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全体を通して、なぜか暴力的な印象を受ける短編集だった。読んでいて、その過激さにどことない不安を感じてしまうような。
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短編集。
緑色の獣は可哀想すぎる。
「沈黙」は素晴らしい!あまり村上春樹の小説は読んでいる方ではないが、これは「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の次に好きだ。
氷男は「われわれ」と違い孤独な存在であり、南極とは人がいない孤独に満ちた心の凍土を表しているのかな。
「7番目の男」と「めくらやなぎと、眠る女」は他の作品と比べると面白くはなかった。
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『氷男』『沈黙』『トニー滝谷』好きです。静かに怖くて寂しい作品多かったな。特に『沈黙』は考えてしまった…いじめなんて消えてしまえ。
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泣き喚くようなおおげさな寂しさではなくて
ひっそりとそこにあるような
ずっと前からそこにあったような 孤独
どの編にもそれがある
読み終わってしばらくは、
その孤独感から抜けられなくなります
「沈黙」がすごく痛かった
決して三人称では語れないから
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凄く好き。氷男と7番目の男は今まで読んできた短編の中で一番面白かったかも。レキシントンの幽霊は「僕のためにそんなに深く眠ってはくれない」が最高でした。これは読んで損無いと思います。
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「ひとつだけ言えることがある」とケイシーは顔を上げ、いつもの穏やかなスタイリッシュな微笑みを口元に浮かべて言った。「僕が今ここで死んでも、世界中の誰も、僕のためにそんなに深く眠ってくれない」(レキシントンの幽霊)
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■短編村上春樹。実は「神の子どもたちはみな踊る」と同時購入。小説に飢えていたのかもしれない。
■それはそれとして、この本、今まで読んだ村上春樹の短編集の中では一番好きかも。はずれが無く、秀作が続く。
■一番気に入ったのは七番目の男。でも一番印象に残ったのは緑色の獣。
■「命ある存在を苦しめ、のたうちまわらせる方法で、私が思いつかないことは何ひとつとしてなかった。ねえ獣、お前は女というもののことを良く知らないんだ。そういう種類のことなら私にはいくらだっていくらだって思いつけるのだ。」
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短編集なのでとても読みやすかったです。
わたしは「めくらやなぎと、眠る女」が好きです。めくらやなぎの話しが童話みたいで面白かった、あと「緑の獣」の不思議な感じもすごく面白かったです。
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短篇が7つ。静謐で、静寂な、世界。村上春樹の描くもの、その中で僕が強く魅せられる、共感されるのは、急にやってくる暴力。いわれもなく訪れる暴力。について。このキーワードって、とても現代社会において、大きなものだと思う。ここからしか、新しい何かは開かれないんじゃないか、と思う。少なくとも小説では。何も起きない日常を描くか、それともこっちを描くかの二極化。短篇を読んでいると、村上春樹がカフカの影響を受けているのがなんとなく窺い知れる。そんな気がする。(07/4/8)
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一風かわった春樹作やと思う。
やっぱこの人は短編よりも長編の方が味が出てて好き。まあ、それでも十分おもろいけど。
個人的には「沈黙」が好き。僕は人生の深みを理解できてるのだろうか?
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文春から出てる文庫本は、だいたい似たような感じで。
ほどなく暗く、ちょっと怖い。
すーっと心に入って、すーっと消えてくような感じ。
それほど心には響かないかなあ。。。
沈黙が、村上春樹の感覚をよくあらわしているような気がして
すんと好き。
「僕が今ここで死んでも、世界中の誰も、僕のためにそんなに深く眠ってはくれない」
「恐怖はたしかにそこにあります。……それは様々なかたちをとって現れ、ときとして私たちの存在を圧倒します。しかしなによりも怖いのは、その恐怖に背中を向け、目を閉じてしまうことです。そうすることによって、私たちは自分の中にあるいちばん重要なものを、何かに譲り渡してしまうことになります。私の場合には それは波でした。」
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これ一気に読んでしまった。
描写がすごくおもしろい。
すごく簡単な比喩が使ってあるんだけど、それが不思議にすごくイメージがわく。
哲学みたいなところもあって、すごくおもしろかった!
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「めくらやなぎと、眠る女」
誰かに手を握られて、ふっと現実に戻されるような感覚、あれ?これはどこかで読んだじゃないかというような頭の隅に引っかかる感じ。。。
部屋の本棚を漁ってみたら
新潮文庫の短編集
『蛍・納屋を焼く・その他の短編』に
「めくらやなぎと眠る女」が収められていて実際に何年か前に読んでいたのでした。
めくらやなぎと〜は、またノルウェイの森の
習作的な作品で一部に引用されているらしい
のだけれどノルウェイを読んだのは高校のときだったからな、よく覚えていない。
そういえばキヅキと二人で直子を見舞いに行ったシーンもあったようななかったような。
レキシントンの幽霊に収められている方は
リライトされていてストーリーは同じなのだけれど雰囲気が結構違います。
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レキシントンの幽霊、他。7作品を納めた短編周。
村上春樹さんの文章は、あたしにとっては肌触り?がいいです。
レキシントン…は特に、カタカナと趣味の話が多い気がしたけど、薀蓄をそうと思わずに読めるだけの面白さはありました。
この人の書く主人公は、一様にマイペースでどこか芯の太いところがあるので、そういうのが好きなのかもしれません。
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七つの短編集。
映画にもなった「トニー滝谷」、また「めくらやなぎと、眠る女」の改訂版が入っている。