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安定の面白さ
2019/02/16 00:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うえんつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中山七里の作品にも度々出てくる解剖医の光崎先生とその法医学教室に来ることになった研修医のお話。おそらく映像化不可能な解剖場面の数々。短編集かと思いきや最終的には全てが繋がるところはさすがの中山七里。そこまでのどんでん返しは無かったけど安定の面白さ。
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法医学教室が舞台なので解剖がテーマですが、読んでるぶんにはグロい感じはしないです(映像だとまた違うかもですが)。解剖によって隠された事実を明らかにする。実際こうやって埋もれてる事件は多いのかも知れないですね。
解剖がメインテーマですが、比較的解剖シーンは薄い印象です。解剖医の光崎がすごすぎて、さっと開いて、さっと確認して、さっと閉じる感じになってしまうので、ちょっと物足りない感じはありますね。
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面白かった~。『ヒポクラテスの誓い』読んでいるうちに、冒頭で記述のあった誓いの意味がどんどん染みこむように心に響きました。医療ミステリー。次回作も有るんですね。刊行が待ち遠しい♪今回も古手川くん登場。いい味出してくれてますね♪
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法医学教室の偏屈教授に外国人准教授。内科から回された研修医が法医学の深さを知って行く。テレビドラマの原作はほとんど読まないのだけれど法医学に惹かれて。真実を探るこの面白さ。
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この作家は本当に面白い。
取材なしに数々の専門分野を題材にミステリを作り上げるそうだ。
研修医の成長譚としても楽しめるので、続編もあるはず?。
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「迫真の法医学ミステリー」の惹句通り、痛快無比のエンターテイメント。
著者の中山千里は、ピアニスト岬洋介シリーズ、あるいは弁護士御子柴礼司シリーズで、どんでん返しの帝王との異名があるが、今回は、法医学教室が舞台。
次々に出てくる専門用語、医学用語(解説によると、著者はこのような専門的な内容でも取材に出かけることは一切ないらしい!)は、理解できないながら、著者の巧まざる筆致に、連作短編の5話とも、たちまち読了。そして、1話から4話までの隠された真実が最終5話で明らかになる。著者の仕掛けにまた脱帽。
さらに、主人公は新米研修医栂野真琴だろうが、法医学の権威光崎教授、紅毛碧眼の准教授キャシー、各3人のキャラクターが、それぞれにまた何ともユニークで、この作品の魅力をいやがおうにも引き立てている。
続編も、近々刊行されるらしいので、それもまた見逃せない。
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法医学教室に研修医として入った真琴。
法医学の権威である光崎教授と死体好きというキャシー准教授と共に凍死、事故死、病死の遺体を解剖していく。
そのやり方がかなり強引である…が、そこがまた面白い。
2017.1.9
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読み終わった直後に、北川景子主演でドラマ化を知る。
法医学の話好きなのね。昔、「きらきらひかる」ってドラマが大好きで、何度も何度も見返して、もし医師になれるなら法医学の道に進みたいとまで思っていたけど、そんなに簡単じゃないか。解剖しなきゃいけないご遺体はキレイな亡くなり方をしてない場合多く。。現実は厳しい。でも目を背けてはいけない。故人が残した最期の言葉を聞くんだ。真相を導き出すんだ。
続編もあるようで、ぜひ読みたいです。
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医療ミステリなのかな。
面白いね。シリーズ化するかな?
死人に口なし ってのはかつての話になってくるのかなぁ
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法医学に焦点を合わせる,という段階で斜に構えて臨むも,海堂尊氏が提示したAiの活用,そしてその弱点を補完する解剖の必要性まで見事に描ききる.さらに,5話それぞれが独立した内容ながらもそれぞれが有機的につながり,最後のカタルシスを迎えるというミステリィとしての一級性も色褪せておらず,読み応え満点.
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法医学教室と言えば「名取裕子」がすぐに思い浮かべてしまう私です(爆)
この本の登場人物は他の本にもちょこちょこ登場してるみたいですが、これだけでも十分楽しめます。
一癖も二癖もある面々の中に「視野を広げる」という名目の元その中に放り込まれた研修医の真琴。
真琴がその面々に段々感化されていく所や話の流れは正に「王道」って感じがしますが面白かったです。
光﨑の行動の真意とは?
