紙の本
宮沢賢治詩集
2002/01/19 18:00
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投稿者:トウスケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀河鉄道の夜で有名な宮沢賢治の詩集。
「幼さ」を「純粋」にまで昇華した もろく美しく、独特の浮遊感のある言葉は、写植に艶を与え 読者に音読されることを望んでいるよう。
そして事実、詩を音読したとき沸き起こる情景は 言葉というものに、新しい感情を抱かせてくれるでしょう。
おすすめは、「音」の美しさを教えてくれる「永訣の朝」。
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血が『がぶがぶ湧いて』『今にも死にそう』なのに、見えるのは『やっぱりきれいな青空とすき透った風ばかり』
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持っているのはこれ。これには一番好きな詩が載っていないのでどこの出版社が良いのか探し中。この中では「松の針」が好き。
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永訣の朝、雪の白さに打たれた心はそれでも帰ってきて「雨ニモ負ケズ」を詠ったんです。だから私は「雨ニモ負ケズ」はただあれだけを教科書に載せるのでは意味がないと言うんですがー
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彼の人生を感じさせる詩が多数収録されています。一見どういう意味かわからない言葉の羅列も、その端端に彼の生き様が描かれています。
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死を覚悟した夜、汗みどろの枕元にこれを置いた。
死んでしまった友人も、賢治が好きだった。
どれでもいいけれど、取りあえず手に入りやすかったので角川版。
言語の広がるイメージの壮大さと、心に残る特徴的な擬音、
なにより痛切な心象が、読む私たちの心も癒してくれている。
……かも知れない?
わからん。
読むクスリ代わりに気休め。こればかりだと食傷するけれども、
毒にならん程度に、どですか?
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090921(a 091104)
091221(a 100101)
101001(a 101013)
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童話でお馴染みの宮沢賢治さんですが、「雨ニモ負ケズ」に代表される詩も、かなり良いです。そして、この詩集には、かなりブラックな作品も収録されてます。
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前書きより
透明な人類の巨大な足跡を
発見するかもしれません
すべてこれらの命題は
心象や時間それらの性質として
第四次延長のなかで主張されます
大正13年1月20日 宮澤賢治
春と修羅(mental sketch modified)
などが収録されています。
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花巻の自然をこよなく愛し、篤い信仰心を持ちながら農業に従事する一方、文学や音楽に情熱を傾けた賢治。生前公刊された「春と修羅」やノート、手帳に書きつけられた膨大な量の詩から、最も魅力ある作品を厳選し収録した。今なお読み継がれ、多くの人々を魅了し続ける詩人・宮沢賢治の心のデッサン。
自分が宮沢賢治にハマる直接のきっかけとなった詩がこの本に収録されていて、それだけを目当てに買ったようなものだった。『告別』という詩がそれだが、やはり他のものと比較しても、詩の捉え方や感じ方が特別違うように思える。
もちろん、その他の詩も、大自然や人間のありのままの姿を謳ったものが多く、感動的な情景が目前に拓けるかのようなリアルさがあった。
宮沢賢治という人は、きっと感受性がとても豊かで、洗練された心の持ち主だったのだろうと思う。
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「サキノハカという黒い花といっしょに」という無題の詩。心に突き刺さります。大声で繰り返し音読していると、家族に煩がられます。
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日本の純文学にも興味があり、最近、読み返すことの事の多い1冊です。
彼の詩の中で、今、1番好きなのが、彼の妹に対する思いを込めた作品です。
「お茶碗にすくった雪」
...情景を想像すると、思わず涙してしまう、そんな切ない表現が素晴らしいです。
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アラムハラドを読んで、これは宮沢賢治をもう一回読み直さなければ、彼を誤解したままに終わってしまう、そうと思って。
やはり、彼は「わかって」しまった人なのだと思う。そして、すべての人を善くするために、理性が彼を突き動かした。どんなつらくても。しかし、彼の身体はそれほど丈夫ではなかった。そこが彼の弱みであったのかもしれない。善く生きるためには、まずは生きねばならない。死んでは善く生きられない。
たとえ理解されなくても、粘り強く、何度も。彼は農民と語り続け、死ぬその時まで書き続けた。それが、彼の善く生きた証となって、今も生きている。
はじめの作品は彼の生の声が、物語のように加工されることなく語りつけられている。しかし、年が下るにつれ、それは徐々に洗練され、文語詩に至ってはとても格調高いすばらしいものに仕上がっていると感じる。
自己犠牲や日蓮宗、妹との関係など彼を語る上では欠かせないように、あるいは彼の行動の原因のように語られるが、決してそれらが原因ではない。彼の行動は、彼の善く生きる結果であることを強く感じた。
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難しくて何言ってるかわかんない時も多々な宮沢賢治さん。だけど岩手の光景が目に浮かんで懐かしい。すごく繊細な感性をもった秀才だったことがわかる。この切ない描写が岩手の自然にすっと馴染む気がして郷愁をさそう。
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基本的に詩集は理解しづらいですが、「永訣の朝」は高校の時に授業で使われた作品で、今回はその懐かしさで購入した感じです。
読んでみて思ったのは、家族のことや農業のこと、そして地元のことを取り上げた作品が多いことです。結構難解な言葉も溢れていますが、その中でそっと宮沢賢治の日常を垣間見れたことは良かったです。