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盛り上がりに欠ける内容だった。ドキドキする展開もなかった。解説では「本書は水のごとく~」とかなんとか言ってたけど、作者が何を伝えたいのかいまいちわからなかった。幽霊が見えて、一緒に生活するなんて話は他にもたくさんあるだろうから、もう一工夫ないとなんのおもしろみもない。野ブタ以来の作品で楽しみにしていただけに、この作品は僕が設定したハードルの下を楽々と通り抜けてしまった。
ただ、彼氏がいるんだけど自分も好意を抱いている女性に対して、どのような距離感を保てばいいのか悩む姿勢は共感できる。このお話では、その女性がもう死んでしまって幽霊な訳なんだけれども、見えるのも話せるのも自分一人しかいないわけで、なんか彼女もそうゆう人がいてくれて喜んでるらしいし、これはいけるんじゃないか!?と僕は読みながら思ってたんだけど、まあそんなに上手くいかないですよ。主人公の海生が彼女に惚れてるのは読みとれるけど、彼女の気持ちが微妙。本人に言わせれば、「いや、あたし彼氏いるし。てか死んでるしwww」ってことなんだろうけど、でも読んでる方としては、ましてや、さっき書いたような彼氏持ちの女性を好きになってしまった経験のある方としては、なんか二人の距離感が焦れったい。そして、海生の高校時代の友達である凛ちゃんがかわいそう。。
奥手の海生を応援してくれる方に読んでほしいです。ただ、肉食系の方が読むと、「このヘタレがっ!」と思う可能性大です。
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特にすごい展開もなく遅々として進まず。
もう残り数ページという所で
「ああ、これはこういうお話でいいんだ」と思いなおす。
日常の中で若者は悶々と沸々とを繰り返し、
子供は大人の事情を察しながらも飛び回り、どんよりとした世界を換気する。
浮世だね・・・ま、幽霊が見えちゃうのは日常にはないかもしれないが(笑)
映像にするとおもしろいかも。やはり野ブタをプロデュースの人だけある。
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死んだはずの女子大生と、駆け出しの坊主の心の交流を描いた本作。
終始、話は静かで、そして切ない。
幽霊と生きている人の交流という、話のネタとしては良くあるものだが、この物語はそれらとはどこか一線を引くものがある。
話のちょっと悲しいけど、どこか優しいラストは秀逸。
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野ブタをプロデュースの作者だそうですが、この小説もすっきりドラマ仕立てで、すごく読みやすかったです。新米住職が女子大生の霊に恋よりもほのかな、でも確かな恋愛感情を芽生えさせつつ、いずれ来るであろう別れにも怯えつつ、みたいな、ほんの少し切ない青春ストーリー。(たぶんw)でも、亡き父の話とか、連絡がとれなくなった二日間とか、ちょっと消化不良な部分が、のどに刺さった小骨のような感じで気になります。
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結果、なんだったんだろう?って内容だけど、嫌いではない。一人一人に重要な意味なんてないけど、みんな生きてんだなぁ。そんな感想
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幽霊の娘が、主人公のもとを離れ、1人でどこでどう過ごしていたのか全く示されない。
また、最後まで彼女がなぜ消えたのか、何を思って主人公と最後の晩過ごしていたのかも、記述はない。
そのため、この本を読み終わった後、彼女の近辺について、あれこれと思索を巡らせることになるが、そこが、映画やドラマには出来ない、小説特有の良さだと感じた。
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野ブタをプロデュースの著者。ドラマ化とかされて話題になって、その後ふっつり聞かないなあと思っていたけど、うーん。
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『野ブタ。をプロデュース』の作者が描く恋愛小説。
海生と、海生にしか見ることができない幽霊の碕沢さんとの交流。
二人だけの時間はゆったりしていていい。
しかし、碕沢さんの内面があまり見えてこない。
海生も、彼女との出会いによる内面の変化が見られない。
碕沢さんは一度死んでいるから、彼女との別れは二度目の死ともいえる。
死というのは突然訪れるものだから、ラストにも納得はできる。
でもできれば、もう一度だけ海生と会って別れを告げることはできなかったかなあと思わずにはいられない。
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23歳の新米僧侶が同い年の幽霊の女の子と同居することに。
物語の展開はハラハラした感じはなくなくほのぼの系。「こうなっちゃうのかな」と予測しても心配はいらず、淡々と進んでいくけど。
もうちょっと答えを知りたいわたし…
読み手それぞれが色んな想像ができるように
深い背景まで書かれてないのが逆に奥深いのかもしれない。