タロットの御主人様。(8) みんなのレビュー
- 著者:七飯 宏隆, イラスト:YUKIRIN
- 税込価格:671円(6pt)
- 出版社:KADOKAWA
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紙の本
揺れ動きつつも傾いていく恋心と秋人の覚悟
2009/12/13 23:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は何でもアリなテーマパークへの特別修学旅行でのドタバタ珍事の末に秋人が漏らした本音が割といい感じなのに加えて、八久住さんが投下した告白爆弾の顛末にも一応の決着が見られて面白いことになっており、四阿本家に忍び込んだ真冬も秋人の秘密に近づきつつあって盛り沢山である。
前半は、まぁ、いつも通りではあるが、秋人と八久住さんのことが気になる他のメンバーが真意を問いただそうと追っかけ回す鬼ごっこが繰り広げられている。籐子様 → アメジスティア → 結夏 → 三崎と、捕まっては邪魔が入ってを繰り返す中で、それぞれが秋人と自分との関係について考え始める展開が良かった。恋に恋する乙女から特別な異性として本当に気になり始めた娘、兄のような包容力を見出だしながら本来の目的のために振り切ろうとする娘、曖昧な気持ちではいけないと気付いた娘、これまで感じたことのなかった感情を観測し続けたい娘など、秋人を取り巻く恋模様が八久住さんを起点として次の段階に進んでいる。また、秋人の“現時点での”答えも御主人様としての立場を把握して覚悟もしていることを示していて悪くなかった。不可抗力なのに勝手に誤解されて蔑まれるパターンばかりな“表向きの”関係がちと食傷気味になってきているので、この辺でそろそろ少しは見直して新たな関係を築くきっかけになって欲しい秋人の本音だと思う。
実は何気に今回もタロットを封印しているが、今回の舞台とタロットの特性を活かした「御主人様そのものが危機に陥る」展開だったのが面白かった。カード達の活力の源となるものを上手く挿み込んでいたと思う。また、これには実に面白味のある“もう1つの力”の存在、本来ならあり得ないハズの存在が突如として出てきており、秋人のこれまでの言動の正しさとして報われる展開も良かった。
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