
ロボットのタングがかわいい!読んでいくうちにどんどんかわいくなっていく。エイミーがあまり好きになれないから最後らへんのストーリーはいまいちだったけど、タングがかわいいから問題なし!タングにもロボットのお友だちができたらいいのにな。