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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
可愛い羊の皮を被っていますが
設定や環境が思っていた以上にヘビーな物語。
その過酷な生育環境とか学校でのあり方とか
自分のあり方とかを可愛い羊の皮をかぶせて
愛らしいトーンで描いているのが秀逸
ぐっときたのは、「なのに」と「だから」と「くせに」をきちんとわかって
自分たちの置かれた状況を語るところ。
切ない痛さにやられました。
こういう言葉の使い方と使いどころがこの作者さんのぐっとくるところなのではないかと。
コンシェルジュである一色もほどよい大人でありました。
気がつけば羊にぞっこんみたいな・・・。
(うっかりはまった感が)
コンシェルジュの皮を脱いだところの一色もなかなか良しです。
思っていた以上におらおら系みたいなところとか。
まあ、登島父に知られたら・・・どうなるのかなぁって思いつつ。
彼の仕事への向き合い方もともかく嫁子の存在がすごい。
(嫁子のノートのラストページには切なさがあふれてました)
羊の実父は本当にろくでなしでした。
山に埋めてもOKな気分でした。
和楽くんは・・・切なく痛かっただろうにと同情しました。
(車でかけつけてみれば・・・あの後の帰路を思うと涙を禁じ得ません)
色々とヘビーな設定や状況を可愛い羊の皮を被らせて
すんなりと読ませて貰った作品でした。
☆4.5
電子書籍
ギャップ~~!
2018/12/30 16:15
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投稿者:かなぶん - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンシェルジュとしての攻めとプライベート時の攻めのギャップに
とても萌えを感じます!!
受けも素直でかわいくって、単純に萌えを楽しめる作品でした。
電子書籍
年の差で生まれる、それぞれの魅力
2017/05/26 05:36
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投稿者:ミント - この投稿者のレビュー一覧を見る
スーパーマンのように仕事ができるコンシェルジュ・一色に、高校生の羊は、憧れと素を知りたい好奇心が混じり、構ってちゃんに。出会ってすぐに、二人にはピンと通じ合う感覚や、年の差で生まれる、それぞれの魅力に惹かれ合う様子が、良い感じに描かれてる。
電子書籍
イラストに惹かれました
2016/11/21 23:49
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投稿者:チキンペット - この投稿者のレビュー一覧を見る
山田せんせいのイラストに惹かれました。
が、読んでみるとすごい作品に流れる空気感というか、テンションが似ていてびっくり。
類は友を呼ぶってことかしら…と不思議に思ったり。
とにかく攻めがかっこよくて受けが可愛い。
電子書籍
鍵はそういう意味だったのね
2016/11/17 09:13
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投稿者:ヒトコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
クレジットカードのコンシェルジュ一色と、高校生羊の年の差カップル。羊は担当ユーザーである会社経営者の義理の息子として一色と出会う。今はセレブ高校に通っているが、母が義父と再婚するまでは母子家庭で苦労した羊。仕事では完璧なコンシェルジュとして振舞っているが、素顔は全く違う一色。そんな意外性が魅力でもある二人はどう惹かれあっていくのかが楽しみ。それにしても、会費なしの庶民クレカしか持ってないので、世の中にクレカのコンシェルサービスなどがあるとは知らなかった!
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雑誌掲載時のエピソードに、次につながる和楽くんと一色の対面シーンを加えての完全版? と、その後のペンションアルバイトのエピソードを含めたお話。
しかしまぁ和楽くん、切ないなー。初めからそうだったのか、単行本化に合わせて伏線を張るための追加展開だったのか……苦い展開ではありますが、健やかで男の子らしくて好感の持てる関係性が築かれていて、どこかほっと安心できました。
タブーでもなんでもなくするっと男の子同士の好意が描かれる一穂ワールドはBLというファンタジーかもしれないけれど、爽やかで心地よい。
一色さんのオンオフの切り替えは計ほど強烈ではないけれど大人の男だなぁと。羊の前であやふやな態度を見せるところもかわいい。
嫁子さんとの関係性は一穂ワールド定番とも言える友情結婚。伝えるつもりのなかったメッセージの弱々しい本音にすごく胸がくすぐられました。
ペーパーも夢枕に立つ嫁子さんのエピソード、これはずるい。
職業との関わり方に加えて、価値観や人間同士の関わり方、家族の愛情、年の差ゆえのすれ違いや焦りなど、丁寧に紡がれていくやりとりの圧倒的な面白さの上にラブがしっかり根を張っていて楽しませてくれました。
雪原の上でしっかと抱き合う羊くんと一色さんのカットが前後展開含めてとても好きです。
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▼あらすじ
金持ち学校に通う高校生の羊は、父親のカード会社のコンシェルジュ一色と知り合う。
どんな難題でも叶えてみせる彼に夢中になる羊だが……?
