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古代オリエント史に起源を訊ねる、トリビア的な社会史。
「都市」「職業」「時(暦)」「交通網」「金属」「法」「為政者の身代わり」「女性」「まじない」「馬」・・・
といった、その後の現代も含むその後の文明にとって必須となった様々な文明の利器の起源を、古代オリエントに辿っていく本。
一章一テーマで完結していて、トリビア的に読み進められる。
著者は古代オリエント史について著作の多い専門家だが、本書の面白いところは、上記のような文物が古代オリエントでどのように登場し人々に扱われていたかを解説するだけでなく、それがその後、古代ギリシアやローマ、中国や日本では、いつ頃どのように受容されていったかについても折々に触れている点である。
オリエント史が専門とは思うものの、実に博識でその視野の広さに驚かされる。
この人の文章は淡々としていて、眠くもなる時もあるものの、時々「おっ」と思わせる面白い発見がある。
ただ、元々「シュメル――古代都市国家の成立と展開」と題打った講義を元にして書かれた本だということであるので、本書の帯に謳われている「われわれはどこから来て、どこへ行くのか」という深遠な問いについては本文内では殆ど触れられていないのが残念。
売るために無理に設定したテーマという観が否めない。
よって、個々のエピソードには興味深いものがあるものの、一貫して何かテーマ性をもって論が展開されているわけではない、トリビア的な書物というのが印象だった。
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文明というのは、文字が生まれた時からのことをいう。
約5000年前のシュメール文明がそれにあたり、主に紀元前の文明の歴史を学べる。
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各章の繋がりは薄く独立していて、読みやすい古代メソポタミア雑学本のよう。後、とにかく著者の競馬愛は伝わった。
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今から約4000年も昔のメソポタミア文明の話が中心です。
その当時から人間の営みは本質は大きく変わっていないんだ、という感想を持ちました。
4000年も昔に文字を使っていたメソポタミアの人たち、同じ頃、日本は縄文時代なのかな?文明の進歩の差がかなりあると思います。この差は何が原因なのかなと疑問が浮かびました。
ビルを建てると、定礎箱を設置する習慣は、古代メソポタミアでもやっていたとか、馬よりも熊のほうが人間と接する数が多かったとか、いろんな知識を得られました。