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早世した棋士、村山聖に関わった者たちの思いが結実してこの本が生まれたのだろう。
この本は大崎善生にしか書けない作品だ。
将棋に興味がなかったからずうっと手に取ることもなくきたのだが、思い立って読んでみてよかったと思えた。
良書です。
作成日時 2007年03月26日 07:26
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羽生世代と呼ばれる棋士達の中で、29歳で夭折した天才棋士・村山聖の将棋にかけた人生を描いたノンフィクション。常に病に苦しみながら、真剣に将棋を指し続けた姿は非常に尊く、美しい。そして師匠の森との親子を超えた絆に泣かされました。相方の学級文庫にも入れるべきだ!とおすすめしてみたが、これ教室では泣くから読みづらいかも・・・
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とにかく感動しました。
死に直面しても、尚、勝負の舞台に立ち続けるその執念。
生き方を考えさせられます。
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29歳という若さで亡くなった将棋界の怪童、村山聖の一生。大きな病を抱えながらも将棋への情熱は凄まじい。まさに命を削りながら名人への階段を登っている様に感動します。煮え切らない日々を送っている人は必読。
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電車の中で何度も目頭が熱くなった一冊。
村山聖。29歳で若くして亡くなった棋士。
腎臓病と癌に侵されながらも、“名人”になることだけを
夢見て鉛のように重い体に鞭を打ち会場へ向かう少年。
苦悩を背負う人だけが、彼のような本気を出せるものなのだろうか。
将棋が全く分からない人も、ぐいぐい引き込まれてしまうと思います。
出会えてよかったノンフィクション。
「<何のために生きる。
今の俺は昨日の俺に勝てるか。
勝つも地獄負けるも地獄。99の悲しみも1つの喜びで忘れられる。
人間の本質はそうなのか?
人間は悲しみ苦しむために生まれてきたのだろうか。
人間は必ず死ぬ。必ず。
何もかも一夜の夢>」
自分はこのままでいいのかと真剣に考えてしまいます。
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難病と戦い、29歳でなくなった天才棋士の伝記。
3月のライオンを読んで、将棋に免疫がなくなったので積読から読んでみた。
その昔、羽生さんが7冠をかけて谷川さんに敗れたあたりは記憶にある。
まさにその時代、この村山聖は戦っていたんだね。
うん、泣いちゃったよ。
なんと、3月のライオンの二階堂はこの村上聖がモデルだそうな!
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「将棋の子」以来、自分内将棋ブームが起こってます。
というわけで「聖の青春」を手に取る必然。
こんな人がいたのか、こんな子の、親の、生き方があったのかという読後感。
この本を開き、村山聖という人に出会えてよかったと思いました。
将棋界の深みというより、こちらの本は、人としてどこまで本気になれるのか、
「命をかける」という言葉の本意を教えてくれた。
最後の一行に涙があふれました。
もっと将棋を知ってから、もう一度再読したい。
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人というものは ここまで一つのことに対して
真摯に苛烈にまさしく命を削りながら
自分の望みに向かって進んで行けるものなのか
それは間違いなく苦行でありながら同時に得難い喜び、
生きている実感そして、喜びを得た次の瞬間に感じる損失、失望感、
次なる一歩への執念とあせり
生きているからこその それぞれをあますことなく
病魔にあえぐ体で将棋を指していきた村山九段
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表紙は違うけどお友達のおすすめでブックファーストで買った。
将棋はわからないから、対極の駒を並べる描写はすっとばした。
命は有限ってことは誰もが知ってるけど、その通り生きる人は村山聖だけじゃないかと思うほど、熱い。
お風呂や服装に気を遣わなかったのはどうかと思うけど、そんな暇がないほど、名人に近づく努力を惜しまず、やりたいことを徹底してやっていた。
おそれができることがすごいと思った。並たいていの精神力でなかっただろう。
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俺は一生、この人を超えられるであろうか。
いや、はっきりと出来ない理由がそこにある。
では彼の生き様をどう捉えるべきであろうか。
生きる、を不器用に表現するひとりの棋士。
もっと好きになっていいでしょうか。
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村山聖棋士のもつ高潔なプロ精神が、鮮やかに描かれている。
まさに命をかけて、将棋を指す彼。
病床から、対局場まで這っていくシーンは、涙もの。
純粋で、将棋だけに賭ける生涯。
それを僕はとても美しいものだと思ったし、
真似できないものだと、思った。悔しいけれど。
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村山聖。
享年29歳。
将棋界で最高峰のA級の在籍したままその生涯を閉じた。
三歳で突然高熱に倒れ、その後もたびたび高熱に襲われた。
腎ネフローゼ。
極度の疲労と発熱が誘引となって起こる肝臓の障害。
最高の良薬は安静にすること。
何もせずに何も考えずにジーっと布団に横たわるのがもっとも効果のある治療法。
聖は、入院生活をたびたびする中、将棋と出会う。
聖は、将棋の世界にのめりこんでいく。
家族や人々の愛に支えられながら名人へと命懸けで将棋を指していく・・・。
第13回新潮学芸賞受賞作です。
ノンフィクションです。
名人へ・・・その思いを胸に村山聖は、命懸けで将棋を指す姿は、心に何かを残すでしょう。
人間は悲しみ、苦しむために生まれた。
それが人間の宿命であり、幸せだ。
僕は、死んでも、
もう一度人間で生まれたい。
二十二歳の頃に残されたものだそうです。
「聖の青春」ぜひ読んでください
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何度か読んだが、人に貸すために再読
流し読むつもりが、止まらなくなり読了
将棋界の頂「名人」
病に侵されながら名人という目標に邁進し、そこにもっとも近いA級に在籍したまま29
歳の若さでこの世を去った村山聖の生涯を描いたノンフィクション
ただ一つの目標を盲目に目指した村山聖の生きざまに心うたれる
周りの人々を巻き込みながらもその引力でいつの間にかひきつけてしまっている村山の
魅力は目標の明瞭さゆえだろう
そして、周りにあつまる人々のなんと魅力的なことか。。。
短いながらも神々しい村山の物語に感動。
もっとも好きなノンフィクションの1つ
村山聖は三月のライオンに登場する二階堂晴信のモデルとして有名です。
三月のライオンで興味を持った方は是非読んでください。
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村山さんの壮絶な人生に圧倒されてしまう。
将棋棋士への道を志した身ではあったが、一瞬たりとも村山さんのように、
ひたむきに将棋に取り組んだことがあったのか。
その答えはおそらく「NO」だが、これから生きていく人生の中で、
村山さんのように真摯に物事に向き合えたらいいなぁと考えさせられます。
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親に10年くらいまえに勧められてたけど今年急に思い出して読みました。何でこんなに夢中になれるんだろう。3月のライオンの、腎臓が悪い子はこの人がモデルらしい。