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3巻であり、完結巻なので基本構造は割愛。
いつものように、おしゃれに暴走する主人公ミーミ嬢が、友達を作りながら幼なじみの男の子との恋も視野に入れつつ、小さな事件の謎を解き明かし、おしゃれに解決する。
小学校を卒業してしまうため完結。
ミーミの推理の根源がミステリ作家のパパの影響かもしれない話題とか、比較的貧しいミーミが幼なじみの両親に何故おしゃれパトロンしてもらえるのか・・・といった、作中の心臓部に当たる謎は放置されたまま終わってしまった。
発表の機会が無いまま終了してしまったと言うよりは、そもそも設定がなかったんじゃないかという印象ではあるが。
ミステリ作家というわけではなさそうな作家の描くミステリ譚はややもすると、変な方向に暴走しがちで、しかも「おしゃれ探偵」で実在のメーカー作品とコラボとなると、支離滅裂になりがち・・・。
これが、ミステリのテンプレートに収まらず、しっかりおしゃれを軸に据えながら、しっかり独自の視点での解決に導く流れは、ミステリファンとしても楽しめた。
この後、おしゃれ路線の作品は多く続けられているようだけど、ミステリ路線はなさそう・・・タイトルからの判断なので、内容はしっかり解決されている物かもしれんけど。
「解決」が面白いミステリって新しいと感じたシリーズでした。