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教科書や要約された書物では、ある事件から戦争へと不可逆的に?進んだような印象を受けるが、実際には、決して一方向に進んだのではなく、逆向きの力が働いていたり…
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日清・日露・WWI・日中・太平洋という近代以降の日本が経験した五大戦争を通して歴史を見つめる本。
「司馬史観」として代表されるように,「明治の日本軍は立派だったが昭和のはダメだった」ということが言われるが,そんな単純な話ではないし(閔妃殺害事件は明治),大筋ではそういうことが言えたとしても,細部を見ると当時の人々にも様々な考え方があって,他の選択肢もあり得たということがわかる。
その明治と昭和の転換点として特に筆者が重視しているのは,やはり1930年代の国体明徴運動。それについても一冊ものしている(『「天皇機関説」事件』)ので併読がオススメ。
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「客観的歴史」と「主観的歴史」の二つの視点を明確に区別し、歴史認識を多面的に把握する書かれ方が、とても良かったです。
なぜ日本が無謀な戦争に突っ込んで行ったのか。キーは天皇主権説と国体明徴運動、メディアを間に受ける国民、そして陸軍・関東軍。
より多面的に歴史を把握できるように、もっと学んでき行きたいと思います。
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この1年は特に平和について考える機会が多く、日本の近現代史について改めて学びたいなと思い手に取りました。
5つの戦争とそれらに繋がる事件について、日本の視点、外国からの視点を交えて説明されていて勉強になりました。
太平洋戦争終戦後の平和な時代の考え方が本土と沖縄とは違う捉え方だというのも、中々普段は意識しないポイントで詳しく知らないため、今度は沖縄の視点から見た本を読んで理解を深めたいです。