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待ちに待った、やっと出た、楊令伝の文庫版!
梁山泊の敗戦から二年、再起を目指し、集う同志たち。
しかし、ただひとつ、足りないものがあった……。
長編の第一巻らしく、静かに物語の幕が開いた感じ。
相変わらず各陣営、登場人物一人ひとりを描く力が凄まじく、
北方先生の筆の力をありありと感じる。
一番好きな一丈青扈三娘の見せ場があって大満足。
そして扈三娘に執着する花飛麟が、人間性含めてとても気になる存在。
積ん読にしてある二巻も楽しみ!
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北方水滸伝の続編。後水滸伝のようなもの。でも、北方氏の水滸伝はご存知の水滸伝と違い、現代チックに作られ、生き残る人たちも異なる。
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北方水滸伝の続編がついに文庫化。待ってましたーっ。胸が熱くなる漢たちの戦いの行方はいかに!一度読み出すと他のことを放り出してでも読みたくなるのが北方先生の作品です。
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水滸伝3年くらい前に読み終わって、楊令伝ずっと読みたかった。
それが文庫で出てて、買って読みました。
最高でしたー。北方謙三さんの文章力でしょうか、あの世界にどっぷり浸かれました。
人の名前が多いから、誰だったか忘れている部分も多かったですが、何とか思い出してきました。
水滸伝もそうでしたが、一人ひとりに輝くものがあるのが良いですね。
あと、全員に志があるとかではないのも、人間味があって好きです。
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一気に読み切った。後水滸伝、長編の始まりとしてテンション上がってきた!北方水滸伝読んでない人がいきなりコレ読むのは冒険なんで、読んでない人はそちらを読んでからだな。以降の巻もまとめ買いしてしまうかな、コレは。
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2011年09月 02/055
文庫版が出たので、読み直してみました。ハードカバーは実家にあるものの途中までしか読めていません。
2回目なのでじっくり読み込み。旧知の人物がでてくる感覚が、再会気分でうれしい。世界観にたっぷり浸りながら読むべし。
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ついに始まった。待ちに待った北方「水滸伝」の続編である。図書館で借りることを自ら禁じて文庫版が出るのをずっと待っていました。約三年間。これから約15ヶ月、胸躍る漢(おとこ)の世界に浸れます。
「水滸伝」全19巻の概要、を著者自身が書いています。楊令の視点から見事にまとめていて、この二ページの一文自体が独立した作品になっています。そのまま、書き写したい。内容もそうですが、「文体」も私のお気に入りなので。
何もかもが、真暗だった。
覚えているのは、顔の青い痣からだ。青面獣・楊志。賊徒に破壊された村から救い出されたその日から、その顔の持ち主が、楊令の父となった。
楊志は、「替天行道」の旗を掲げて腐敗混濁した宋の支配を覆さんとする反乱組織、梁山泊の一員だった。ある日、梁山泊の仇敵・青蓮寺の謀略によって、楊志は闇の軍に囲まれる。息子を守るため、楊家伝統の吹毛剣をふるって百人を斬り、楊志は壮絶な戦死を遂げた。そのときに浴びた火の粉によって、楊令の顔にも楊志に似た痣がついた。眼に焼き付けた父の死の光景は、顔の火傷と同じように、けっして消えることはないだろう。話す言葉を失い、ただ「強くなりたい」という思いだけが、楊令の中で大きくなった。
楊志の死後も、楊令の居場所は梁山泊にあった。楊令の体には、父の遣った剣が強く刻み込まれている。やがて、豹子頭・林沖に剣技を鍛えられるようになった。林沖との立ち合いに、言葉はなかった。ただ打ち据えられる苛烈な稽古だったが、ひとりの男として対等に向き合ってくれているのだと感じた。
梁山泊は楊志の後継者として、青洲軍将軍であった秦明を同志に引き入れる。楊令は秦明のもとで養育されるが、秦明を父と思い定めることはなぜかできなかった。ある日、熱を出した楊令のために、一人の男が薬草を取って崖から落ちて死んだ。その蔓草を秦明から手渡されたとき、溢れ出す涙を止めることは出来なかった。男の命が、そこにあった。以来、小さな布袋に入った蔓草は、楊令の懐にしまわれている。
やがて魯達に連れられて、かつて史進や武松も暮らしたことのある子午山へと送られた。子午山に隠棲する王進から、楊令は本当の強さを学ぶ。王進とその母と、同じく子午山に預けられた長平と穏やかな暮らしを続けていたが、成長した楊令の元へ、病を得た魯達が訪れた。魯達は、梁山泊の同志たちとその志のすべてを楊令に語ったあと、憤死する。魯達が楊令に伝えたことの本当の意味は、まだ分からなかった。