***
一穂ミチ先生の作品を読むのは『シュガーギルド』、『ステノグラフィカ』に続いてこれで3冊目です。シュガーギルドとステノグラフィカがかなり面白かったことと、絵師さんがあの“まおうさまシリーズ”で有名な山田2丁目先生という事もあり、期待して買ったのですが、実際に読んでみたところ、ちょっと期待し過ぎたかもしれないな…と思いました。
とりあえず良かった点を先に挙げますと、やっぱり文章はとても良かったです。
今回はある意味、今時のライトな作風で『シュガーギルド』や『ステノグラフィカ』と比べると明るく、読みやすい内容に仕上がっているのですが、それでも一穂先生特有の心にストンと落ちて来るような不思議なリズム感の文章や言葉選びのセンスの良さは相変わらず健在で、素直にああ…好きだな…と思いました。
また、特に良かったのが攻めと受けの言葉の応酬で、“台詞”ではなく生身の人間同士の“会話”に近いと言いますか、テンポ良く繰り広げられる軽快且つ自然なやり取りに何度もクスッとさせられ、こういった然り気ないところでリアリティを出せる一穂先生は流石だと思いました……が!
今回、何が一番残念だったかって、攻めと受けが早々にくっ付いてしまったこと!
しかもこれがまた唐突に両想いになった感が半端ないのです…。
羊が一色に惚れたのはまぁ分からなくもない。でも、一色は羊のどこに惚れたの?
いつの間にそんなに好きになったの?ってとにかく疑問に思ってしまうくらい理解出来なくて、これなら攻めの視点も書いてほしかったな、と思いました。
正直、羊に惚れるようなこれといった要素やエピソードは私には無かったように思えましたし、羊なんて見た目も中身も子供そのものだから、そこが可愛いっていうのは分かるとしても、ただそれだけで恋愛感情抱くかな…?と疑問に思うんですよね。まぁ、それだけで恋愛感情抱いているようにしか思えないから二人の関係が浅く思えてしまって納得出来てない訳なんですが…。
攻め自身、後半で「ちょっと急ぎ過ぎた」と言っていますが、まさにその通りで。
エロよりもストーリー重視派の私としては、えっちは一回で良いからくっ付くのはもっと最後の方でも良かったのになぁ…と凄く残念に思ってしまいました。
また、受けの親友で、幼い頃から受けに密かな恋心を抱いている和楽というキャラ出て来るのですが、個人的には和楽の方がずっと感情移入で出来るキャラで、和楽が受けに「好きだよ」と告白したシーンは心にズシッときました。
受けのどこに惚れたか分からない一色の告白よりも、受けの事をずっと傍で見守って来た和楽の告白の方がずっとずっと心に響きました。(これってどうなの…)
とにかく和楽が報われなさ過ぎて辛いので、スピンオフとかで幸せになってくれないかなぁ…うう…切ない……(;_;)
…とまぁ、色々言いましたが決して面白くなかった訳ではなく、攻めのオンオフの差の激しさは衝撃的でしたし、「こら」からの「会いたいぞ」発言のように、恋愛体質ではない攻めの口からちょいちょいキュンとするような台詞が出て来たりと思わず萌えてしまうようなシーンも沢山あったので楽しめたのは事実です。
ただ、やっぱり二人の関係をもう少しじっくり進めて煮詰めてほしかったというのが正直な感想なので、評価は★を1個減らして★4という事で…!(;>人<)
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カード会社の有能コンシェルジュ×セレブ高校生。
雑誌で読んでとても気に入った作品です。
センセのキャラらしく公私の落差が激しいコンシェルジュが最高でした。
対する高校生の羊も、義理の父親を大切に思うやさしさと状況を冷静に受け止めるクールさの両面を持っていて、言う事は軽いノリだけど実は一人で抱え込んでしまうタイプ。意外にかわいくてセンシティブな子羊ちゃんでした。
二人の出会い方も衝撃的で、冒頭からぐいぐい引き込まれる展開。一色のコンシェルジュとしての仕事ぶりがあまりに鮮やかで、目が♥にwww
こんな人がいたら心強いですよね。もちろん、その仕事ぶりの裏にはただならぬ努力と苦労があるわけだけど。
オフの一色は飾らないズケズケもの言うタイプで、でもきっと色々乗り越えてきたんだろうなと思える大人の男。羊が素直に自分らしさをぶつけることのできる相手でした。
書き下しの後日談「ひつじの夢」は、一色の仕事のせいでなかなか会えない羊の切ない気持ちにキュンとさせられました。
でも、けっこう甘い仕上がりw
一色もそこまでするのは、羊にメロメロだという証拠ですよね~?
