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桐島くんが部活をやめたことで少しずつまわりに影響を与えていく。
友達関係、恋、まわりの様子にとにかく悩んで、考えて、うーん…ってなりながらも、でも毎日が楽しくて、という自分の高校生時代を思い出してなんかキュンってなった。懐かし。
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これぞ青春! THE青春! これを青い春と言わずして何をいうのか、ぐらい。 大人になっても実はイケテルヒエラルキーは存在すんだけどね…。 チア男子の作者なんですね。ブランチの特集みて気になってたのにすっかり忘れててたまたまこれ読んじゃいました。 嫌いじゃないけど起承転結ないから☆3つ。
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結局桐島本人の登場は無いが、桐島という1人の人物が部活を辞めたことが、本人やその部員だけでなく他の様々な人物にも影響を与えているという話。読むことで少し違った視点から物事を考えるきっかけになると思う。
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高校青春小説。
チャットモンチーやスマフォ(スマートフォン)が出てきて、まさに今2012年、2011年の小説。
高校生活には「上」、「下」があるらしい。あったらしい。確かに自分の高校生活でも、派手な子、目立つ子、うるさい子はいた。でも別に高校時代にメイクしていた子はいなかったし、その「上」の中に、素材としてもキレイな子はいなかった。今はメイクしている子が多いから、たいした素材の子でもなくてもかわいく装えるから、「上」「下」がはっきりついちゃうのかな。
実は、小説に書かれていた「上」だの「下」だのは、正直全然わからなかった。しかも、読んでいて、なんだか気分が悪かった。もう一度出てきた『菊池広樹』と最後の『かすみ』は、高校生のもどかしさを感じて、懐かしさや、過ぎ去った日の尊さを感じて、良かった。
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映画化で再読。
学校という会社という社会の中で
私たちはいつもランク付けされる格差の中にいて。
勉強とか業績とかそういう目に見えるものと
目には見えないのだけれど、そこにハッキリと淀んでいる空気。
そういう社会での「上」や「下」のポジショニングからの自分のキャラ設定を間違えてしまえば、孤立無援。
そんなのくだらないぜなんて、一人でこの狭い規律ばかりの社会を生き抜くほどの強さも持ち合わせてはいないし、そんなくだらなさだけが私達の日常を支えているのだし、くだらないけれどそれが私達のすべてなのだから本当はくだらないわけもないのかもしれない。
そんなことに不満や疑問を感じるわけでもなくて、むしろ不満や疑問なんてさらさらなくって、
ただ静かに、背が伸びる時に何となく足がキュッて痛むような気持ちで通り過ぎてきた時代もあったなって。
こんな風に文章を紡いで活躍している朝井リョウくんよりも自分は六つも年上なのかと若き才能に少しだけ嫉妬。
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2時間と少しで読了。
ある日、バレー部を辞めた桐島。
彼が辞めたことがきっかけで5人の日常に少しずつ影響を与えていく。
県立高校を舞台にした5人のお話。
何気ない行動が周囲に与える影響を描くのは群像作品の醍醐味です。
それは、私たちが毎日を過ごす中で起こした行動には必ず意味があるということ。
世界というと大層ですが、少なくとも周りに何かを与えているということにつながります。
この作品の舞台は、とある県立高校。
バレー部、野球部、映画部、バトミントン部、ブラスバンド部と、
5人の登場人物はそれぞれ違う部活に通っている17歳の高校生ですが、
バレー部の頼れるキャプテンであった桐島くんがバレー部を辞めたことで、
それまでの日常から少しだけズレていきます。
5人の物語の中で度々彼らの友人やクラスメイトが登場しますが、
彼らもまた、桐島くんの起こした波紋にじわりじわりと飲み込まれていきます。
1冊の本を通して揺るがない事実は「桐島、部活やめたって」という点。
一人の生徒の、国や世界から見たらなんてことはない行動が、
とある県立高校の2年生の世界の中では様々な影響をおよぼします。
下校時間、練習場所、待ち合わせ、友達関係・・・
17歳という境界線をはるか昔に通り過ぎた私にとって、
その一つ一つはとても小さな出来事ですが、本人たちにとってはとても大きな問題で、
読み進めていくと彼らの青さに鼻の奥が少しだけツンとなりながらも、
やわらかい気持ちになることができます。
5人のお話の中で私が特に気に入ったのは前田君と沢島さんのお話でした。
恐らく当時の自分に感覚が近いからだと思いますが、
この二人の物語は、物語の核になってるのかな、と思います。
心で思いながらも行動に移せない悔しさ、
いつしか割り切ってしまった自分の気持ち、
無意識のうちに押し殺す自分の本心、
この二人のお話からはそんな様々な感情をめまぐるしく受け止めることができます。
この本を読み終えたとき、きっとあなたはモヤモヤすることでしょう。
煮えきらなくて、なんともスッキリしない気持ち。
けれどそれは、当たり前のことです。
