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伊集院静さんのエッセイは水のようだ。静かで波紋の様に心に響き渡る。どこかユーモラスで、ゆとりがある。人間の優しさ頑固さ、人として守るべき信念を思い出させられる。
小説やエッセイはいつも速読してしまうが、この本は勿体無くて噛みしめる様にゆっくり読んだ。
素晴らしい本です。
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う〜ん、タイトルと内容がそれほど合ってなかったな。1作目ほどの衝撃はない。だんだんこの人の語りに飽きてきてしまったんかな。
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序文と第一章が、特にいい。
許す。忘れる。
これがしたくなった時は、この序文と第一章を読みたい。
やっぱり買おうかな。
序文
78 幾晩かかった出した作品とタイトルが30点余りあって、そのほとんどを30年間で書いている。
79小説は、大半は気力と体力。
80 こどもでも書けそうな簡単な文章で、誰もがときめくものが最上質
99『芝浜』という噺は世の不条理を一から十まで話している
129会社でパソコンに向かっているのは仕事ではない。何かに引っ張られているだけ。仕事にとって一番大切な情熱、誇り、個性が、パソコンの中に隠れているはずがない。
139大半の人々は自分たちの力でやるしかないとおもっている。国家が何かを助けるということは歴史の中で皆無といっていい。・・・自分たちの力で、自力で次の世代へむかっている。
★157 億万長者の話
(株)きしろ 松本好雄
159北海道 浦河町を中心としたちいさな牧場が家族でそだてた馬を購入している馬主でもある。
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大人の流儀シリーズを初めて、読みました。
タイトルは許す力ですが、内容はそれに拘らずでした。
エッセイ形式ですが、松井秀樹と言った著名人との話が載っていたり、馴染みの近所の飲み屋での話、その中には、クスッと笑える話も。
許すと言う考えが、上から目線であると言う考えはなるほどと思いました。許せない人は、心が狭いと言う人がいますが、生理的に許せないことは原因をいくら突き詰めても、何も変わらないなと再確認。
わたしも、伊集院さんの様に、行きつけの料理屋なんかで、お酒をたしなみ、静かに、人との会話を楽しめるようになりたいですね。
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許すことができないと思った人はいます。そして、今でも”許せない”と思っている人もいます。
私は、いつも”許そう”いや”許すない”という気持ちの中で揺らいでいました。それは、相手に対する気持ちだったはずですが、次第にそれは”自分自身”に心を見ている気持ちに変わってきていました。(それくらいのこと)許せない自分は、ダメな自分だと考えることも多々ありました。
これに対し、著者:伊集院静の言葉は、やはり”大人の流儀”であろうと思った。「許せないものを持つことが人間なのだろうと思う。さらに言えば、人が生きていれば必ず。
2016/11/11追記
ここ3週間、ひとを許せないという思いに心が取りつかれています。
この本を引っ張り出して、何度も読み返している箇所があります。
うまく利用された。相手を心から心配し、その人の苦しみを拭い去るために、一生懸命考え、言葉を贈り、理解し、励まし、愛しんできたのですが、ご自分の幸せ追及のために、うまくこちらの気持ちを利用されました。腹が立つ、怒り、復讐をしたい、無視する、口きかない、困らせてやる、人前で罵倒したい、涙を流すぐらい悲しませたい、徹底的に心身ともに貶めてやりたい、私の前から消えてもらいたいとも思う、許せない気持ちが続いています。いつもその人は、傷つき苦しんでいるのは自分だけだと思っている人で、周りの人にも私にも感謝しない人です。時には、自分の不遇を嘆き、捨て鉢に人の悪口さえいいます。そのくせ、人に感謝される仕事がしたいので、一緒に働きたいですと大嘘をいう。それを受け止め、気持ちを整理させ、前向きにして差し上げたというのに、この裏切られた感は何だろう。ひどすぎる。
騙された。この人には想像力がありません。自分の言動が相手にどんな気持ちにさせるかなんて思いもよらんでしょう。本音で付き合えると感じていた、心情を吐露できると考えていた私がバカでした。一緒に働こうといった自分がばかでした。実はこの人は少しピントがずれている人で、今までの仕事でも思うようにいかないとトイレにこもってないたり、突然退社したりしました。心と体を痛めている様子を見て心底心配したのですが、こんな利用のされ方をするとはこちらも思いませんでした。
この人のために寝る間も惜しんで考えた上司との面談シナリオも、私が重視しているポイントを、自分自身の幸せ追及のためにすり替えてしましました。なぜそんなことをしたのか、その時はすぐには理解できませんでした。自分の幸せ追及のために、やったんですね。許さんぞ!
