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若いのに経営者としてしっかりとした考え方をしている。
横浜DeNAベイスターズ躍進の背景がよく理解できた。
ビジネスパーソンとしても参考になる箇所が多く、とても参考になった。
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横浜DeNAベイスターズの球団社長を2016年まで5年間務めた方による著作。
マーケティング不毛の地だった業界に本物のマーケターが入ることで起こった劇的な変化の数々が語られています。野球好きな人はもちろん、マーケティングの実務書としても素晴らしいのでオススメ。
優れたマーケターは論理的思考能力と経験にも裏打ちされたセンスに加えて、圧倒的なパッションがある人だと思ってますが、まさにその人物像に合致。
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ToCのマーケ担当者が何を考えているのかトレースできた気がする
ToCはリサーチ簡単でいいよなとか思ってたけど、自分と全く背景が異なるセグメント(10代女性とか)も相手にしないといけないとなると、まだBの方がイメージしやすそう
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面白いし軽く読めるが、ブログ程度の中身しかないから、勉強にはならないし、特別な裏話もない。
ただ、それはビジネス書として読むとであって、裏話的な意味では面白い。
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横浜DeNAベイスターズの戦略・取り組みの本。
私は他球団のファンだが、ベイスターズはたしかに"おもしろそうなこと"をやっている認識がある。
どういう論理・思考のもとで戦略が組まれていたのかを知ることが出来、面白かった。
もちろんマーケティング論としても優秀な一冊。
その他の業界においても参考になる内容ばかりだった。
読んでよかった一冊。
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―――顧客のハートを魅了する情緒的な何かを創造して、
興奮し驚愕し感動するエンターテイメントやストーリーを提供する。
これが究極のマーケティングです。
■コントロールできる領域は完全にコントロールする
天候、気温、ゲームの勝敗などプロ野球界には"コントロールできない領域"が存在する。
その中でも「勝つことが最大のファンサービス」という言葉があるほど、
ゲームの勝敗は来場者数や顧客満足度を大きく左右する。
しかし、どんなに強いチームでも1/2ないしは1/3の確率で負ける。
であるならばコントロール可能な領域に徹底的に力を注ぐべきである。
ベイスターズが特に力を入れたのは下記。
1)コミュニケーション
→横浜市・神奈川県に住む多くの人にあらゆる情報を届け、
コミュニケーションを重層的に積み重ねた
2)経営の革新性・透明性
→横浜スタジアムのTOBを含め、既存の概念に捉われないチャレンジ
さらに経営の経過を透明にし、地元に発信してきた
3)ブランディング
→「日本一の街・横浜」という街のブランドにシンクロさせるために、
広告を含むすべてのデザインにこだわり、おしゃれでカッコいいという
横浜に密着したブランディングを進めてきたこと
結果として2015年にはハマスタの年間稼働率は90%という高い水準に。
「チケットが入手困難らしい」という空気がつくられることで、
自然とファンクラブ会員が増加した
※2010年は5,000人だった会員が2015年には75,000人(15倍!)に。
■マーケティングの10のプロセス
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1)様々なツールを駆使して、最適なデータと情報を収集する
2)徹底した自社の組織分析・市場分析・顧客分析をする
3)戦術構築の基軸となる「戦略ターゲット」を定める
4)戦略ターゲットが「実は求めていた」商品をつくる
5)ストーリーを創造する(商品と顧客、自社と顧客が繋がるコミュニケーション)
6)実質的な数字につながる、或いはストーリーが伝わる広告・PRを創造する
7)このご時世必須のwebを徹底活用する
8)商品をとして会社まで魅力的に思えるようなブランディング戦略を実行する
9)PDCAを通して、さらに魅力的な商品とコミュニケーションを創造する
10)営業戦略にまで口を出す、責任も持つ
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【顧客の空気を知る】
