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201609/序盤は直春の描写がおさえられてることもあり、恩人とはいえ何故そこまでの厚待遇で?と思いつつ、お膳立てされた舞台が整い物語が進む。消化不良で終わると思いきや、シリーズ化のようなので今後を待ってみよう。
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雁野直春が手習い所・薫風堂を立ち上げ,子供たちを指導する.沼田道場では剣の腕も抜群で,松岡緑之助が二番手の由.直春の生い立ちに関係する春田仁左衛門から養子縁組の話を持ち掛けられ,頑なにそれを拒む直春.乳母兄弟の茂作を救い出す話.短編が5つの文庫本だが,人と人の親密な交流の中に何とも言えない温かみを醸し出すストーリが堪能できる好著だ.
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偶然見つけた作家さんだが、ヒット!
実にいい。血生臭くなく、人情にも溢れ知恵にも機微にも富み、好かれる主人公が読んでいて気落ちいい。
「教育には何が大事か?」というテーマにも踏み込んでいるのが素晴らしい。哲学を持っている作家さんなんだろう。他の作品も食指が伸びる。
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生い立ちに複雑ないきさつがある雁野直春は、辻斬りから老人を助けたことから、手習い所の師匠になることになる。学もあり道場では筆頭の直春は、順調に手習い所を経営していくが、本当の親のことを知り、さらに縁組の話も舞い込む。しかし、直春はある思いでこの話を断る。すると、縁談先の姫が乗り込んできて…。
碌でもない父親なのに、その息子の直春は人柄的に立派すぎ。それに、周りの人々に恵まれている。やれやれ、かなわないなあ、でも面白いけど。