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★この本の3ポイント
(1)旅すること、土地と結びつくことについて、熱っぽく語る。最も印象的なことばは「土地の期待にこたえる」だった。
(2)著者は頭がよすぎるかもしれない。埋れたものを意識化しないではおられない。この本の多くの読者がたぶんそうであるように結局のところインテリであり、そこが物足りなさであり刺激的でもある。
(3)1200円。文庫としては高いがソンした気分にはならない。いろいろ受けるものがあるはずだ。人によっては愛読書になりうると思う。ボクも死ぬまでにもう一度は読みそうな気がする。
(2012年6月7日読了)
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詩人の書くエッセイは、一つ一つの言葉に独特の輝きがある。
特に、第4章の「水なき大洋の日没」は秀逸。この部分だけでも、ぜひ読んでほしい。
アルバカーキに行ってみたくなった。
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旅をして、自らの足で歩くことで世界を感じとっていくこと。自分の人生で話す言葉を自分で編みあげること。
ちょっとした旅行だけれども、旅に出る前のこのタイミングで読み終えられて良かったと思う。
ほんのすこしだけでも、むかしの自分じゃなくなるような旅がしたい。そう思った。
個人的に前から抱えている、アメリカ南部~メキシコ界隈への異様な憧れというか幻想が広がるばかりの内容だった。
西の地平線に沈む赤く燃える無償の光。濃密な空の青。乾いた冷たい風。そして砂漠。ああ憧れる。いつか行ってみたい。
軟弱体質なのでそこに土着するのは無理だけれど。