■感性・直感・ひらめき・想像力の前提としてのデータ分析
人工知能(AI)の技術の進���によって、将来多くの仕事が取って代わられると言われている。
ロボットに人間を魅了し、感動させられる新しい何かをつくることは出来るだろうか。
ロボットが学習するのは人間が生み出した"何か"。
感性や直感、ひらめきでしか想像できないものが心からの感動を生む。
かといっていきなり直感やセンスに頼るのは無謀。
的を射たひらめきは圧倒的な量のデータとその分析、
さらには多くの経験が下地となってはじめて生まれてくる。
人間の持つアナログ的な力を最大限に活用するには、徹底したデジタルの分析が必要。
■見えない空気
筆者にとっては「女性」と「10代」
自分よりわかる人がいる領域、できる人がいる領域は任せた方が合理的。
※諦めるわけではないので、任せきりにはせず全体のクオリティコントロールはする
割り切った方が迅速かつ的確な判断が下せる。
経営者やマネジメント層は、自分にしかできないことに時間を注いだ方が効率的。
■マーケット拡大の思考
プロ野球は地上波放送も終了し、一般には触れる機会が減少している。
「野球好き」にターゲットを絞ると愛情の縮小は明らか。
ベイスターズの場合、ビジネスの拡大余地はその他の娯楽。
映画館、居酒屋、コンサート等の並びに野球観戦も選択肢に加えてもらえるような戦略を取った。
→「野球を観る」ためだけでなく、「野球をつまみに友人や恋人、家族と楽しい時間を過ごす」場所へ
この場合、市場を1から100まで取りに行くという思考でなくても良い。
選択肢の一つになれば良く、その上で様々なコミュニケーションを通じて、
数ある娯楽の選択肢の中で存在を強め、優先的に選んでもらえる状況をつくることが必要。
・顧客の想像を膨らませ、関与度を高める「共感可能な何か」
→これがストーリー
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【世の中の空気を知る】
■本当の競合分析
プロ野球界だけでなく、NBAやNFL、他のエンターテイメント業界の動向も知らなければいけない。
例えばディズニーランド。
非日常の空間をつくる、という観点においては右に出る者はいない。
→さまざまな照明や音を駆使しての空間創出はスタジアムの演出に参考になる
※コンサートや音楽イベントも近しいものがある
関係ないから情報を遮断する、のではなく
「人が楽しむ時間」を奪い合う競合と位置付けて核心に迫れれば、
斬新で大胆で魅力的な発想が生まれる一つのきっかけになる。
天才でもない限り、マーケティングの本を読むだけでマーケティングが出来るようにはならない。
自分の領域の外にあるもの、楽しいものや美しいもの、カッコいいものに
触れる努力をし続けてこそ新しい何かを創造できるようになっていく
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【組織の中に戦う空気をつくる】
■前向きな人材には"美味しい空気"を吸わせる
ビジネスには大きく2つの人材がいる
・リーダータイプ:人に指示を出して��かし、コントロールする
・オペレータータイプ:指示によって物事を運用する
決してここには優劣があるわけではなく、
この両者のバランスにって組織は構成されている。
リーダータイプ
→気持ちが緩んできたことを自覚すると、自分で自分に刺激を入れる
これは以前やったから変えてみよう、新しいことをやろう、と進化していく
この手のタイプは順調なときに敢えて難しい仕事を任せたり、
配置換えして経験のない大きな仕事を任せてみると良い
※コンスタントな刺激で育成→能動的なマインドが自然と育ち、リーダーとして力をつけていく
■戦略ターゲット
ベイスターズのメインターゲットは「アクティブ・サラリーマン」
この絞り方やネーミングはセンスが問われる。
単に「サラリーマンが戦略ターゲットだ」といっても間違いはないが、
どちらかと言えば無個性な印象を感じさせる。
⇒「行動的で、毎日を丁寧に生きるアクティブ・サラリーマン」と表現すると一変する
印象だけでなく、その後の打ち手も大きく変わってくる。
例えば来場プレゼント企画があったとすれば、下記のようになる。
サラリーマン⇒ネクタイピン
アクティブ・サラリーマン⇒おしゃれなカフス
実際の施策をすすめて「うーん、少し違うな」と思うこともある。
その場合はターゲット像を横滑りさせれば良い。
標的から多少外れたとしても多くの人の目に留まり、意図しない所で引っかかる層も。
戦略ターゲットの策定の最大のメリットは、方向性を全社的な指針にすることにある。
■部下は常に100点を目指さなくても良い
厳しく採点をした上で60点であれば良い。
すべての社員が60点以上をコンスタントに出せるようになれば、
