ホセ・ムヒカの言葉と生き様に、これまでにない感動を覚えた。
2016/09/02 21:26
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めだかの兄弟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校3年生の娘に、<もっとも貧しい大統領知っている? >と質問されて、知らない、と答えると<すごく尊敬できる大統領だよ>と、いろいろ教えてくれたのだが、知らなかったことを小馬鹿にされたことが悔しく、本書購入の運びとなった。
ホセ・ムヒカの名を世界的に広めたのが、「2012年6月20日から22日までの3日間、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで国連の「接続可能な開発会議(Rio+20)」」が開催された初日のことだ。各国の首脳によるスピーチが行われ、最後に演台に立ち、後に“もっとも衝撃的なスピーチ”として語り継がれるのだが、そのときのスピーチの映像を見ていた、打村明(「日本と世界を結ぶことを目的とした団体『日系ユースネットワーク』を運営」)は、スピーチを誰も翻訳していないことにショックを受け、自身でスピーチを3日かけて翻訳しブログにアップしたところ、訪問者が殺到し4日間で50万人以上にも上ったという。
「もっとも貧しい大統領」による、“もっとも衝撃的なスピーチ”に、「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」という言葉に心を打たれた。「もっとも貧しい大統領」と呼ばれるわけは、彼のライフスタイルが、一国のリーダーとは思えないほど質素だからだ。大統領の給料29万ウルグアイペソ(日本円でおよそ131万円)のうち90%を慈善事業と所属する政党に寄付し、残りを貯金に充て、大統領邸には住まず、小さな農場の小さな平屋で暮らし、この小さな大統領邸には警官がふたりいるだけで、執事も家政婦もいないのだ。そのことについてムヒカは《「私は貧乏ではない。質素なだけです。」》と言っている。《「私は、持っているもので贅沢に暮らすことができます。」》とも。
人生を悲観的に捉えて前に進めない人(私自身含む)に拡散させたい名言がある。《「人生ではいろいろなことで何千回と転びます。愛で転び、仕事で転び、いま考えているその冒険でも転び、実現させようとしている夢でも転びます。でも、千と一回立ち上がり、一からやり直す力が、あなたにはあります」(2014年12月 南米諸国連合会議のスピーチより)》。
ホセ・ムヒカは、元ゲリラ戦士であった。13年という過酷な獄中生活を送りながら、《「私は、何もない中で生き残りました。それで、人生において、限度を知り、どんな小さなことにもありがたみを持つようになったのです」(2014年11月16日付『The Guardian』)》というメッセージに心が震えた。どんな環境に置かれようと、感謝する気持ちを忘れないことの大切さを再認識できたからだ。ぶれない人生哲学をもった大統領任務期間は、常に「国民の隣」にいることを望み、強者には厳しく、弱者に優しい政権運営を貫いた。日本も、国民に寄り添った政治運営、国民の信頼を裏切るようなことをしない、ホセ・ムヒカのような政治家がいれば、一人でも多くの弱者が救われるはず・・・。
清貧、足るを知る
2016/05/16 00:35
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さか - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店で店頭に平積みされていて気になり読みました。
清貧、足るを知る、ものに振り回されず生きる、、、よく分かりました。
自然と私自身の買い物依存も減少しました。
親の立ち位置に考えさせられました
2016/06/04 18:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おらのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一流の学歴、一流の企業への就職、だから「勉強!」の立ち位置から離れて、「足るを知る」ということにベースをおいた視点で子どもを育んでいきたい。
世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉 ホセ・ムヒカ
2016/08/28 22:54
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投稿者:マジョラム - この投稿者のレビュー一覧を見る
深く考え感じることばが並んでいます。
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投稿者:はる - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近報道番組などで特集が組まれるなど、よく取り上げられている大統領。
もっと知りたい!と思い、本を読みました。
豊かさって何だろう、と改めて考えさせられる一冊でした。高級車に乗ること?お金があること?それとも。
ありふれた当たり前の日常をもっといとおしく感じられると思います。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:7013 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだまだ知らないことも多いことに気が付かされた。様々なことについてこれまで以上に知識がふえることだろう。シンプルに書かれている点もよかった。
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こんなに、素晴らしい政治家がいたのですね!
日本も是非見習ってほしい!
こんな人がいたら、もっと政治に希望が持てるのに!
