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意地っ張りなヒロインを応援したくなる
2014/09/10 22:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:レイローズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
彩佳は江国の女王に使える女官だ。母が江国の憎き敵国の出身だったため敵国の象徴の赤い髪をしていたため、いつも敵国人として辛く当たられていた。
そんな時出会った柳官吏は彩佳の事をさげずんでいるのか褒めているのか分からないおおらかな男性だった。
出会った時から少しずつ柳官吏に魅かれていく彩佳だったが素直になれず----。
「月華の楼閣」の続編です。ヒロインは公主玉華から女官の彩佳に変わっていますが、「月華~」を読んでいないと『これ何の事?』と、なるので順番に読むことをお勧めします。
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前作「月華の楼閣」から2年後、ヒロインとヒーローが変わってますが、前作の2人も出てきます。
彩佳は異民族の血をひく赤毛の女の子で、赤毛を理由に仲間から距離を置かれていますが、偶然椿の木の下で出逢った秀敬に熱烈アピールされて、最初はけんもほろろな感じでしたが、そのうち好きになるって感じです。
彩佳が最初ツンツンしててかわいげがないし、髪の色であんなにみんなに嫌な顔をされるなら、髪を染めればいいのにって思いました。確かに本人は自己の理由があるのだと思いますけど、戦争で近しい人を亡くした人間からすると、彩佳の髪を見る度に嫌な思いをすると思います。彩佳には問題はないけど、やっぱり嫌っていうのって、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いって感じ?
まあ、最後は秀敬の思いが通じて押しかけ女房になってましたけど、ツンデレな2人になりそうです。
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彩佳の、悪く言えばいじけた小娘っぷりには大分苛々しましたが、まあ仕方ないかなとは思うし、読後感は爽やかでよかったと思う。
ただ、前作も含めて、やはり自分的には可もなく不可もなくといった感じ。抜きん出て好きな作品ではない。
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『月華の楼閣』でW受賞した期待の新人さんの二巻目です。
単品でも楽しめる作品。
物語の舞台は、前作の二年後。革命後の統治下、玉華を女王とし、王配(女王の夫)清鳳と共に、国を治めており、主人公は赤ん坊王子の子守りの女官・彩佳が主人公。
異民族の血を引く、赤毛の娘が、農民上がりの素直過ぎる秀才、秀敬と出会うことで、自分のアイデンティティーを見つけるという物語。
前作とはかなり雰囲気が変わっています。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3670.html
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公子付き女官として働く主人公だが、髪が赤いため
周囲からうとまれていた。
周囲から遠巻きにされていたり孤立していたりすれば
空気は硬くなってしまうもの。
とはいえ…という悪循環ですが、ここまで馬鹿正直に
それも気が付かずに突っ走る男もすごいですw
見た目ではなく、中身。
分かってはいても、敵とみなしていた姿が
どうしても、というのは分かります。
それでも歩み寄ろうとする人と、歩み寄る事すら
出来ない人はまた別です。