リーダーはリーダーにしかできない仕事に時間とエネルギーを割けるようになる。
組織が一丸となって顧客に向き、成長して強くなるには重要なこと。
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【コミュニケーションのつくり方】
■ブランドはつくれない
どんなにマーケティングを駆使しても、ブランドは究極的に言えばつくれない。
ブランディングという作業はできるがブランドと認識するのはあくまで顧客の心。
実際にDeNAベイスターズが発足して5年目に、
ようやく「ベイスターズってブランドだよね」という声が聞けるようになってきた
組織の"なりたい姿"、"なるべき姿"を思い描き、努力を続けていくことで
はじめて顧客の心がブランドをつくっていく
■ストーリーはつくれる
一方でストーリーは作れる。
ストーリーとは「発信した情報や発売した商品に、共感や感動という価値を付け加えるもの」
史実から感動的なストーリーを抜き出して創り上げる大河ドラマに近いかもしれない。
事実の中にある、伝えたい何かを明確にコミュニケーションすること。
ある種のデフォルメと言っても間違いではない。
■広告のつくり方
大前提として、広告はあくまでも人を楽しませるべきものだ、ということ。
びっくりさせる=楽しませるではない。
不愉快に感じる人がでないことを前提に、
ウィットや奥深さ、斬新さで人の感覚と意識を捕えることができれば"楽しい広告"。
企業が伝えたいことを押し込む広告が許されるのはセールのチラシぐらいなもの。
行き過ぎた押しつけや情報量は返って不愉快にさせる。
基本は"そぎ落とす"ことが重要。
■CPAとLTV
CPA(Cost Per Acquisition)
「顧客獲得一人当たりにかかった費用」
LTV(Life Time Value)
「顧客が考慮すべき一定期間において使う金額の総合」
ex)
球団ロゴの入ったキャップ(帽子)を100万掛けて配布
⇒100人の来場者を獲得=CPAは1万円
その後も継続して来場してもらう(LTVを高める)ために、
ファンクラブへの入会の案内を促す、など
※年間平均回数や同伴者の増加などでLTVは高まっていく
■物理的距離と精神的距離
1)ハマスタの「DREAM GATE(ドリーム・ゲート)」
関内の駅からすぐ近くにあるハマスタは市民の認知度が100%近いが、
構造物である以上コンクリートの壁が阻み、精神的距離は非常に遠かった。
精神的な距離を近くするために、バックスクリーン下をぶち抜いてゲートを作成。
試合前やオフの日にグラウンド内を見渡せるような構造にした。
2)広告
通常、物理的距離が遠くなるほど精神的距離も遠くなる。
ベイスターズは物理的距離に応じて広告の内容を変えている。
・関内やみなとみらい、日本大通りの駅はハマスタから近いため、臨場感のある選手のポスター。
・遠のいた市内の駅には「プロ野球がある街」を感じられるような選手が多く見れるポスター。
⇒臨場感ではなく"ベイスターズの存在感"で空気を醸成していく。
さらにはビール・コーヒーなど「ボールパークの楽しい雰囲気」も伝わるように
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とても読みやすい。ベイスターズは明らかに変わったという空気があります。
やる気がちょっとでました。
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”横濱DeNAベイスターズ 代表取締役社長 池田純さんの樗蒲。マーケティングとは「空気をつくる」こと。
<キーフレーズ>
<きっかけ>
書店で立ち読みして、心わしづかみにされた。”
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DeNAベイスターズ初代球団社長の池田氏が自らのマーケティング論を振り返った本。球団による球場体験づくりや地域を巻き込んだマーケティングがまだ一般的ではなかった頃からスポーツビジネスの未来を解像度高く描けていたことが尊敬に値する。常に越境をして「楽しい」「カッコいい」の感覚を磨き続ける姿勢が、自分が求める姿勢に酷似していてとても共感したし、うまくロールモデルにしていきたいと感じた。
解像度を高めるには、ビジネスそのものを広く深く見渡して構造化することが大事と言われるが、池田氏は知識の深堀りと顧客目線の収集、そして課題や世界観の言語化という王道をいって愚直に形にしたからこそ、人気球団としてのベイスターズを作り上げられたと感じる。クラフトビール開発や市と全面的に連携したブランディングなどを見ても特にそう思う。
