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図書館で借りた本。
大正13年に東京會舘が創業されてから、それにかかわったそれぞれの時代の人たちの目線で語られる東京會舘。會舘でクライスラーの演奏に感銘を受けた作家、震災を乗り越えた従業員、夫の顔も知らぬままに結婚式を挙げた新婦、會舘のバーのバーテンダー、レストランのベーカー、それぞれが會舘と自分の仕事に誇りを持ち、會舘を語っている。
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辻村深月ぽくないテーマだけど、その中身のあたたかさ、とか登場人物が妥協しない人々ばかりなのは、ぽい。
最後の製菓部長のお話が良かったなぁ
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東京会館にまつわる人たちの連作短編。働く人だったり、訪れる人だったり、色んな人の東京会館の思い出が詰まっている。
2017/6/27
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自分の生きている「今」は、本当に点でしかない。自分の知らなかったずっと昔の「過去」や、自分がこの世からいなくなったあとの「未来」に思いを馳せたくなる一冊。人が紡いでいく歴史に感動した。いつの世も精一杯生きる人々と、プロの仕事ぶりにただただ敬意を表したい。東京會舘、特別な場所になりそうだ。
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古き良き大正から、軍やGHQに接収された戦中戦後、高度経済期、東日本大震災、そして二度目の改築・閉館。全十章に込められた従業員・お客さんのエピソードでは必ず誰かが繋がっている。読み終えた今、もはや『東京會舘とわたし』ではなく「わたしの東京會舘」、そんな気持ち。行ったこともないのに。
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辻村氏にしては一味違った作風の連作集。
それぞれの話に少しずつ共通する人物が登場するものの、いまいちどの登場人物にも共感しにくい。
「ふーん」という感想しかなく、あまりページをめくる指も進まなかった。
2017/07
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東京會舘を舞台にした連作短編集。
たくさんの人生に寄り添ってきた東京會舘。
私は行ったことはないけれど、愛着がわきました。
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連作短編。5編
主人公それそれに會舘の想いがあり、
それぞれが温かい語り口で綴られている。
次の物語になっても
前の物語で関わっていた人が
主人公になることもあり、ちょっと嬉しい。
下巻期待。
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東京會舘…実在するのですよね。東京に生まれてうん10年も経つのに多分足を踏み入れたことがないのです。
皇居の周りの建物はどれも歴史があって近寄りがたく、お茶をするのにもお高い気がして。
でも!この本によると、東京會舘は庶民の社交の場だということではないですか!
近いうちに是非行ってみようと思ったのでありました。
下巻も楽しみ。
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タイトル通り、品格のあるお話が並ぶ。
現代には、人生の節目節目で華やかなイベントを楽しむような余裕がなくなったり、逆にそういったものへの憧れも薄れているのかな。
おしゃれして、少し背伸びして出掛けたくなるような、心が豊かになるようなお話。
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深月ちゃんこんなの描けるようになったんだ!がどストレートな感想、北村薫作となっててもなんの違和感もないほどの出来映えに甚く感動(おふたかたへの非礼を深くお詫びいたしますm(_ _)m)
実を言えばこの本は発刊直後に手にする機会があったにもかかわらず深月さんと歴史小説がどうも噛み合わずに流してしまった昨日があるのだが今になって読んでみて後悔しきり。
近代日本の百年を静かに見続けて来た建造物を舞台に重厚な雰囲気を残しつつ柔らかな女性目線で語られる連作の短編は章ごとに心地良さを増していく…後半が楽しみ。
いいですよ、これ
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図書館で借りた本。上下巻の本だが微妙に繋がっていたりする話もある短編集。上巻は大正12年から昭和39年までの東京曾館に携わったり関わったりする人々の話。第一章のクライスラーの演奏会を読んだ時に、数日前に読了した「天使の歩廊」中村弦 の本の内容とドンピシャで被り感慨深く読めたし気に入った話でもある。下巻に続く。
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これはすごい。
辻村深月さんはよく調べる作家さんらしいが、東京会館の歴史について、その時々の時代背景について本当によく調べていることが分かる。
近代史に弱い私だが、明治から平成にかけて、市井を生きる人々の懸命な姿が、まるで自分の身内の出来事のように伝わってくる。2017
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ある場所にまつわるひとびとの幾多のものがたり。東京會舘にはいろいろなひとたちの思い出がしみこんでいる。それぞれがとてもいとおしくこころにひろがっていくのだ。
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東京とは縁もゆかりも無い私には、東京會舘なんてなんのこっちゃわからない感じで読み始め。
最初はイマイチ読み進めれなかったんだけど、だんだん面白くなってきた。
灯火管制の下でとしあわせな味の記憶が特に好きかも。
2018.1.23 読了