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お待たせしました!
駕籠ワールド全開の『輝け!大東亜共栄圏』が完全版になって帰ってきました!
太平洋戦争を舞台に、巨大化した女兵器が暴れまくる。
戦争で狂気に満ちた世界を、美醜の本質をえぐるように描く。
凌辱につぐ凌辱!日本精神の血が騒ぐ!
非人道的な処遇や試練を受け入れ、ときに抗いながらも、彼女たちは日章旗のもと突き進む。
17年越しの描き下ろし最終話(23頁)を収録した永久保存版!
新作カラーイラスト口絵3頁付。
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会田誠さんの推薦文の書くように、私たちは太平洋戦争における、いわゆる孫世代です。毎年、夏近くになれば自ずと増える戦争関連のニュースやドキュメンタリーですが、どこか冷めた気持ちで見ている部分も、確かにあると思います。そして、戦争を語り継ぐ人達が少なくなりつつあることも、言わずと知れた事実なのです。確実に、日本は戦争を風化させていきます。
さて、本作は私の中でどう位置づけたら良いのか。私の場合、会田さんと同じ考えに至りました。『輝け! 大東亜共栄圏』もまた「戦争が残した1つの傷跡であり、真摯な記憶遺産と捉えるべき」なのです。この点、会田さんは作品の本質を完璧に理解しています。とても言い得て妙な推薦理由です。
では「真摯」かと言われると、どうしても反発を覚える人がいるかもしれません。事実、駕籠先生が何を考えてこの作品を送り出したのかは分かりませんが、巨大化して兵器になれるのが女性だけであったり、各国の精神をウンコで表現するのには「ちょっと…」となるかもしれません。しかし、作品を通して、「記憶」として残る戦争の悲惨さ、過酷さは注目すべきではないでしょうか。「人間魚雷回天」や「輝ける大東亜共栄圏」の作品には現代ならではの問いを見いだせることができると思うのです。それが下品であったり、皮肉であるかどうかはともかく、少なくとも、駕籠先生は私よりもはるかに戦争の悲惨さを理解しているからこそ、この漫画が描けたのだと思います。私は読んでいて興奮することはあっても、不快になることはありませんでした。
まぁ、かく言う私は、もちろん戦争経験者では無いので、作品のことに関しては、なんとでも言うことができるのですが、ね。
とにかく、色々考えた興味深い作品でした。よかったです。
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糞に塗れた愛国心
いかにもヤバい本です(褒め言葉)
個人的には書き下ろしの最終話は必要なかったかなと思ってしまいました。最終話で一気に世界観が変わってる気がする… 駕籠先生の狂気じみた世界観に拍手!