「過去の例、過去の数字にとらわれるとビジネスはスケールしません。大切なのは今流れている空気です」という記載に特に共感。今の会社がいまいちイケてないのもスピード感が遅いのも、この感覚がないからだと強く感じる。
メモ
・エンターテイメントやストーリーは人間が創造する
→これはなにもAIと人間の線引きに留まらず、読書量や勉強では測れないセンスや感覚がものをいうとも捉えることができる
・自分の領域の外にあるもの、楽しいものや美しいものやかっこいいものに触れる努力をし続けてこそ、新しい何かを創造できるようになっていく
・ネットの言葉ほど、世の中に流れる空気やその温度を把握するのに適したツールはない
・わからないものは一流の人に教わるのが一番。だが、彼らに時間を割いてもらうのに相応しい魅力を自分にも蓄え、気軽に頼り合える関係を作る。困ったときに頼れる一流の友人・相談相手がいることは何よりも強い武器になる
・優秀な人材には早いうちに勝ち癖をつけさせる。スキルとマインドの高い人材と連携させ、自分もフォローしてやる。成果を挙げる喜びを知れば信頼関係も生まれる
・ぶれない。やっていてきつくなって方向転換したくなっても撤回しない。簡単に撤回するようでは信頼を失う
・関心の対象となる世界を多く見つけ、感じ取れる幅が広くなることは大きな武器になる。丁寧にものを見る目が養われ、おのずと日常生活を丁寧に送るようになる。
・いつ挑戦と勝負をしなければならなくなるか、何がどこで参考になるかはわからない。だからこそ普段から、あらゆる世界のかっこいい・かわいいに触れて理解しておくことが、勝負を決するカギとなる。
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1つ1つのことにこだわり抜いて結果を出す。経営者としてだけでなく、集団をまとめ、何かをやり遂げたい人にとって必ず勉強になる1冊です。
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マーケティング入門書のような内容が記載されていますが、ベイスターズのコアなファンブックとしても読めますね。
何らかのマーケティング本を読んだことある人には当たり前のことしか書かれていませんが、その当たり前をしっかりやったからこそ成功したんだということが感じられます。
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野球経営の本のようにみえて、実はわかりやすいマーケティング入門書。スタジアムにはビールを飲みに来てもらい、ついでに試合も楽しければという「野球はつまみ」理論は、どこに期待値をセットするかをパラダイムシフトした典型例。ブランディングの軸の見つけ方も、ひとつひとつが理にかなった構築。小難しいマーケ本よりはこちらをおすすめ。
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現代の再建屋 池田純氏の横浜ベイスターズ経営再建の物語
氏曰く、山本七平の「空気の研究」を参考に、目に見えない、自分ではコントロールできない空気を、どう味方につけるか。
空気は良くも悪くも人を支配している、その空気を味方にすべく、改革をおこなってきたのは本書「空気の作り方」です。
空気のつくり方 それは、企業を、商品を、自身の成し遂げた仕事を、世の中に「成功」と認識してもらうための秘訣といっています。
マーケティングによりデータを集める。だが、データはあくまでの確認作業といっています。確かめるものなのです。
人間が数字にとらわれるようでは、人間が数字に操られるようではいけません。ほんとうに魅力的なものは人間のハートが生み出すのです。
わかりやすく平易な文、事例をうまくつかっての表現方法など、コミュニケーションにこだわった氏ならではの表現になっています。
気になったことは以下です。
・ベイスターズがなかなか勝てない中、何が、多くのお客様がハマスタに来てくれるきっかけになったのか
①コミュニケーション 横浜市、神奈川県のファンにあらゆる情報をお届けし、コミュニケーションを重層的に積み重ねてきたこと
②経営の革新性、透明性 横浜スタジアムの友好的TOBを含めて既存の概念にとらわれずいろいろな新しいことに挑戦してきたこと
③ブランディング 「日本一の街・横浜」という街のブランドにシンクロさせるために、広告をふくむすべてのデザインにこだわりおしゃれでかっこいいと感じてもらえるように横浜密着のブランディングを進めてきたこと
・ハマスタをどうにか買収して、球団と球場の一体経営を実現しなくてはならない、と目標を決めていました
・私が一体経営の必然性を当初から強く認識していた理由は、①ファンサービスのため、②黒字経営のため、③チーム強化のための3つです。
