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結論かつ要望から、真っ先に言うが、ぜひ、続編を出していただきたい
こんな続きが気になる、半端な終わり方をされちゃ困りますよ、マツダ先生
こんだけ細かい設定が練られていて、先生自身に「続きを描きたい」ってキモチがあれば十分
その熱に応えるのが、出版社の役目だと思うがどうだろうか、一迅社さん
ファンタジーを基軸にした、ドタバタ系の日常コメディだが、その面白さを強めていたのは、やはり、裏側に隠れていた、勇者と魔王の禁忌に近い恋愛だったな
ちょっとした悪戯心で、勇者自身も気付いていない、本当の気持ちを知ってしまった魔王が、これから、どんな変化をしていくのか、そこも気になってしまう
いっそ、腹を括って勇者を襲うのか、それとも、何も気づかなかったフリをし続けるのか・・・・・・彼女の場合、前者かなぁ
また、並みの漫画であれば、隣人のくらみは魔王のライバルになれるだけの、肉体的なスペックを兼ね備えているにも関わらず、残念さの方が際立ってしまっており、圏外感が漂っているトコがミソだな
どの話も面白く、ラブコメとして読み返せる質の高さ。それらの中から、個人的にオススメを選ぶなら、下ネタ感の強いEPISODE 15「勇者と魔王とチビ魔王」だ。一瞬こそ、マツダ先生に対し、ロリコンと飲精フェチの疑惑を抱いてしまったのは秘密だ。男だからこそ、踏み躙られたくない尊厳がある。ただ、まぁ、勇者当人が魔王へのキモチを自覚したら、その辺りの抵抗は薄まるんだろうな。逆に、アレは濃さを増すんだろうけど(笑)
この台詞の引用に選んだのは、思わず、力強く同意したくなるものだったので。月並み、と言えば、月並みだ、内容としては。だが、普段、ぐうたらしているけど、根っからの魔王が言うからこそ、反論の余地のない説得力が宿っている。試合にしろ、死合にしろ、勝った者は全力を持って負かした相手の何もかも背負わねばならぬ。その覚悟もないようなら、戦いの輪廻から自分の意志で降りるべきだろう