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【全体的にわかりやすいです。CP最高】
多様な学説を多く提示して多角的に考えられるように配慮されています。気になった論者については次の本、というようにスムーズに進めそうです。
「法となにか」と「法とは何であるべきか」という区別でまとめられているので、論点が理解し易い。
前半は、論点整理が秀逸で、これ以上ないくらいの要約ではないでしょうか。欲を言えば、正義の章をもう少し多角的にしてほしかったですね。
後半は、自然法論と実証主義の対比が秀逸です。そこからその後の展開を関連付けるので、全体像が把握し易いのは助かります。ただ、遵法義務と批判理論については紙面が足りていない印象を受けたので、別の本に進みたいと思います。
全体的には大満足の一冊。長い付き合いになりそうです。
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とてもいい教科書であります
新人としても、かなり助かりました。
法正義論と法概念論を分けて、かなり丁寧と詳しく現在の法哲学を論述しています。
法哲学のすべてを論じてはないけど、大半の重要な内容は一通り含まれている、本当に感謝しています。
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第1部 正義論
Chapter 01 功利主義
Chapter 02 正 義
Chapter 03 自 由
Chapter 04 平 等
Chapter 05 権 利
Chapter 06 正義論の最前線
第2部 法概念論
Chapter 07 ルールとしての法
Chapter 08 法の価値
Chapter 09 法の権威
Chapter 10 解釈としての法
Chapter 11 批判理論
Chapter 12 遵法義務
Epilogue 法哲学の基礎理論
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641125674
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大学で学ぶ「法哲学」の教科書の一つ。
法哲学は、法の根幹を問う学問であるがゆえに、面白い部分もたくさんあるのですが、似て非なる概念や高度な概念、目新しい概念がたくさんあるため、一読ですべてを理解するのは、なかなか難しいです。
ときには、屁理屈としか思えないような主張や議論についていく必要があり、ちょっとしんどい(面倒くさい)部分もあります。
ただ、法哲学を学ぶことは、法や政治、社会に対する新たな視点を獲得する上で、とても役立つと思いました。
また、個人的には、生命科学に関する知識をある程度持っていると、法哲学の学びは、より深い(味わい深い)ものになると感じました。