・商品そのものだけでなく、その商品にまつわるさまざまな要素やストーリーがつたわらなければ、自社の商品を積極的に選び取る動機が希薄で、顧客はより価格の安い似たような商品を選ぶでしょう。
・クラスター分析:顧客を、年齢、性別、職業、居住エリア、家族構成、収入、行動、考え方など、何がしかの共通する属性で分類するマーケティング分析の基本です。クラスターとは、群れや集団を意味します
・当初のクラスター分析では、「アクティブ・サラリーマン」という戦略ターゲットを導き出し、そのターゲットを想定したさまざまな施策を行い、成果を上げることにたどりついています。
・マーケット拡大志向:一般的に重要なのは、常に、できるだけ広くマーケットをとらえておくことができるかどうかです。
・ストーリーとは、商品と顧客をつなげるものです
・SNSの活用、自社のオフィシャルな媒体であるFacebookは媒体にコストをかけることもなく、こちらが発信したいことを自由に発信できる貴重なコミュニケーションの手段です。
・短文や写真で表現しなければならないタイプのSNSは、おもしろくなければ、拡散も限定的で、SNSのオープンな特性を生かし切れないからです。
・一見、自分のいる業界とはかかわりのない世界でも、役立てられるヒントはいたるところに眠っています。近視眼的な視野でモノゴトを考えるのではなく、常に広いアンテナを張り、そして、自らさまざまな場所に出向いて肌で感じることが大切です。
・人の心がいかに移ろいやすいものか
・本は出合うべきときに出会ったりするものです。いつも必ず、何かが発見できます。
・一流の人とのお付き合い:特定のジャンルに精通し、実績も残している一流の人の知識やものの考え方や見通す力は確かなものであり、しっかり耳を傾ける価値があります。
・組織の中にいい空気が満ち溢れ、全社一丸となった戦う組織ができてはじめて、外に向けてホンモノの空気を作りだしていくことができます。
・組織づくりを担うのは当然、トップであり、リーダーです。
・もっといい仕事にするために何をすべきだったか。掛け値なしに評価できるのはどんなところか、すべて具体的に伝えたうえで、次に進んでもらえます。好かれるマネジメントは会社をダメにします
・経営について端的でわかりやすく、私自身の言葉ですべて説明しました。
・モノゴトは戦略的に進めるべきが経営の常であり、それはマーケティングにおいてもおなじです。戦略的に取り組むべきターゲットを絞り込むことがまずはすごく重要です。
・ブランドはつくれない:ブランドと認識するのは、あくまでも顧客の心です。ブランドは、なれるか、なれないかであり、こちらの意図によってつくることができると考えるのはあまりにも傲慢です。
・もっとも大切なことは、「変えるべきもの」「変えてはいけないもの」を整理することです
・伝えたいことはいっぱいあると思いますが、削ぎ落しまくることが大切です。削って削って削りまくって、残ったものだけが伝えるべきものです
・いまの世の中、すべて伝える時代です。すべてを正しく理解してもらえるように伝えることは本当に大変です。伝えても伝えてもすべては伝わりません。
・世の中でかっこいいと言われているもの、かわいいと言われているものを片っ端から見まくって、どういった世界では何がかっこよくて、それはどういうった部分がかっこいいと感じさせている要素なのか、そうしたことを感じ取る経験と訓練を積み重ねることで養われていくように思います。
・ロゴデザイン1つにも、こだわり抜いたつもりです。
・細部にこだわる:ここぞというときには、細かいところにまで気を配り、細やかな指示を出し、こだわり抜くことがとても大切だと思います。
・逆境がセンスを磨く:逆境をたくさん経験することです。これがうまくいかなければ、自分で自分をくびにする、絶対に5年で黒字化させる、と自ら退路を断ったりして、ぎりぎりの情況に自分を追い込むと人は強くなってきき、センスも磨かれていきます。
・「勝てる」と思ったら、あとはやるだけです。そして勝つだけです。
・負ければまた、出直せばいいだけです。やるだけやって駄目だったら、ほかに誰ができるのか、という自負もありました。
・経験や瞬時に判断するセンス、それらを総動員すると、やるべきこと���いくらでも出てきます。そうなれば、目の前にあるものすべてに集中して、使えるものは何でもつかってやろう、吸収できるものは何でも吸収してやろうとい姿勢におのずとなっていきます。
目次
はじめに
第1章 最下位なのに満員なのはなぜ?
第2章 顧客の空気を知る
第3章 世の中の空気を知る
第4章 組織の中に戦う空気をつくる
第5章 コミュニケーションの作り方
第6章 センスの磨き方
おわりに
ISBN:9784344029842
出版社:幻冬舎
判型:4-6変
ページ数:288ページ
定価:1400円(本体)
発売日:2016年10月20日第4刷