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そう、「何者」のスピンオフだったんですね。「何者」の内容はほとんど覚えてないので、どうも本の帯がしっくり来なくて。でも、一話目のストーリーは何気に良かったです。本題が、というより筋立てがきにいりました。
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読了して…
アタシ、ヤッパリ後向きだなぁ。って。気がつく。
めっちゃ、わかるぅ。
逆算
むしゃくしゃ〜
こんな自分を、再確認しつつ。
これから、の。
アタシはどーしたいのかしら⁉︎
と、思わせてくれた。
よー!
感謝、かな…
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『何者』の執拗な自意識はインパクトがあったが、この短編集のようにさらっとした内容の場合、そこにちらちらとあらわれる自意識の強い描写がややうるさく感じる。へんに軽くしないで、持ち味のうっとうしい自意識で走りきったほうがよいのではないか。村田紗耶香が彼女のいかれた持ち味で突っ走っているように。
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『何者』のアナザーストーリー。短編集・全6編。
●水曜日の南階段はきれい ●それでは二人組を作ってください ●逆算 ●きみだけの絶対 ●むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった ●何様
何者を読んでからだいぶ経ってしまったので、主要メンバー以外のことはもう忘れかけており…。最初の2話以降は特に覚えてなくても差し支えなさそうでした。
朝井さんの描く若者たちはみんな自我が強くて人間の負の感情が多く、読んでいてずーんとします。なにかしらの圧力を感じます。
それでも最後はからっとした爽やかさがあるのだけど、今作はもやっとした部分も結構ありました。
「むしゃくしゃ~」は、まあ主人公の言いたいことはわかるけど・・・親に可愛がられたいってばっかりで親の誕生日すら忘れてて妹に嫉妬して自分しか見えてない、結局自分一番かわいいって人なんだなと。
自分から知ろうともしなかったくせに、そんなの言ってくれなかった、知らない聞いてないとひねくれる。
それで表題のようなこと言われてもあまり同情できません。
終わり方もなんだかすっきりしませんでした。こういう毒はあんまり好きではありません。
「それでは二人組~」は心の中で嗚咽あげてしまいました。こういう毒は好きです(ぇ
理香に幸あれ・・・。
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自意識にとらわれて悩む6人の男女の姿を描いた短編集。
『何者』のサイドストーリーとのことだが、個別の登場人物についての記憶がないため、独立した作品として読んだ。
立場はそれぞれだが、他人の目、評価を異様に気にするという点ではみな共通する。自意識の塊のようなタイプが足掻く様を、じくじくと追い詰めていく息苦しい展開は、相変わらず健在。ただ、短編のためオチがあってさらりと次にいくので、読み手の気分としてはラクだ。
こういう青臭い悩みは、年齢を重ねるとともに消えていくものだが、作者のような感覚の人にはずっとついて回るのかも。
表題作の本気の一秒がスタートになるというポジティブな捉え方は、何をするにも励みになっていいな。
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何者、のスピンオフバージョンらしい。
何者は前に読んだけど、登場人物はうろ覚え...
それでも十分楽しめました!
自分の生き方について見直すきっかけになる。
「それでは二人組を作ってください」
自分よりバカだと思う人としか一緒にいられない
「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」
まじめないい人として生きてきたのに、人に迷惑をかけてきた人の方が豊かな人生を送っている
この2編に完璧に打ちのめされた。まるで自分。笑
でも最後の「何様」に少し救われる。
外ヅラだけよく振る舞って、誠実な要素がひとつもないことに疑問を感じる。でも、その中の本気の一秒が誠実なら、そこから少しずつ広げていけばいいじゃないか。
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他人の悪意、おふざけ、身勝手なふるまいにとらわれている人たちの話。
こういう他人にとらわれることなく、心が自由になれたら、どんなに生きやすいだろう。
それにしても、サワ先輩って、どんだけ周り見えてるの。
全知全能の神か!