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市井の人達に寄り添う言葉は、国の垣根を軽く飛び越えて胸に刺さりますね。
生活で重要なことは、足るを知るっつうことなのかも。
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「貧乏な(=貧しい)人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。」
「私達は発展するために、働くために、お金を稼ぐために生まれて来たのではありません。
幸せになるために生まれて来たのです。」
「環境危機の本質的問題は、消費主義社会を押し進める政治的問題であり、私達の生活スタイルなのです。」
「勝者も敗者もない。我々は支配者を選んだのではない。このことははっきり言おう!」
(大統領選に勝利した際の会見より)
「ひとつ言えることは、弾圧だけでは問題を解決できない、ということです。」
ムヒカの言葉からは、「足るを知る」という言葉を思い出す。
先日TVを観た。ミャンマーのバガン王朝の話だったか。
自由な経済活動が行われる一方で、人々は人助けで功徳を積んで、良い来世を迎えられると信じている。
富を持った人は、誰かに布施をしたり、出家者や寺への寄進で功徳を積む。
そして寺院建立にあたっては貧困層が雇われてお金が循環し、
激しい格差が生まれにくい社会を形成していた。という内容だった。
1,000年以上前の歴史に ひとつのヒントがあるのではないだろうか。
ムヒカは、社会とのコミュニケーション能力が政治家として評価され、
説得力のある演説で国民から支持を受けた。
ときに激しい言葉を用いながらも、ストレートな問いかけで聴衆を惹きつけることに長けるムヒカ。
一方で失言、雑言に事欠かず、その都度 国内外から批判を受けて来た。
頭がよい優秀な人は、ムヒカのような人を全力で守り支えなければならない。
得意分野を活かした役割分担だ。
そもそも どんな批判を受けても、ムヒカの政権運営は揺らがなかったのだが。。。
「私は自身の信念を持って政治運営します。たとえ正しいことであろうと、間違いであろうと。
批判したければ、するがいい。それが自由ということだから。
私の人生は常に批判を受け続けて来ました。」
ホセ・ムヒカ
1935年ウルグアイに生まれ、ゲリラ活動で捕まって37歳~50歳まで獄中で暮らし、
政権変わり釈放後、60歳で初当選、2010年に75歳でウルグアイ大統領、2015年任期満了で退任。
主な成果は、15,000世帯の貧困家庭への住宅提供、大麻合法化による犯罪防止、妊娠初期の中絶合法化、
同性婚の合法化(コストなしで幸福を増やした)。
就任中官邸には住まず、質素な自宅で暮らし、給料の9割を寄付して月10万円で生活。
移動は基本自家用車のVWを自ら運転し、世界で最も貧しい大統領と呼ばれた。
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口が悪いが富の再分配をしっかり行おうとしたり、日本人だと現地に行かないとなかなか理解できない中南米ならではの麻薬組織などの重い問題の解決のために、問題ありとしながらも大麻合法化するなど、バランスが絶妙な人。口が悪い私もよく誤解を受けるから、表現には気をつけないとねえというところも含めて勉強になりました。
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人に勧められて読んだ。あっという間に読めてしまう。本当に必要なものだけで行きる方が、物に振り回される生き方より良い事はわかる。中々実践できないが、ミニマリストという人達がいるが、それも同じ考えなのだろう。全部を実践できないが、部分的に実践したい。必要な物を長く使う事で、お金で買えない愛着もわく事はある。
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ホセ・ムヒカ、偉大すぎる。名言が深すぎる。国民と近い。現代版キリストのようなお方かと思えば、結構下卑た事も言っちゃう。カリスマなんだけど、すごく身近。不思議なお方や。自分はこれでいいのかと自問自答を余儀なくされる本。今の自分は弱いなあと痛感させられる。正しいことを実践することに逡巡する。それが大人なのかな?人間背負えば背負うほど、捨てられなくなるものなのですね。たくさんのゴミ屋敷が街を闊歩する時代なのかもしれない。そして私もゴミ屋敷。
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2012年のリオ会議で感動的なスピーチを中心に「世界一貧しい大統領」として日本でもブームになっていたので手に取ってみました。
ただ漠然としか知らなかったので、これまでの詳しい経歴、活躍されたこと、名言などが読みやすく書かれていたので分かりやすかったです。
たくさんの物を持つことにこだわれば、
それらのケアに人生の多大な時間を割かなければならなくなる。
自分の時間は自分が好きなことに費やす。それが自由。
このような人生哲学が根底になっています。
何とも身に詰まされる思いがします。
生きてきた時代、経験してきたことに大きな違いがありますが、
政治の指導者というよりも一人の人間としての心得があり、
それがあるからこそ国民の目線で物事を考えられて
多くの支持者を得ることが出来たのかと思います。
多くの政治家を目指している方、
現在政治家である方にも是非読んで欲しいと思いました。
日本の政治に携わる方には特にこの言葉で仕事をしてもらいたいです。
政治だけでなくお金があまりに好きな人たちは、
政治の世界から出て行ってもらう必要があります。
物が豊かな時代、情報が溢れすぎている時代に何気なく生活しています。
世界を見渡せばこれとは全く離れた別社会で生きている人達が多くいます。
どちらが人類にとって幸せなのかと問われると、
この本を読むと必然的に答えが導かれるかもしれないです。
彼のようにはすぐには生活、行動の変化をすることは出来にくいです。
けれどそこで一呼吸をしてふと彼のスピーチなどでの言葉を思い出すだけで
何か未来への糧になるかと思いました。
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貧しいのではなく、清貧。
お金や物ではなく、生きている時間、命の価値を大切にしたいと思う。
とりあえず、自分にとって本当に大切なものはなにか。この連休に考えよう。
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■貧乏な人とは,少ししかものを持っていない人ではなく,無限の欲があり,いくらあっても満足しない人のこと。
■この地球上で,唯一,価値のある中毒は「愛」だけです
■彼らが生きたいように生きられること。それがベストです。