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東京會舘、その中で働く人々、そこへ訪れる人々のお話。史実や実在の人物を織り交ぜ綴られる物語は、まるで東京會舘が主役の大河小説みたいで、これまでの辻村作品にはない味わいです。どの話も良かったけど、特に花嫁さんが主役のお話と、お土産のお菓子を開発する話は、仰々しい事なんてないのに、なんだかほんのりと胸が温かくなるような、素敵な話でした。現在本館は建て替え中で小説に出てきたレストランやバーには行けないけど、勝目先生考案のパピヨンは購入できるみたいだから、ビールやワインと一緒に楽しみたいなあ。
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東京會舘を舞台に、時代の移り変わりが描かれている。クライスラーの演奏会から、関わった人物が次々と連なっていて、歴史を感じられた。戦時下の結婚式やバーテンダー、菓子作りと懸命にその時代を生きた人の懸命さ。下巻も楽しみ。
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いつもの辻村節かと思いきやかなり熱い仕事の話。とても良かった。なかでもグッドモーニング、フィズが好き。
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東京會舘と言う場所をはじめて知った
皇居の近くにこういう場所があるのかぁと
戦前の日本はどんな風だったんだろう
想像もつかない
続けて下巻を読む
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東京會舘に携わる人達をバトンリレー方式で描いた短編。
下巻で仕掛けが炸裂することを願いつつ
これは布石なのかもと
登場人物をしっかりと頭に叩き込むようにして読んだ。
それぞれが魅力的で素敵なお話だったけれど
やっぱり短編では
さらっとなぞる程度でのサクセスストーリー展開に
少しだけ飽きてしまったのも事実かな。
下巻ではどういったことが巻き起こっていくのか
期待大。
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プロローグ
第一章 クライスラーの演奏会 大正十二年(一九二三年)五月四日
第二章 最後のお客様 昭和十五年(一九四〇年)十一月三十日
第三章 灯火管制の下で 昭和十九年(一九四四年)五月二十日
第四章 グッドモーニング、フィズ 昭和二十四年(一九四九年)四月十七日
第五章 しあわせな味の記憶 昭和三十九年(一九六四年)十二月二十日
東京會舘を訪れた客、そこで働く従業員…様々な人々が行き交う場所でのドラマを描いた短編集。
前に登場した人物が脇で再登場するなど小さな発見もあって面白い。
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建物に歴史あり。
訪れる人と迎える人とどちらの目線からも愛着を感じ、そこに時代を重ねて作られた重厚さなんだな、と。
裕福な人にも普通の人にも等しく特別な場所だからあたたかく感じられます。
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東京會舘を舞台に時代の流れと人の思いが繋がっていく。大正から昭和の激動の時代。どうなるのか分からないけど必死に生きてく、強い思い。東京會舘を訪れたいし、出てくるパイを食べたくなる。
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大正時代に、上流階級のみならず庶民の文化交流の場として建てられた東京會舘。
その後戦争を経て、大東亜會舘と名称が変わったり、GHQの傘下に置かれたりしながらも、あくまでも訪れる客に寄り添い続ける東京會舘を舞台に、訪れる人、ここで働く人の視点から東京會舘でのエピソードが描かれる連作仕立ての小説。上巻は「旧館時代」が描かれていく。
細やかにお客様を迎えるスタッフも、ここに憧れて足を運ぶ人も、ひとりひとりにかけがえのない想いや誇りがあり、まさに「東京會舘とわたし」というタイトルが、シンプルだけれどこれ以上ないほどにぴったり。
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辻村さんらしい心のほっこりする素敵なお話の集まりだったー…♡
やっぱり同じ人が何度も出てくると、短編だけの人じゃなくて、その人の人生も感じられるから嬉しい
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戦前から戦後、東京會舘で過ごした人達のお話が短編集のような形で描かれています。
でも、上下巻すべて繋がっているので、読み応えはバッチリです!
ただ、んー?この人前にも出てきたっけ⁇って思って、2冊を行ったり来たりする事もw
従業員もお客様もすべての人達にとって、素晴らしく思い出深い東京會舘での出来事は、読んでいて何度も涙がポロポロと出てしまうので、外では読めなかったぁー。
なんとも心があったかくなる、素敵な時間を過ごせる本でした❤︎
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大正時代から続く東京會舘を振り返り、その中で働く人達、お客として訪れた人達のエピソードの数々が面白く温かい。中でも歴史を受け継ぎ誇りを持って働く人たちのプロ振りがいい。
今は建て替え中だが、そんな東京會舘で働く人達に会いに行きたくなった。
前半は會舘が戦争当時の政府下に置かれたり、GHQに接収されたりと戦争を潜り抜けてきた歴史が興味深かった。
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短編集と思いきや、登場人物が繋がり繋がり物語が進んでいく東京會舘をめぐる話。
東京會舘の歴史も理解できて、興味深いです。下巻も楽しみ!です。
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淡々としていて、派手な盛り上がりはないけれど、歴史と移り変わりと短編が好きな人だったら読めるかもしれない。
すごくおもしろいというわけではないけれど、時間の無駄でもない、という感じ。
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ここは夢が生まれる場所。
華やかなる“社交の殿堂"。
大正、昭和、平成という時代を情熱的に生きた人々を、鮮やかな筆致で描き出す。
大正11年、丸の内に落成した国際社交場・東京會舘。
海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下の結婚式、未知のカクテルを編み出すバーテンダー……。
変わりゆく時代の中、“會舘の人々"が織り成すドラマが読者の心に灯をともす。