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1975年、広島に引っ越してきた訳アリの中学生マナブ。被爆都市の事、カープ一番な事に中々馴染めない彼にも少しずつ仲間が出来てうち解けていく。そして、カープは優勝へ!!
マナブは父と共に別の街へ‥‥大人になったマナブはきっと広島に戻ってくるよね‥‥
普段は見ないスポーツ欄を開いたら広島にマジックがついている!!
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1975年初優勝を遂げた広島東洋カープ。その快進撃を広島の中学生と東京から来た転校生、そして原爆の歴史をうまく絡めて小説に仕上げている。中学生を主人公として小説を書くことには長けている著者。1975年という世代を懐かしく思う世代だけではなく、それを知らない世代にも楽しめる小説である。
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1975年のカープ優勝がベースではあるが、そこは流石に重松清。少年目線からのカープを描きつつ、被爆者の苦悩までキッチリと描ききっている。
文庫本だと640ページにもなるのだか、バランスとテンポが良く、飽きてくることもない。
ヤス、マナブ、そして愛すべきその親父。
何よりも広島の街と市民がイキイキと描かれている。
カープ優勝の今年もきっとそんなイキイキとしてるんだろうな。
読むなら今年がベスト‼️
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最も好きな作家である重松清さんの作品ですが、
タイトルを見ただけで「広島ファンじゃないし」と、これまで読まずにいました。
文庫版が出たのでやっと購入しましたが、いい意味で期待を裏切られました。
広島東洋カープのドキュメンタリー的なものを想像していましたが、
この作品には、「カープ優勝に盛り上がる広島の人たち」「原爆が遺した傷」「友情と青春」「家族の物語」という様々なテーマが込められていました。
重松さんは、アラフォーオヤジの物語も上手いですが、
小中学生の青春ものもキュンとくるものがあります。「くちぶえ番長」もそうでしたね。
ちょっと控えめな主人公に、熱い友人たちという構図も良いです。
照れながらも優しく友達想いのヤスが良いです。
最後の「マナブ」の使い方はたまらず涙が出てしまいました。
そういえば、「流星ワゴン」にも北別府さん出てましたね。
重松さんの代表作の一つになることでしょう。映像化希望。
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どんな内容なんだろうと思って読みましたが、単にカープの話ではなく、中学生の友情ストーリー。感動しました。
この本を読むと、よりカープを応援するのに強い感情を持てます。
あと、広島という土地が好きになります。
実際本を読みながら、当時の広島についてネットで色々調べました。
地図やら時代背景やら。
同じく本を読んでた会社の上司からも色々当時の話を聞きました。
そんなこんなで、読み終えて、心が一杯です。
カープファンの方。是非読んで頂きたいです。
きっと、今年の優勝の瞬間には涙をこらえる事が出来ないと思います。
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1975年、弱小だったカープが初優勝!
戦後30年が経っていたが、広島の人たちには戦争が原爆が、まだ重く残っていた。
そんな中、市民に大きな勇気と喜びを与えたのがカープだった。
昔のカープファンは無茶苦茶で、事件も起きたほど。
今はその頃の市民球場から、マツダスタジアムへ移ったが、市民に愛されるカープは今も健在だ!
それを象徴するのが、今年の25年ぶりのリーグ優勝。
重松さんの手によって、カープと少年の友情と戦争とが上手く融合された感動の一冊!これを読むなら、今がベスト!