エロ的にも甘くて萌えました。Hの合間に挟まれるやりとりが面白すぎw
父ちゃんがかわいかったです!和楽には幸せになってほしいです…
イラストもイメージに合っていてよかったです。
笑いあり涙ありで、胸キュンがてんこ盛りでした!
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一色さんは、大人な計のような人だね。こんなキャラ好き。
羊も、可愛くていい。
でも☆3なのは、多分挿絵。
嫌いな絵柄じゃないのに、なぜか読みたいってワクワク感が薄くなっちゃう。
どこか、私とマッチしなかったんだろうなぁ。
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年の差カップル。
カード会社のコンシェルジュとか、そんな職業初めて見ました。読み始めと中盤以降で、キャラの印象180度変わる。一色さんは素の時より丁寧な言葉遣いが萌えるな。
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攻めが某国江田さん系だった(笑)そのギャップもすごい良かったけど、羊がイマドキで小生意気なだけのほわほわな子だけじゃなく、外に出さないだけで中に抱え込むというかちゃんとしてる子だったのも良かった。名前の羊とひつじをかけて、作中一色さんにからかわれてるのとか、2人の会話のテンポ可愛くて好き。友達の和楽のイラスト見たかったなー。
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父親の仕事の関係でコンシェルジュを知った受け。到底無理な難題を軽くこなしてくれてビックリした相手とトイレで見かける。そこでは素に戻った攻めの顔を垣間見て興味が出て、その男に会うためにいろんな頼みごとをしてしまう。攻めは何の心配もないようにその頼みごとを解決してくれるので、受けにとってそれは地に足がついていないような今の生活の自分を少しだけ確かに地につけてくれて安心する。
血の繋がってない親も昔からの金持ちじゃないので、自分の今の立場にまだ慣れない受け。そんな中出会ったコンシェルジュという仕事の大人の男に惹かれるのは当然で。
素直でワガママを言わない受けが辛いのを辛くないように生きていこうと自分の気持ちをフラットに保とうとするそれが悲しい。攻めはきっと大人の視点でそういうの見えちゃうのよね。
好きな作品です。
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持ち主も気づいていない心の扉と 誰が持っているか分からないその鍵。
裏表の無い羊と それを使い分ける一色。子供と大人。接点の無かったはずの二人が どんどん近づいていく。
打てば響くように会話がはずむのは楽しい。
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羊の養父がとても良い人で涙が出た。
特に大きな萌えはなかったけど、羊が天然?で一色がずかずかハッキリ言うタイプなので、会話がズレてて面白かったです。
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雑誌で既読済。買うまでしばらく間を置いたので楽しく読めました。攻の職業を興味深く書くのはさすが一穂さん。社会人×高校生の恋愛なので、事件がきっかけとはいえサラッとHしちゃうのは個人的にどうかなと思った以外は、面白かったです。
同級生の和楽の存在が、いいアクセント。幼馴染だからこそ踏み越えられなかった部分があってもだもだしていたら、トンビに油揚げされちゃって…と考えると不憫だけど、まっすぐ主人公に向かう気持ちは高校生らしく好ましかったです。