この本はこどもとおとなの境目に立つ17歳の高校生たちのお話なのですから。
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イライラするわー。なんかイライラするわー。そして、これを読んでイライラするような高校生活を送れたということは、たぶん自分の高校生活はそれなりに良いものだったのかもしれない、と思えた。
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バレー部のキャプテン、桐島が部活を辞めたことによって日々の生活に少しずつ波紋が広がる5人の高校生。それぞれが一人称の章から成り立っています。
関連性がよく出来てるなーと思いましたし、そうゆう構成は好きなので面白かったです。
ただ、何となく不要に感じる文章や表現も見受けられ、ところどころ気になってしまいまた。
17歳特有の考え方、世界観、価値観…思い出したくない感覚も含めて懐かしい!の一言です☆
桐島くん本人のことをもっと知りたかったぞー
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もし、共学の高校に通ってたらこういう思いをしたのかなって思った。
恋愛を軸にした話もあって、女の子からの目線の恋愛は理解できるなって思った。
本気で好きになっちゃった人に恋人がいたら諦めるしかない。
けど思いをどうしたらいいのか分かんなくなっちゃうし。
たぶん行動できなかったときの後悔が一番大きいと思うんだよね。
他にも青春ならではのモヤモヤした気持ちがいっぱいだった。
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中学生や高校生のころは自分もこんな気分だったなあとワープできる描写もところどころにあるけど、なに書いてるんだろうとわからないところのほうが多かった(若者言葉を写し取ろうとした文体のせいもあるなか)。いずれにせよ、50過ぎたオヤジが読む本ではありませんでした(苦笑)
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バレー部のキャプテン・桐島が突然部活をやめた。
それが、周囲の高校生達の生活に小さな波紋を広げて行く。
娘や息子の学校の図書だよりでも紹介され、文庫本になった事もあり
読んでみた。
映画化も決定したらしい。
ストーリーの流れや繋ぎ方が上手だと思った。
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高校時代をなつかしむ。
そういえば、歌が自分を代弁してくれてると思ってたなと。
とっても驚いたことは
著者が自分世代を客観視して書いてること。
表現がとってもキュートな詩のようだったこと。
しかしです、タイトルの桐島くんは結局、、、?
この本、人によって好みは違うかもね。
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自分の年齢よりだいぶ下の作家の作品という先入観からか、なんだか物足りなさを感じました。表現方法は豊かなのですが、あまり深みがなく、内容もあまり惹きつけられなかったです。あくまでも「青春小説」なので、こんなものかなとも思います。
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電車の中吊り広告で本作の存在を知り、王道感のない変わったタイトルが印象に残っていたので、本屋で思わず手に取ってしまいました。そんなにブ厚くなく、むしろ薄いくらいのボリュームですが、じっくり読みたくなる内容の濃さがあり、なかなか読み応えがありました。
とある高校の生徒数名の群像劇で、高校のバレー部キャプテン、桐島君が部活を辞めることがそれぞれの生活に微妙に絡んでくるという内容。一人称の心理描写が中心なのですが語り口調がいちいち詩的で、一つ一つの表現をしっかりと読んでみたくなる魅力があります。
「人間関係はガラス細工に似ている」
「空気全体が落ち着かない放課後を真っぷたつに割るように、沙奈とふたり並んで歩く。」
適当にページを開いても、それだけで詩になりそうな表現がちらほら見つかります。こういう文章が散在しているので、これらを漏らさず読み尽くしたい衝動に駆られます。
また、本作は作者が大学生のときに書かれたそうですが、登場人物たちの年代が近いこともあって、リアリティの高さは尋常じゃないですね。年配の作者が描く高校生と比べると「本当にいそう感」や「(高校のとき)こういうこと考えてたなー感」が圧倒的に強く感じられます。
詩的表現とリアリティ。この2点がとても魅力的に感じられる作品でした。映画化されるそうですが、心理描写中心の本作がどう映像化されるかが気になりますね〜。
ところで本に挟まっていた、映画化記念の冊子(?)によると、本作登場人物では“かすみ”が一番人気だそうで。「特に年配の男性の方には〜」ともありますが、個人的には一人だけ特異な家庭環境を持ち、そのことで激しく悩む”実果”の方が気になりました。この子、カワイソ過ぎて泣けてくる…
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こんな感じだったかなー。と高校時代を思いだしながら読んでみた。
風景や登場人物の表現は高校生の感じで、なんだか若いなぁと。
19歳で完成させたのはすごい。
けど、私には合わなかったみたい。
なんにも訴えられるものがなかったし、残るものがなかった。
今後に期待。