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紙の本

大岡昇平氏による一兵士として戦った現地を再訪して亡き戦友へ追慕と鎮魂の情を込めた一冊です!

2020/09/07 10:45

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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、『俘虜記』、『武蔵野夫人』、『野火』(読売文学賞)、『花影』(新潮社文学賞)、『将門記』、『中原中也』(野間文芸賞)、『歴史小説の問題』、『事件』(日本推理作家協会賞)、『雲の肖像』など、数々の名作を発表されてきた大岡昇平氏の作品です。同書は、著者が『レイテ戦記』執筆過程の昭和42年3月、一兵士として戦った現地を再訪して、自らの生と死との彷徨の跡を尋ねた貴重ない一冊です。賠償問題が解決してもなお、反日感情が根強く残る時期、亡き戦友への追慕と鎮魂の情をこめて、詩情ゆたかに戦場の島が描かれています。著作『俘虜記』の舞台となったミンドロ島、レイテ島への旅を綴った貴重な作品です。

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