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投稿者:鶴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書案内という内容。
批評を期待すべきではない。
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朝日の書評?に上げられてたから読んだんだけど、おもしろかったー。
春樹の登場を栗本薫などの流れにおいてるのもなるほどー、と。どうも栗本薫取り上げられてるの、あんま見たことなかったんでね・・・。
著者のブンガク?愛があふれてて、この本読みたい!て気にさせられるのがいっぱい。今まで名前は知ってたけども、なんかイメージだけで敬遠してた人もいっぱい紹介されてたので、蒙をひらかさせた気分。ひとつひとつ読んでいこうと思う。
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北上次郎さんの書評の対象になる、エンターテイメント小説。時代小説。
そういうものが、多分、70年代とは異なる。
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純文学の小説に与えられる芥川賞を受賞するかどうかといった外枠が、その作家や小説が純文学かそうでないかを規定しているというトートロジーを抱える日本文学界をわかりやすく解説。もはや芥川賞と接続したミステリやSFについても述べてある。
佐々木敦の講談社現代新書は『ニッポンの思想』『ニッポンの音楽』『ニッポンの文学』で3部作のような関連があるそうだが、芥川賞を又吉直樹が受賞したり、クレージー・キャッツやドリフターズからリズムネタやゴールデンボンバーまで音楽と切っても切り離せない『ニッポンの演芸』も書いて頂きたい。
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最近小説はSFしか読まなくなってたけど(SFだけでも読まなきゃいけないものがまだまだあるという焦燥!)、「ニッポンの文学」は少年時代にSFに熱を入れつつもあらゆる「文学」を縦断してきた佐々木敦先生による完膚なきまでのブックガイドになっていて
あえて避けていた新本格ミステリなどあらゆる小説がめちゃくちゃ読みたくなってしまい、むしろ「ニッポンの文学」読むんじゃなかった、という後悔の念さえ覚えるほどの「熱」があった。これは「ニッポンの思想」や「ニッポンの音楽」でも感じなかった、思い入れのような何かだ、きっと。
(Twitterより)
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「佐々木敦」という著者を知らなかったのだが、これまで「ニッポンの思想」、「ニッポンの音楽」の2冊を下記連ねてきて、本書は第三弾らしい。
80年代からの(純)文学の系譜を論じながら、その筆はエンタメ系であるはずのミステリーやSFを論じる時に最も熱を帯びる。
それぞれの作者や作品に対するコメントは簡にして要を得、かつ語彙が適切に選択されており、同感できるものが多い。
芥川賞がある限り「文学」は存在すると言いながら、「文学」と「小説」の融合を夢想する著者ではある。(ただ、文学はかつて小説、詩歌を含む上位概念であったような..)
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文学と小説はやっぱり違うと思う。文学になるためには、少なくとも50年は必要。できれば作者が亡くなってから。まだ作品が新しいうちは、いろんな人たちの主観が混じり合うので、正当な評価ができない。落ち着いて評価できるようになるには、上記くらいの年数が必要だと思った。売れていること、は文学であるかの評価をするには当たらない基準。
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1番良かったのは高橋源一郎論。そしてここ30年ほどのSF史を過不足なくまとめたところである。これは、佐々木敦の講談社現代新書『ニッポンの--』のシリーズの第3弾、順番は《思想》、《音楽》、《文学》。次は《映画》だろうか。そのテキストは評者自信の生(なま)の声(好悪の感情)を抑えて綴られているけれど、それは若い読者への啓蒙的な使命を胸に秘めているのだろう。
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文学について詳しく解説してくれている。ここでいう「文学」とはいわゆる純文学のことである。その上で、文学以外のジャンルを解説する。SF、ミステリー、サブカルチャーなどだ。
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純文学、SF、ミステリ、ラノベと、守備範囲が広い文学論で興味深かった!村上春樹は「日本語で書く英語作家」であり、「日本語で書かれたアメリカ文学」という指摘にはミョ〜に納得!
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『ニッポンの思想』および『ニッポンの音楽』(ともに講談社現代新書)とならぶ三部作の第三弾です。いわゆる日本文学史とは異なり、ミステリやSF、ライトノベルなど「文学」に接するジャンルにも立ち入ることで、日本の「文学」という制度を問いなおし、その境界が溶解しつつある現状を明らかにする試みともいうべき内容になっています。
本書では、各年代ごとの代表的な人物をとりあげて時代的な変遷を大胆にえがきだす試みがおこなわれていた前著とは異なり、ミステリやSFといったジャンルごとにそれぞれの代表的な作家を紹介しています。ただそのぶん、著者自身の独自の観点が示されているわけではなく、比較的簡潔な概要を紹介するにとどまっているのではないかという不満もおぼえました。
同様の問題意識を独特の観点からくり返し論じている批評家に大塚英志がおり、本書でも彼の『サブカルチャー文学論』(朝日文庫)での議論や、笙野頼子とのあいだでなされた論争にも言及されています。ただし大塚のばあい、サブカルチャーが相対するメイン・カルチャーがいまや一つのジャンルにしかすぎなくなってしまった現状に対する彼自身の屈折した批判意識を梃子にして、メイン・カルチャーがいまや放棄してしまった責任のありかを逆説的に浮きあがらせるという、ある意味で悲劇的な試みがなされています。これに対して本書では、「文学」が一つのジャンルにすぎなくなった現状をそのまま受け入れることで、本書のような文学についてのガイド・マップが成立していることに対する反省が欠如しているように感じられます。
そうした批評意識がもはや時代遅れのものになってしまったことを承知しつつも、すくなくとも一度くらいはそのことを顧みておく必要があるのではないでしょうか。
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文学といいながら、いわゆるエンタメ(ミステリやらSFやら)にまで踏み込んだ内容で、とても読み応えあり。最初に書かれているように、純文学も一つのジャンルと考えての論考で、こういう切り口も断然アリだと思えた。どちらが優れているかっていう不毛なやり取りよりも、どちらも同列に扱う方が、寧ろ双方に対するリスペクトの証左とも思えるし。何よりも、ジャンル横断的に重要作家が網羅されているのも見どころ。読書ガイドとしても高品質な側面を持つ。他の著作:ニッポンの思想も手に取りたくなりました。
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文学史としては、成功していないが、SFや本格ミステリを含めた小説の批評としては成功しているのではなかろうか。
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誰かの本紹介から(誰だっけ)、興味がわいて読んだ。
周辺知識が読書をより一層面白くする、というのは実体験があったため、昔では絶対に手を取らないであろう類の本だったが、難なく読めた。
タイトルにある、文学という言葉。
深掘りしたことはなかったが、文学とは何かと言われると全然わからない。
小説とは?文学とは?ミステリーとは?本屋で何度も見るけど、どう違うんだっけ?という感じ。
本書では70年代から2010年までの小説やら文学やらの変遷を紐解く。
火花の話は出てくるだろうなと思っていたら、クライマックスで出てきてテンション上がった。(未読だけど)
直木賞とか、読書家の常識みたいなことが分かって良かった。