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「何者」のスピンアウト短編集。続きではなく、登場人物や関連する人の個別の話。時代もいろいろ。
「何者」とストーリーの関連はないが、特に1番目と2番目は両方読むと、その人物が少し深く理解できる。
最初の、光太郎の高校生時代の話が一番良かった。
読書メモ:
1 水曜日の南階段はきれい
光太郎の高校3年時代。夕子さんとの話。最後が強烈な印象を残す。夕子さんはなぜ掃除をしていたのか、夢は何か。その答と伝え方が切ない。
「何者」で、光太郎が出版社を目指したのは、不明の翻訳者に会うためだった…
2 それでは二人組を作ってください
理香がルームシェア相手を誘うまでの話。この性格にはイライラしてくる。
3 逆算
松本は「何者」には登場しない。
沢渡はサワ先輩。
4 きみだけの絶対
劇団をやっている烏丸ギンジの姉家族、特に甥の話。甥が彼女とギンジ主催の演劇を観に行くことに。
演劇をやる意味は何か。
5 むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった
優等生の姉である正美の話。たまたま田名部瑞月の父と知り合う。
最後がなんだか、、、
6 何様
面接官をやることになった新人の話。
自分は何様なのか。
誠実だったか。100%誠実にはなれないが、本気の1秒でいい。
この編は「何者」の登場人物とは直接の関係はなく、就活のときの面接官か。
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『何者』を読んでからこの本を読んだ方が良かったかな。読んでないものは仕方なく。続きものでなかったので救いかしら。私にとっては、普通の短編集となっていまいました。
作中あるよう、「大きい物語として」ではなく「生きづらさ」に「寄り添う」、「自分一人じゃない」と思えるような内容で書いていているのかなあと。若者の心の中をうまく書いてはいますが、嫌な面でもうまく書いてますね。ドロドロしすぎていないのがいいとこです。ただ、<むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった>は30代女性が主人公で、これは浅い。朝井さんが描くのは少々無理があったのでは。
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うち二作は他のアンソロジーで読んでたから、「逆算」は流し読み。「それでは二人組を作ってください」はあの二人の話って気付いてなかったけど。理香みたいな人いるよなー、その必死すぎて若干サイコパスな?感じが恐い。
「何様」は当事者になりきれなかった経験が自分にもあって胸が痛い話だった。
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「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」
正美の気持ちに共感出来て、大好きな話になった。
女性作家が書いたんじゃないかと、読みながら思った。
他の作品も良かった。
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「何者」を読んでから、かなり日にちが経ってしまっていて、覚えていたらきっと、お、と思うような部分でも、うっすらとした記憶の中で、あまりピンとこなかった。時間をあけずに続けて読んでいれば、また感想が違ったかも。
「水曜日の南階段は綺麗」はあの、戻りたくてももう戻ることのできない学生時代の、キラキラした輝きや、気恥ずかしさ、もどかしさ、そして後悔が詰まっていて、特に好きだと思ったお話。
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続編かと思っていて、「何者」から「何様」とはまた剣呑な…と感じていたら、サイドストーリーでした。
高校時代の光太郎。
2人組になれない理香。
田名部瑞月一家に起こったこと。
拓人が落ちた会社に入社できた松居のこと。
表題作である「何様」は、人を選別しなければならない、人事部の側から見た視点。
初めて面接官をやることになった彼が思い悩む様を見て、そっち側のことを考えたことはなかったな、なんて気づく。
単体でももちろん面白いけれど、「何者」を読んでいると、彼らの背景がより深くわかってもっと楽しめると思う。
忘れてることも多かったので、ちょっと残念。
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自分が何者?何様なのか、1話毎に主人公が考えている様子。
でも、何も頭に残ってない。読み流してしまったのか。内容が合わなかったのか。
どんな本?って聞かれても答えられない本になってしまった。読みなおす気にもならない。
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勘違いしてた。見たかったけど見れなかった映画「何者」。これが原作だと思ったのに、ちゃんと「何者」という本はあって、これはそのサイドストーリー的なものだそうだ。どうりで就活生の話じゃないと思った。短編集。時間がなくて、最後の1編は途中で返すことになったけど、面白かった。何者を読んだ後にまた読もう。朝井リョウ、何となく好きじゃないけど、やっぱ面白いよなー。