ジェリー・ミンチントンの本には、許しましょう。怒りはあなた自身に不利益しか生まないといったことが書かれています。どの自己啓発本にも、それにそった趣旨のことが書いて載っています。しかし、伊集院氏のこの本には、「私は許せないものを抱えたら、その大半は許さなくていいと思っている。許してあげられない自分を嫌いになる必要もない。」ただ一つ許せない”という考えに付帯条件を付けている。”許せない人”に関しては、それを口にしないことだ。
この考え方に今は、大きく傾倒している。
許せないと私が思っている人は、これで、2人目、いや3人目かな��
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伊集院静の作品は大人の流儀からずっと読んでいるのですが、今回の作品も心がスッとする内容です。世間とのバランスの取り方を学べるいい本です。
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20140506 今回は素直に共感できた。結局、許せないと感じられるのはそれだけ自分の基準に正直に生きているからなのではないだろうか。
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(2014/7/14読了)
シリーズ第4弾。 前3作は未読です。
「許す」について書かれているのは、最初と最後。あとは伊集院さんのエッセイ…随筆と言った方が合うかも。
その部分にも許すについて書かれてたのかもしれないけど、私には読み取れなかった。期待していただけに残念です。
伊集院さんのエッセイの文章の建て方は、私には合いそうもないので、シリーズでも、この巻だけにしておきます。
忘れられない。許せない。私も同じだ。だが、許すことで始まる人生もある。本物の大人になる、そのための必読書。
(内容)
第1章 許せないならそれでいい(許さなくていい/人はみな許せないことを抱えて生きていく ほか)/第2章 こんなはずじゃなかった、それが人生(私はただ笑っていた/泣くのはよくない ほか)/第3章 いつ死んでもいい(あいつらはバカだから/君は何を学んできたんだ ほか)/第4章 やがて去っていく者たちへ(どうしてこんな切ない時に/別れとはそういうもの ほか)
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許せなくてもいいから、そのことであまり悩んだりせずに、許せないことをそのまま胸の中に置いて懸命に生きた方がいい/”許せない人”に関しては、それを口にしないこと/手紙は相手を慮ることが大切/人はさまざまな事情を抱えて、それでも平然と生きている
虐殺、蹂躙(じゅうりん)は女、子供が口に出してはいけない言葉
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許すというのは、永遠のテーマですな。
簡単に、大らかに受け入れることは
なかなか難しい。悪口でなく、その人が
こうあって、欲しいということを口から
言うことによって、その人が変わることも
あるという。なかなか難しいテーマだ。
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朝読書の時間にとびとびで2か月くらいかけて読んだ本。
新書だと思って読んだけど、なんかエッセイみたいで拍子抜け。私には読みにくい。
全然ちがう世界に生きる人やから、そういう世界を知れていいけど、なんか自慢が多い気がした・・・
生きている限り、許せないことに出逢う。
これだけは学べたかな。
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許すことが出来ないのも、人間だからしょうがない。その事であまり悩まず、その事を胸の中に置いて懸命に生きた方がいいと言う提案に近づきたい。
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許せないのなら、私は許さなくていいのではないかと思う。
今日の午後、あらたに許せないものと出逢っても、これは私には許せないナ、
とつぶやきポケットに入れてしまえばいいのではないか。
大切なのは、許せないものをわざわざ目の前に引っ張りだして凝視しないことである。
許せない自分だけがダメな人ではなく、皆それをかかえて生きていることを知ることである。
ーーー以上抜粋ーーー
長年心の中で、とりたてて考えず漫然と行っていたことを、
きちんと言葉に置き換えてもらったような気がする。
私の思いを肯定されたようで嬉しかった。
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ある人がすすめていたそうなので、読んでみました。
が、内容があまりないのか、読み手であるこちらの責任なのか、あまり得るものはありませんでした。
得たもの(知識)としては、伊集院静が昔野球をやっていたことと、松井秀喜の人間としての素晴らしさぐらいでしょうか。
重いテーマについても、気軽に読めるテイストになっていますが、全体的に肩の力を抜き過ぎな印象。
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たしかに『許す』って。なかなか。
若い頃おとなになるって『認める』『認められる』って。
こと、かも。などと、思っておりましたが。
『許す』ことかもねぇ。おとなになるって。
〜忘れることができないのは承知で、大人は若者に告げなくてはならぬことがあるのだ。〜
そして、読んでいる時にみつけたの。
アメリカのユーモア作家 Josh Billings
There is no revenge so complete as forgiveness.
〜許すこと、それ以上に完璧な復讐はない。〜