2016.9.19
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悪くないのだけれど、全体的にパンチが弱い。もう少し畳み掛けてほしかった。広島という土地が持つ、剛毅さ、温かさは心地よかった。期待しすぎず読むとちょうどよいかも。
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ずっと気になっていた作品。カープファンではないが、野球が好きなのでとても気になっていた。今年読むことができてよかった。カープが優勝しそうなこともあるが、原爆を落とされたヒロシマのことを調べてみたいと思ったからである。いつかヒロシマへ訪れ、原爆ドームなどへ行ってみたい。
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広島東洋カープが1975年に初優勝した話だと思って読み進めていくと良い意味で期待を裏切られる。カープの試合や歴史はもちろん、30年前の原爆投下、それにより亡くなってしまった方や今尚身体と心に残る傷痕に苦しみながらもひたむきに今を生きる広島の方達の物語だったから。
家族や連れ、相手を想うからこそ上手く伝える事のできない人情の機微がすごく伝わってきた。
今年のカープも強い!このタイミングで出会えてよかった。
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9月4日のオリックス・バファローズ戦は延長12回に入り、午後5時20分を過ぎていた。突然の豪雨による中断も重なって、当初予定していた新千歳への最終便搭乗を断念することが決まった。新しい行程は翌日、旭川への直接移動だった。
伊丹を発ち、経由地となった羽田。乗り継ぎまでの時間をつぶすために搭乗ゲート付近の売店で何気なく文庫本が並んだ棚を眺めていたとき、一冊の分厚い本が目に入った。手に取った。600ページを超えていた。しかし、直感した。
「これはいま読まないと後悔する」
一気に読んだ。この時代に我々が野球人たりえる理由は何か。モチーフとなった広島球団、そして広島そのものの歴史、また登場人物たちの想いによって、突きつけられるものは多い。次に広島に行くときには、いままでとは違う感情を抱くに違いない。来月末。何としても、と思う。
現職を拝命して7回目の9月5日。野球の神様からもらったプレゼントは、4年連続の白星ではなく、素晴らしい一冊との出会いだった。
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マナブの父親は、ダメな人間だ。ダメなポイントがずれている。ダメな父親のせいで、マナブの世界が壊れるのが怖くてなかなか読み進めない。
やっと読み終わった。
マナブが、強く生きていってくれる事を願うばかりです。
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少年の成長譚×弱小球団の躍進
地方発祥のプロ球団で、(ヨワくても)現在まで地元に長く愛され、地域の人々に育てられ、となると、やっぱ現在ではカープしかないのだな。
昔だと、西鉄とか、南海とか、阪急とか、大洋とかかな?
あと、ロッテ(オリオンズ)とか。
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カープが優勝した年の広島の中学生の話。
今年はカープが強かった。
ちょうどいい年に文庫化されましたね。
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1975年、弱小球団広島東洋カープが悲願の初優勝に向かって奇跡を起こすとき、東京からの転校生・マナブにも熱い友情が芽生える。広島の街が最も熱くなった一年を描く長編小説。
世界で初めて原爆が落とされた街には、世界で最も地元民に愛される球団がある。たくさんあるエピソードの源にすべて愛がある。少年たちの心に刻まれる友情と優勝の歓喜は永遠だ。ヤスが北別府にかけた声援には涙が止まらない。
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カープ優勝当時の時代背景をもとにカープと広島について書かれた物語。
東京から引っ越してきた「よそもん」のマナブくんが広島県民の拠り所ともいえるカープを、そしてかつて原爆の落とされた広島という土地と人間性を理解していく。
そこには様々な物語があり、マナブ君の家庭事情、友達の事情、少し謎めいた少女の事情など多くの出来事が描かれている。
子供の事情もあれば大人の事情もある。
マナブ君にとっても周りの人にとってもきっと忘れられない、青春の1ぺージがそこにはあったのだろうと思える。
すごく個人的な感想になるが広島の人情味溢れるところはすごく好きである。
今年もカープは強く、ファンの一人としてはこのままの勢いで行って欲しいところ。
今は横浜在住の身としてはベイスターズも優勝したら広島みたいに盛り上がるのだろうかと少し思ったりもしている。
追記
再読しました。
今年もカープはセリーグを首位で突き進み、38年ぶりの連覇は目前です。
明日、敬老の日に2位阪神を倒して優勝を決めるというドラマティックな展開があるかもしれません。
私は何故か会社関係の講習会に出席予定ですけど。
完全に私事ですが、この土日は昨年亡くなった秋田の祖母の家に行って遺品の整理をしてました。
1960年の東京オリンピック時に建てられた家も取り壊しが決定したようで感慨に耽っていたところです。
時間の流れだけは止められなくて気づけば何かを残さなければならない大人になってしまっているわけですが、今を大事に大事にしようと思いました。
もうひとつ、これも完全に私事ですが、3月にカープのオープン戦を、意中だった広島出身の方と観に行く機会がありました。
想いを伝えると、「カープのこと嫌いにならんでな」と言われたのですが、カープも広島もたぶんずっと好きなままだと思います。
そのセリフの言い方が作中の真理子の「広島のこと忘れんといてな」に似てたのですが、広島の女性の優しさというか人情味というかを私も肌で感じることができました。