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紙の本
熟成されたウィスキーのような。
2010/12/08 23:50
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大体が40代から50代の、男と女の話。
おとなの女がおもうこと、おとなの男がおもうこと。
生きること。喋ること。恋をすること。
飾り気のない言葉で、淡々と綴られていくが
その奥にひろがるゆたかな海。
最初の「鼠の浄土」では
夫の連れ子と後妻の心の葛藤が描かれる。
こみいった事情も、リアリティを感じながら
軽やかに読ませてくれる。
そしてラストの小気味よさ。
冒頭がきれいにラストへ繋がっていくのには、
目をみはる。
表題作「薔薇の雨」は、
外国の映画のような趣きがある。
50歳の女と34歳の男。
ふたりともきちんとした仕事を持つシングル。
自立した者どうしの、恋。
女がみせる、少女っぽさとおとなっぽさ。
この話もまた、冒頭がラストへと繋がり、
その引き際の鮮やかさというか粋な感じには、
finという字が浮かんでくる。
モノクロやセピアカラーの映画を観た後のようだ。
この小説は、ほんとうにおとなっぽい。
出てくる人たちは、皆、素敵に歳を重ねている。
紙の本
恋そのもの
2024/03/16 14:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
「薔薇の雨」の年下男性との濃密な恋愛小説が実に良い。何度読んでもラストの主人公の本心に気持ちを揺さぶられます。
「お手紙ください」の、ちょっと意外な展開も好きです。
時代も価値観もだいぶ違ってきているけど、変わらないものがあるな、と共感できます。
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