宋との戦は最終局面を迎え、ついに禁軍最強の童貫元帥が出陣した。激戦の末、梁山泊の要衝は、ひとつひとつ陥されていく。楊令は梁山泊に合流するため子午山を降りるが、カクキンとともに北に行き、女真族の阿骨打について遼と闘った。梁山泊では秦明、林沖らが戦死する。戻った楊令は林沖亡き後の黒騎兵を率い、父譲りの吹毛剣で兜を飛ばし頬を斬るも、ついに童貫を討つことはできなかった。
かくして、梁山泊は陥落した。官軍に包囲され炎上した梁山泊で、楊令は頭領の宋江から「替天行道」の旗を託される。楊令にとって、生きることは別れの連続だった。瀕死の宋江に吹毛剣��止めを刺し、自らの胸に問いかける。人が生きることはなんなのか。すべてが闇のようなこの世に、光はあるのか。
敵中を斬りぬけ、楊令は、ひとり梁山湖へと跳んだ。曙光を求めて。
第一巻は梁山泊陥落より三年後。まだまだ助走である。楊令は遠く女真族が起こしたばかりの金国で幻王と名乗り、梁山泊とは一切連絡を絶っていた。やがてこれから北宋の滅亡が描かれるのだろう。そのとき、梁山泊の生き残りたちはどうなるのか。楊令はどうなるのか。新しく登場してきた英傑たちの落とし子たちはどうなるのか。「魯達が楊令に伝えたことの本当の意味は、まだ分からなかった。」と、書いているがそれはおそらくこの「楊令伝」を予言しているのだろう。
男たちは寡黙だ。語る言葉ぽつぽつと。魅力的なのはやはり新しい人物たちだ。武松と燕青に鍛えられ体術の達人になりつつある候真、自信家でそれだからこそ危うい花飛燐、まだ12歳秦明の落とし子秦容の才能が開花していくさまを見るのはどきどきする。
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北方水滸伝の続編。
あの楊令が題名になってしまうくらいの続編なのに、
第1巻では、最後にちろっと出てくるだけ。
でも、その”ため”の過程がいい感じ。
童貫との戦いを生き残った同志たちのその後を描きつつ、
少しずつ楊令に近づいていく。
そして同志たちの子息が育ち、
彼らの葛藤や未熟なところも魅力的。
方臘の存在も気になるところだが、
今回も王進再生工場では泣かされるんだろうなぁ、と期待。
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北方版『水滸伝』第2部スタート。前シリーズを読了して時間が立ってしまい、忘れている部分も多いのですが、多彩な登場人物たちの行動を見ていると、個々のエピソードが戻ってきます。童貫との戦いで敗北してしまった梁山泊。その3年後、雌伏することから脱して再び戦いが再開される。だが、肝心の楊令の姿が居ない。彼は何を思い続けていたのだろうか?
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あの大敗から3年後。梁山泊はまだしぶとく生き残っていた。さて、これからどんな戦いが待ち受けているのか。
楊令が、頭領となる決意をしたのかな。また、魅力的な人物がたくさん出てくるのだろうか?
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6巻まで読んで文庫の発行が追いつかなくなったので一旦ペンディングしてましたが、全巻出揃ったのでもう一回最初から読み直し。
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大好きな北方謙三さんの『水滸伝』の続編。
読み始めたら全部買うよな~と思っていたので、
ちょっと避けていたのですが、買ってしまいました。
早く2巻が読みたいです。
役人の腐敗政治、腐っていく国を建てなおしたい、
倒したいという気持ち、志を持った人間たちの闘い。
同じ志を持った人たちが集まり、
それぞれの役割を果たし、助け合い、
どんな敵にも果敢に挑む姿が格好いい。
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梁山泊死せども、替天行道の志は死さず。
志は次の世代へと引き継がれる。
散っていった英雄たちの息子らは新たな戦いを引き起こすのか?
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中国の物語
面白くて最高だった
中国の宋の時代の物語で
梁山泊陥落後のお話
難しい漢字が多くて
読むのに苦労した
BY G
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第二幕の序章。呉用さん生き残ってくれて嬉しい!すごくみんなに嫌われているとこがまた、早く呉用視点が読みたいと思わせられる。燕青のとこで候真が、王進のとこでも張平が育っているのもワクワクする。幻王を早くみんなに会わせたいわー!と読者が思いながら足早に2巻へ。