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紙の本
古人骨と科学的推理から日本人のルーツを探る
2005/05/08 17:05
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでの遺跡発掘調査だけでは不十分だった解明が、ミトコンドリアDNA、時代測定法の進歩によって、以前より一段と人間の起源を解明する方法が飛躍した。
しかし、サルとヒトの分岐点は、いまだにミッシングリンクになっている。人類への進化の謎の多くは未だに未解明である。ましてや日本での原始古人骨は少なく、日本人のルーツは確固としたものにはなっていない。
本書は、現代人のアフリカ起源説を説明したうえで、現代の日本人が、いつ、どこから、どのようなルートを辿って日本にたどり着いたのかのルーツを探ろうとする意欲的な書である。
しかし、いつ日本にヒトが住みついたのかは、未だにわからないという。古人骨の少なさがその解明を遅らせているのか・・・。
とくに注目されるのが、縄文時代から弥生時代の変化である。縄文時代から弥生時代の途中の古人骨が少ないことも要因となって、ひとつの謎が浮かび上がってくる。
この縄文時代と弥生時代の発見された古人骨が、どう考えても連続していないというのだ。このミッシングリンクをどう解決するのかが、本書のひとつのテーマともなっている。
かつて、いろいろな説が提起され、大論争が展開されたこともあるという。
著者の主張が、どれだけ真実に迫っているかは、これからの人骨の発掘が裏付けるのかも知れないが、興味深い研究であるし、説得力を感じた。
科学が発展しただけではわからない地道な調査の必要性を感じる。そして、著者の主張の説得力に頷いてしまう。
いまだ未解明の分野が多いところであるが、これからも真実に近づく解明が続くことを願いたい。
あえて、著者の日本人のルーツ説の内容には触れないが、興味ある人は読んで見て欲しい。著者の真摯な態度には共感できると思う。
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