続編あれば良いな。
特に刑事の古手川が良い。
だけどドラマでは尾上松也らしい…。
違うなー。
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一時期大きな話題になった「死体は語る」に激ハマりしてから、監査官系の小説はだいぶ読み漁ったので、馴染みのあるトピック。各短編で一つの事件を扱った連作短編形式。ただ、他殺体よりも自然死の事件が多いのが印象的。また、一見関連性が無いかと思われた全ての事件を最後に一つに結び、しっかりと締めた点が好印象だった。次回作も出そう。
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法医学。
なかなか我々は生きている時分にはお世話になることがない。
最近でこそ、テレビドラマで描かれることが増えたが、それでもまだメジャーとは言えない。
そんなマイナーな仕事を、これだけ面白く、臨場感をもって描くとは!
実際にその現場に立ち会ったことがあるわけではないので、そこまで現実味があるのかはわからないが、興味を抱かせるということに焦点を絞れば成功していると言えるだろう。
著者の作品のうち、私が読んだのは凄惨な場面が多く出てくるものばかりで、しかも今回は解剖ときた。
いったいどんな話なのだろう、と半ば不安、半ば怖いもの見たさで読み始めると......。
カフェオレがあたたかいうちに、どんどん読むスピードが上がってしまう。
物語は5編の連続小説となっている。
主人公の栂野真琴は研修医。
医師ではあるがまだまだ頭に殻がついているひよっこだ。
「死んだ死体」だけで解剖した琴があります、平気でした!なんて甘いことを言ってしまう女性。
光崎教授は今回の探偵役。
彼は厳しく偏屈だが信頼に足る人物だ。
死者の声を誰よりも聞く男性。
そして准教授のキャシー。
彼女は壮絶な体験をしている。
それゆえに死者の声に耳を傾ける光崎を信頼しているし、真琴の心に言葉を届けることができる。
「怒るのは、その相手に期待しているからです。
期待していた能力を発揮してくれなかったことに怒りを感じるからです」(260頁)
この言葉が真琴を変えていく。
一見事件性がないように見える遺体。
だからこれ以上彼らを傷つけないでくれ、解剖なんてしないでくれ、そんな遺族の気持ちはもっともだ。
だが、真琴や光崎、キャシーは遺体を徒らに傷つけたいわけではない。
彼らが発する言葉に従っているだけなのだ。
第5話で明かされる、光崎が探していた真相.......。
死者は嘘をつかない、光崎の言葉を我々はここで深く理解することになるだろう。
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<ヒポクラテスの誓い>とは「患者の利益になることだけを考えて治療する」という医師の志のことなんですね。
死因に不審のある遺体を解剖して隠された真実を知るという話は何度か読んだことがありますが、以前読んだものほどのインパクトはありませんでした。
最後はあんな感じだろうなあとは想像できたし(笑)
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『君は死体が好きか?』
新米研修医 栂野真琴は、准教授キャシーに質問される。
この質問が、『ニンゲンはウソをつくが、死体はウソをつかない。』
ということにつながっていく。
献体でホルマリン漬けの死体解剖と
法医学としての死体解剖は まったく違う。
法医学教室のボス 光崎藤次郎教授は、
アメリカでは 有名な教授であり、キャシーはあこがれて、
はるばる 日本にやって来たのだ。
真琴は、突然の質問に 窮して答えることができない。
それでも、解剖する死体に向き合うことで、徐々に
光崎の言うことが 理解して 感化されていくのである。
①河原で 低温に当たり 死んだオトコ。
喉に サイネリアの花粉を見つけることに。
②6歳の女の子が 電話して 解剖してと頼まれる。
交通事故の原因とは。
③モーターボートのレースの最中における衝突事故死。
④真琴の同級生 裕子は マイコプラズマ感染症だった。
それが、転倒して 死んでしまった。
⑤病院で 腹膜炎で、死んだ10歳の少女。
その五つの死体は、共通した 原因があった。
それを 光崎が 明らかにすることで、一体何が原因なのかが
明らかにされる。
始めは 短編集だとおもったが つながりがあった。
海堂尊が AIについて かなり突っ込んでいたが、
ここでは、警察も病院も予算がないと言うところで、
さりげなく アピールしている。
この医療情報に関する知識は 並大抵ではない。