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隠蔽捜査のシリーズ。
2と3は読んでいないけれど、スピンオフ短編集なので読みやすかった。
伊丹のイメージが、初めに隠蔽捜査を読み始めた時と、ずいぶん変わってきて
颯爽としたイメージを装う裏で見せるジタバタぶりが、なかなか可愛らしく思える。
そんな伊丹が困った時に「あいつならどうするだろう。何と言うだろう。」と、つい電話をしてしまう竜崎。
竜崎のブレない芯は、時には人との摩擦を生むだろうが、読者として見ている分には非常に理路整然としていて気持ちがいい。
私自身が、実生活で何か問題が起きた時に「竜崎ならどうするだろう」と、ふと思ってしまいそうです。
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数ある警察小説の中でダントツに気に入っている「隠蔽捜査」のスピンオフ。よくできている〜。同期のキャリアである伊丹の目線で書かれた短編集で、竜崎の心理的な描写はまるで書かれていないが、その分竜崎の凄さが際立つ。竜崎への評価も新たに上がり、また伊丹には親近感が増し、さらに話が作中の時系列に並べられているので改めてシリーズを読み返したくなるという、傑作すぎるスピンオフだった。
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いつものパターンなのに面白かった。
ちょこちょこ空いた時間に1話ずつ読みました。
竜崎視点のときは、伊丹がすごくデキル人に見えたし、竜崎がたしかに原理原則に従うが本作のようにいつもうまくいくとは限らない。
それが逆の伊丹視点からみると、竜崎が完璧にみえるし、伊丹はなんだか頼りない。
どっちの視点にしても、協力することで解決しているところが熱い!
懐かしい大森署の面々が出てきて笑ってしまいました。
インフルエンザ対策してます!の後に、でも一人を除く っていうのは話的になくてもいいけど、あるからキャラが立って楽しい。
ぜひまた、隠蔽捜査の続編が読みたいです。
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隠蔽捜査シリーズは大好き。今野さんもこのシリーズは丁寧に書かれているのが分かる。伊丹さん、竜崎さんのことが大好きなんだね(笑)。
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周りと衝突せず理想の上司を体現する伊丹。そんなつもりは無いのに結果として周りと衝突する竜崎。自分に仮面を被せなきゃならない分、伊丹のほうがしんどい生き方やなあ。しかし、伊丹よ。頼りすぎじゃあないか?
ま、シリーズ3で借りは返したってところか。竜崎はそんなこと思ってもいないやろうけど。
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お話の主人公が、いつもの竜崎でなく、本編シリーズの中で時々登場していた、同期の伊丹刑事部長。伊丹から見た竜崎像が、色んな場面で登場。
表題の3.5は何じゃろ?と思ったのだが、本のオビに「隠蔽捜査」シリーズを10.5倍楽しめる、傑作短篇集。とあったのには、10.5の数字はおいといて妙に納得。
(2013/2/21)
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隠蔽捜査シリーズのスピンオフ短編集。物語の視点を伊丹俊太郎にしたことで、本シリーズの主人公・竜崎の凄さが改めてわかる。
真実に気づかずに右往左往しているうちに、騒ぎが大きくなって、さらに真実を見失う。どんな組織にもありがちなミスだが、竜崎の信条である原理原則を貫けば、ミスを最小限に抑えることができる。目から鱗の気持ちになる。
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好きな隠蔽捜査シリーズの、スピンオフ。伊丹って、小心者だったんだ。だからこそ、竜崎と良いコンビになるのね。竜崎は、まったく思ってないけど。
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伊丹さんメインの短編集。伊丹さんのキャリアアップのために考えていることや意図的な立ち居振る舞い、伊丹さんからみた竜崎に対する憧れや興味、信頼、嫉妬などが楽しめます。
ミステリーというよりは、隠蔽捜査の世界観を楽しむための読み物です。
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伊丹が主人公
描かれる竜崎は強くブレない。そして、伊丹は大いに悩む。このコントラストがとても良い。
どの短編もとても楽しめた。二文字で統一したこだわりのタイトルを含め、大いに気に入った作品だ。
作品は、「指揮」「初陣」「休暇」「懲戒」「病欠」「冤罪」「試練」「静観」
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伊丹のほうからみた話。
同じ話でも、見方がかわると、違ったものに感じるのがおもしろい。
隠蔽捜査4もよみたいけど、文庫になるまでまってよう~
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伊丹視点のスピンオフ。全編に渡って伊丹が悩み、竜崎に電話して解決という流れが強いが、気持ちの良い結末で面白かった。
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初の電子書籍にて。お前らそんなに電話しとったのかい!って裏話。ちなみにあとがきがなかった。電子書籍はそんなもの?
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『隠蔽捜査』のスピンオフ。いつも竜崎が主役だが、今回は伊丹が主役。どの短編も読みやすいが、一番気に入ったのは「病欠」。自分の中ではもっと豪快で力強いイメージがあった伊丹だが、本書を読みことで違う側面を見た気がした。部下に対するイメージを気にする伊丹が何とも面白い。その上で隠蔽警察4を読んでみたい。もちろん文庫になるのを待つのだけれども…
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シリーズのスピンオフで、いつもとは違って伊丹目線から見た竜崎さんと言う感じか。とにかく刑事部長なのに優柔不断でコンプレックスの塊で、竜崎さんに頼りっぱなしで・・・とこんなんで警視庁大丈夫か?と小説ながら心配してしまいそう。
まぁ、それはそれで人間臭くって良いのかも知れないとも思うが、そうすることで竜崎さんの超人(変人?)ぶりが際立っている。
本書の「試練」を乗り越えた竜崎さんのこれからの活躍が楽しみ。
伊丹と竜崎、野間崎の関係はこれからどうなる?さらに楽しみが増える作品となった。